世界的に、KTMのセールスを牽引しているエンデューロマシン、EXCシリーズ。新型が発表されるのは、毎年梅雨時期あたりなのだが、今季は大幅にモデルチェンジする年にあたるため、注目を集めているところ。そんな最中、ファクトリーチームが新型と見受けられるマシンを出してきた。
写真/Marcin Kin
TPIは熟成されたか、2ストEXCシリーズ
WESSを中心に展開される、昨今のKTMエンデューロファクトリーでは、2ストロークが必然的にアツイ。というわけで、J・ウォーカーのマシンを左からみてみよう。アクラポヴィッチの意匠か、ギザギザのついたチャンバーが印象的。基本は19モデルを踏襲しているものの、クランク位置は若干あがっているように見受けられる。
T・ブラズシアクのマシンをクローズアップすると、掃気ポートにインジェクターが備わるTPIが継続されていることがわかる。エンジンマウントに関しては、位置も素材も、だいぶ違うのがみてとれる。
このチャンバーの模様は、どういった意味があるのだろう?
4ストEXC-Fも、クランク位置が上に?
J・ガルシアの250EXC-F。こちらは、すでに19SX-Fを踏襲しているものだ。
2ストよりも、さらにマウントが特徴的。だいぶ細く、ねじれ方向の剛性を落としているのではないかと思われる。
N・ワトソンの450も基本的には19を踏襲したもの。タンクとヘッドの隙間をみると、450とは思えないコンパクトさ。エンジン自体コンパクトになっている可能性を感じる。
毎年、確実に熟成が進み、ユーザーを驚かせるKTMのEXCレンジ。2020年モデルの発表は、そう遠い話ではないはずだ。