トライアンフの「タイガー」と言えばアドベンチャーバイクとして知られていますが、その「タイガー」をラリー仕様にしてアフリカのラリーに参戦したチャレンジをご紹介します。
このチャレンジでラリーに参加したのは、フェリペ・ロペスとデイヴィッド・ロペスの兄弟。
トライアンフのエンジニア達の時間外の協力なども得て、2台のマシン「Triumph Tiger 800 XC Tramontana」が6ヶ月の期間で開発されました。
「2017 Pan Africa Rally」は、2017年9月20日から23日にモロッコで開催され、サハラ砂漠を通過する約2000km、5つのステージでレースは行われました。
ダカールライダーやエンデューロの世界チャンピオンも出場する同大会で、彼らのマシンは800ccの排気量にものを言わせ160km/hを超えるスピードで砂漠を疾走。
マシンはハイスピードの状態でも安定して走行を続け、最後まで走り切り兄のフェリペ・ロペスが優勝まであと1歩の2位でゴールしました。
弟のデイヴィッド・ロペスは3日目に隠れた岩にヒットして転倒。右手の親指を骨折する負傷を負い無念のリタイヤとなりました。
通常のラリー仕様のマシンが450ccなので、排気量のアドバンテージはあったとのことですが、そのパワーを支えたサスペンションに関しては、元のバイクと大きくは変わらない仕様ということが驚きです。
軽量化された車体に合わせてリセッティングを行ったそうですが、内部のセッティングも元のバイクに非常に近いものだということです。
トライアンフ「タイガー」の速さとタフネスさが証明されたチャレンジでしたね。