どこまでも回っていく2ストロークのエンジンを、おもいきり走らせる。4スト全盛時代の今、「すいえば、ファン要素は2ストのほうが高かったよね!」というライダーが、少なくない。
特に、FASTHOUSEのライダー、ダリー・ダーハムの映像はあなたの2ストローク魂をかき立てることだろう。
マシンをビルドする楽しみ
ここに紹介するのは、ダートバイクプラス藤堂氏の手によってビルドアップされたYZ125。まだできあがって走ってないサラのマシンだ。そのかっこよさに、痺れて欲しい。
アルミフレームのYZ125を、徹底的に細かい部分まで手を入れた、ニュールック。シュラウドは、こだわりの旧型だ。リア周りは新型だが、シュラウドを旧型にすることでデザインがまとまると言う。
あえてここは「ビルズ管」と呼びたい。溶接痕生々しいビルズパイプのチャンバーは、これからの2ストビルダーにとってベーシックパイプとなる予感。
エンジンは、日本が誇る2ストロークエンジンチューナーXPCが仕上げたもの。アテナの144ccシリンダーが組み込まれている。なお、キャブから伸びるネオンイエローのパイプは、タイゴンチューブと呼ばれるモノで、これで組み上げると一気にファクトリーっぽくなるから不思議。
フレームは、ブラックにパウダーコーティング。アルミっぽくない表情で、クロモリで組まれたマシンのようにも見える。
わかる人はピンと来る、4ストYZのスイングアーム流用。ハイドロフォーミングで成型された次世代感が、シブイ。
4ストYZのスイングアームを流用したことで、リンク比が変わってサス周りの干渉が起きてしまうため、ZETAのアジャスタブルリンクキットで調整することで、フィットさせた。
ブラックカシマコートされたサスペンション。インナーチューブはスタンダードにとどめたとのこと。
成田亮リミテッドのZETAレバー、ブラウンのファクトリーっぽいアルマイトがニクイ。ボルトの多くはチタンに換装。
TRIBALSTAR製のカーボンタンクカバー。これがあると、デカールをきっちりタンクに張ることができる。
何も「勝てるマシン」だけがエライのではない。中級者なら回しきれる2スト125ベースで、カリカリのクールマシンを作って、日曜日はファンライドをエンジョイする。たとえば、サーフィンにたとえれば、ロングボードみたいなものだろうか。趣味性が高くて、ハマルとやめられない。
Off1.jpでは全国のスモーカーズを募集中。ライフスタイルを含めて、ぜひあなたの2ストロークライフを取材させてください!