H-Dのカリスマ、ウイリー・G・ダビッドソンが、1971年に野心的カスタムモデルとして世に送り出したFXスーパーグライド。当時のツーリングモデルとスポーツスターを合体させて生み出された新しい世界感を今に受け継ぐのが、ダイナファリーだ。それだけに個性溢れるラインアップが揃っている。その中でも異彩を放つスタイリングが魅力のファット ボブが更に粋な容姿で登場した‼

気負わず自然につきあえるキャラのビッグツイン

FLのフレームにXLのフロントサスを組み合わせた。70年代のカスタムモデルFXスーパーグライドがルーツとなるダイナファミリー。

まるでツーリングファミリーのカウルを外しただけのように車格が大きく、迫力があり、さらにスポーツ性能を与えられたモデルたちだ。

このFXDFファットボブはその中の一台。

画像: ダイナ ファット ボブ ■価格:202万3000円

ダイナ ファット ボブ ■価格:202万3000円

エンジンは1584㏄ツインカム96で、ファミリーの中でもファットボブに搭載されているのものは特に軽やかに吹けて伸び感のある味付けになっているように感じる。

もちろんそれでいて、ハーレーのハーレーたる主張である低中回転域での味のある鼓動感もある。

加えてだ、ハンドリングもファミリーの中では少し異質。

フォークも丈夫だし車体を低めに支えていることもあるんだろうが、フットワークが軽快で、そのハンドリングタッチにもカチッとし節度がある。高速道路で乱暴な動きをしても乱れない安定性だ。

画像1: 気負わず自然につきあえるキャラのビッグツイン

そのダイレクトな身のこなしは現在のスポーツスターファミリーにも勝ってる。

しかもビッグモデルらしい車体の慣性力を味方にした乗り心地の良さがある。

さらに重たいくせにブレーキだってよく効く。走りに抜かりがない。

敢えて誤解を招くような言い方をすると、パワーフィールといい、そのハンドリングタッチといい、「まるで日本製のクルーザー」のようなのだ。

画像2: 気負わず自然につきあえるキャラのビッグツイン

つまり、日本車にしか乗ったことのないライダーでも違和感なく、ごく自然に操ることができるハーレーなのだ。

このファッホブをベースに、ワイルドなカスタムハーレーを造ることもできる。

だが、その前に、このノーマルのハンドリングと快活なエンジンの恩恵を受けてみるのも悪くない。

街中、峠道、高速道路と、何処を走ってもまるで大きなジャパニーズNKを操ってるかのごとく、気楽に乗りこなせる。

画像3: 気負わず自然につきあえるキャラのビッグツイン

ボクはこのことがこのモデルの最大の魅力だと思ってる。けっこう好きなハーレーだ。

このファットボブはツインヘッドライトに独特の猛牛のようなマッチョなスタイルをしてる。

ネーミングからして、このルックスだけがファットボブの特徴のように誤解されることがある。

画像4: 気負わず自然につきあえるキャラのビッグツイン

でもそんなことはない。じつはその走りこそ、ハーレーの全てのファミリーの中で見てもかなり個性的で魅力的なのだ。

初めてのハーレーとして選んでも納得できる素養を持っていると言えるだろう。

使い勝手のいい、元気よく走る一台なのである。

SPECIFICATION
全長×全幅×全高 2386× 895× 1130㎜
ホイールベース 1620㎜
最低地上高 127㎜
シート高 690㎜
車両重量 321 kg
エンジン形式 空冷4ストOHV 2 バルブV 型2 気筒
排気量 1584 cc
ボア×ストローク 95 . 3×111 . 1㎜
圧縮比 9 . 2
最大トルク 12 . 03 kg-m/ 3500 rpm
トランスミッション 6 速
燃料タンク容量 18 . 9ℓ
タイヤサイズ 前・後130 / 90 B16・180 / 70 B16

RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:65㎏

画像1: RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:65㎏

本国US仕様はフォワードコントロールを採用しているが、日本仕様はミッドコントロール。

画像2: RIDING POSITION 身長:176㎝ 体重:65㎏

ステップは少し手前側にあり、横に張り出た分、バンク角は浅くなっているが、その踏ん張りが利くので身のこなしはよりダイレクトになっている。

短く小さなリヤショックだが、腰の収まりが良い新型シートと相まって乗り心地は良好。

COLOR VARIATION

画像: ■ビビッドブラック

■ビビッドブラック

画像: ■アンバーウイスキー

■アンバーウイスキー

画像: ■ブラックデニム

■ブラックデニム

DETAILS

画像1: DETAILS

タンク上に速度計、ノブ式のイグニションスイッチ、各種インジケーターなどをマウントする方式に変更はないが、コンソール自体の高さがフラットになり、メッキから黒塗装となり、潔いスッキリ感が漂う。

コンソール横には、右が給油口、左が燃料残量計が配置されていることに変更はない。

画像2: DETAILS

H-D唯一の水冷マシンであるV-RODと同形状の新型シートを採用。

以前のモデルと比べると角張ったスタイルとなっている。

背面がフラットになっていることで腰のホールド感は絶妙で、スタートダッシュ時にも身体をうまく保持でき、踏ん張りが効く分、ハンドルコントロールもしやすくなった。

画像3: DETAILS

LED光源を採用して進化したテールランプは、フロントライトと呼応するようなデュアルリング型へと大変身。

先端部を斜めにそぎ落とされたようなスタイルの新形状ボブフェンダーに内蔵されている。

画像4: DETAILS

ケースからギアボックス、シリンダー、ヘッドカバーにエアクリーナーカバーなど、細部を黒色で統一し、力強さをアピール。

搭載されるのは1584㏄のTwin Cam96エンジンだ。

●PHOTO:赤松 孝、南 孝幸、関野 温

公式サイト

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