モトクロス用のモデル、SXシリーズの19がリリース。4年サイクルでフルモデルチェンジするKTMだが、予測通りこの19でオールニューとなって登場。外装から中身まで、ほとんどが新しい。これらは、すでに18.5モデルのような形で先行リリースされている450SX-F Factory Editionでみてとることができていたが、その方向性はさらなる軽量と重量バランスの向上にあるようだ。
19モデル概観
A・カイローリ、R・ダンジーなど輝かしい成績を残すSX-FシリーズをさらにインプルーブメントさせるためにKTMがリリースでうたっているのはライバルよりもさらに軽量であることだ。再設計されたシャシーは、剛性を進化させて、特にスタビリティを向上。スイングアームは従来より長く、リアアクスルの周辺をリデザイン。また、これまでも評判の高かったライダーインターフェイスを、より動きやすさを求めて修正したとのことだ。
外観からしてもあたらしい形状のシート、フューエルタンク、エアフィルターボックスはプロテクソンに関して特に性能を向上したという。これまでもKTMの外装は頑丈と評価が高かっただけに、期待が持てるところ。
ラジエターも新しい。冷却効果の向上だけでなく、マスの集中化にも効果があるとのこと。また、リチウムイオンバッテリーはより強いものに進化しており、コンパクトになった電装系にも対応しているとのと。
車体における60%が新型になっていると、KTMはリリースに明記している。
軽量になったエンジン
250/350SX-Fに関しては、DSクラッチが進化。また、他社でも流用されていたほどに煮詰められていたケイヒンのスロットルボディがさらに進化して、エンジンマネージメントシステムとあわせて新設計されている。2ストモデルは、キャブレターセッティングを見直したとのこと。
450SX-Fは、シリンダーヘッドを再開発することで軽量になり、マスの集中化を実現。また、カムシャフトも新しい物になったことで、バルブタイミングがショート化したとのことだ。
例年であれば、これらの新設計は1年遅れでEXCモデルに反映される。
モデルラインアップ
450SX-F
350SX-F
250SX-F
250SX
150SX
125SX