ベストバランスにこだわり好セールス
KMX125の時代から、モトクロスレーサーのKXをベースとしていたカワサキ2ストシリーズ。しかし、売りにしていたのはハイパワーな側面だけでなく、125ベースで軽さを武器にしたKMX200や、ペリメターフレームを採用したKDX250SRなど個性も強かった。
最終モデルのKDX220SRは、これらのなかでも125並みの車格と扱いやすいミドルレンジの排気量とあいまって、各地のエンデューロレースで非常に人気が高く、今でも時々みかけるほど。
なお、KDXに進化してからは、KDX200R、KDX250R、KDX220Rとエンデューロレーサーも併売されており、これらのパーツと交換することで、よりアグレッシブな仕様へと変化した。
KMX125 (MX125A)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9000rpm●1.7㎏-m/8500rpm●101㎏ ●2.75-21・4.10-18●29万8000円●1988年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/6190604ffe48f54812bf78a004ad5201ee4df147_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9000rpm●1.7㎏-m/8500rpm●101㎏
●2.75-21・4.10-18●29万8000円●1988年
カワサキ独自のリンクシステムユニトラックに、排気デバイスKIPSを装着した名車KMX125がマイナーチェンジ。ヘッドライトがブラックアウトされ、ゼッケンはイエローに。
KMX125 (MX125A)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9500rpm●1.7㎏-m/9000rpm●96㎏ ●2.75-21・4.10-18●28万5000円●1987年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/9cfc4ddb5bcded781446199e7e1ad7aef7c79c1e_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9500rpm●1.7㎏-m/9000rpm●96㎏
●2.75-21・4.10-18●28万5000円●1987年
ライムグリーンのモトクロスシリーズKXとも共通備品が多く、林道ファンやレースユーザーをも魅了したワンツーファイブ。低い車高も魅力で、アグレッシブにオフロードを走る人の入門マシン的存在だった。
KMX200 (MX200A)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄ ●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏ ●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1987年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/8915e847ab0b0e391dd7f654badf2f0c766c05a9_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄
●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏
●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1987年
86年に発売されたモトクロッサーレプリカKMX125をベースに、200㏄へエンジンを拡大した当時のカワサキの旗艦。水冷2ストエンジンは33PSを発揮。各地のサンデーエンデューロでも大活躍。
KMX200 (MX200A)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄ ●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏ ●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1988年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/686bab501f421e4af1efb951c042015cdc66b79b_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●191㏄
●33PS/8500rpm●2.8㎏-m/8000rpm●99㎏
●3.00-21・4.60-17●33万9000円●1988年
デビュー後1年目のKMX200は、各地の草レースで猛威を振るい、その影響もあって林道でも人気が高かった。マイナーチェンジでグラフィックはよりアグレッシブになった。
KDX200SR (DX200G)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-18●38万9000円●1989年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/0579263a1af0d3d43b85d777b3ea0a103ee74f9b_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-18●38万9000円●1989年
今なお2ストロークを愛するオフロードライダー達から支持されるKDX200SR。KMX200を大きくモデルチェンジ、排気デバイスKIPSで低速から中速のトルク感を補い、幅広いライダーに迎えられたマシン。レーサーのKDX200Rからのパーツ流用が人気であった。
KDX125SR (DX125A)
![画像: ●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄ ●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏ ●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1990年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/bcb0cdf8466a2605d0dbe14239d2414d874b6e7f_xlarge.jpg)
●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄
●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏
●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1990年
200に遅れること1年、KMXからフルモデルチェンジされたKDX125SRが登場。モトクロスレーサーのKX125を公道仕様にしたようなもので、多くのパーツが流用可能であり、200よりも過激なマシンにチューニング可能だった。
KDX125SR (DX125A)
![画像: ●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1992年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/2e45e92ed47fb7f4c90b59619a66ba9a7e9e8626_xlarge.jpg)
●水冷2スト・クランクケースリードバルブ単気筒●124㏄●22PS/9500rpm●1.9㎏-m/8000rpm●104㎏●70/100-21・4.10-18●33万5000円●1992年
パープルのカラーバリエーションが追加されたKDX125SR。丁寧にフレームまでもがパープル。ピンクのシートは派手な90年代のバブル時代を反映した。
KDX200SR (DX200G)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-19●39万9000円●1989年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/93f7e719e93cda752dccf6989b3748171e48fc55_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●198㏄●35PS/8000rpm●3.2㎏-m/7500rpm●107㎏●80/100-21・100/90-19●39万9000円●1989年
この年式から、ブルーのKDX200SRがラインナップ。カワサキのアイデンティティともいえる、派手なライムグリーンを避けたいライダーに人気を博した。
KDX220SR (DX220B)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●216㏄ ●37PS/8000rpm●3.5㎏-m/7000rpm●105㎏ ●300-21・4.60-18●43万9000円●1994年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/d3af30271fdb4f54ba8b4f8084c3b35d6048182c_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●216㏄
●37PS/8000rpm●3.5㎏-m/7000rpm●105㎏
●300-21・4.60-18●43万9000円●1994年
フルパワー化が進む2ストロークトレールの中で、カワサキが出した答えが「扱いやすい220㏄」。軽量、コンパクト、角形のペリメターフレームのバランスの良さが評価された。排気量こそ小さいものの、サンデーレースでは大人気を博した。
KDX250SR (DX250F)
![画像: ●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●249㏄ ●39PS/8000rpm●3.9㎏-m/7000rpm●115㎏ ●80/100-21・4.60-18●44万9000円●1991年](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16782548/rc/2019/01/12/e3f8fa42430386babc260f313c28c69b8a3f5364_xlarge.jpg)
●水冷2スト・ピストンリードバルブ単気筒●249㏄
●39PS/8000rpm●3.9㎏-m/7000rpm●115㎏
●80/100-21・4.60-18●44万9000円●1991年
ライバル社が250㏄の2ストロークをラインアップする中で、カワサキに250㏄を求める声も大きく、91年にデビュー。フレームも当時KXシリーズに採用したペリメター形状をしており、最先端のハイパワートレールとして、注目された。