既に発表されていたモデルに加え、400cc以下モデルの多くが生産終了に
「平成28年二輪車排出ガス規制」が2016年10月から施行され、新型車はすでに新しい基準値が適応となっているが、それより以前から生産していたモデル(継続生産車両)については2017年9月1日から新しい基準値が適応される。その基準値に適合していないモデルが8月いっぱいのリミットを迎えたため、生産終了モデルが多数発表されている。
スズキでは既に、バンディット1250シリーズや、ブルバード400、イントルーダークラシック400などが生産終了となっていたが、今回、400cc以下の各クラスで多くのモデルが生産終了となり、スカイウェイブ250シリーズのような、発売から20年という息の長いモデルも生産終了を迎えることとなった。
既にモデル投入されている250ccクラス、大型クラスに続くNEWモデルに期待
この規制はスズキだけの話ではないので、生産終了はやむなしと考えるが、気になるのはそれらに変わるNEWモデルの追加だろう。GSX-R1000RやGSX-Sシリーズ、そしてVストロームシリーズなど大型モデルのラインアップは既に充実しており、126〜250クラスではジクサー、GSX250R、Vストローム250を追加している。最近のグローバルの流れから考えると、400ccクラスはガラパゴス化している部分もあるが、今回の発表でバーグマン400ABSしかないとなると、寂しいと言わざるを得ない。SVなどが400ccクラスで加わるのはイメージしやすいが、どうだろうか。
また、時代の流れとはいえ250ccクラスの気軽に乗れるシングルモデルがなくなるのはやはりツラい。ぜひ、時代に合ったモデルをラインアップしてほしいものだ。ヤマハもカワサキもオフ系が全て生産終了となった今、あえてスズキがDRシリーズを復活させる、なんて話があると面白い。125ccクラスはGSX-R125/GSX-S125の国内投入、そして、スズキの人気モデルであるアドレスV125は何年もモデルチェンジなしで生産終了となっていることを考えると、次世代モデルの登場が近いのではと期待せずにはいられない。