国内4メーカーも協力のもと開催！
心地良い晴天に恵まれた4月23日（日）。
神奈川県の藤沢高等自動車学校で、ちょっとユニークな試乗会が開催された。
“「春のバイク祭り」大試乗会＆二輪体験教習”と名付けられたこのイベントは、今年で2回目。
バイク免許がなくても教習所のような体験教習を受けられ、普通二輪免許しか持たないライダーでも、18歳以上であれば大型バイクの試乗ができるという、これまでにない試乗会として、昨年も大盛況となったイベントだ。
こうしたイベント内容は、主催が藤沢高等自動車学校であり、会場に実際の教習コースを使うからこそ実現できたもの。
今年もU-MEDIA、梅田モータース、レンタル819（キズキレンタルサービス）が共催し、さらには国内4メーカーも協力のもと、メーカーの垣根を超えた10ブランド・計40台もの試乗車が用意された。
これだけの試乗車が用意されるイベントは滅多にないだけに、当日は試乗開始の9時よりもかなり前から、受付を待つ長蛇の列が。
来場者アンケートに答えた参加者には、記念品プレゼントも行なわれた。
イベント開始前にこの行列！ アンケート記入者だけでも、試乗会417名、体験教習63名もの参加者が集まった。
参加費無料、予約不要、さらにヘルメット＆グローブ無料貸出の手軽さに加え、アンケートに答えた参加者全員に、ハーレーダビッドソンの軍手と藤沢高等自動車学校のエコバッグがプレゼントされる太っ腹イベント！
試乗はA〜Dの4グループに10台ずつ分かれ、グループごとに順番に試乗コースを2周する流れ。試乗台数に制限はないが、時間に限りがあるため、参加者たちはどのバイクの試乗から始めるか、頭を悩ませていた様子だ。
普通二輪免許のライダーは、事前に簡単なライディングスキルチェックを受ければ、試乗に参加できる仕組み。
また、実際の教習指導員がマンツーマンで教えてくれる体験学習は、バイクに対して恐怖心をなくし、楽しさを知ってもらえることを至上命題にしていたため、指導員たちの「絶対にコケさせない！」という固い意志のもと開催されていたとか（笑）。
その熱意が通じたと見えて、体験教習の参加者たちはいずれも、嬉しそうな笑顔を見せて教習を楽しんでいる姿が印象的だった。
試乗車として用意されたのは、ホンダ、ヤマハ、スズキ、カワサキの国内メーカーに加え、ハーレーダビッドソン、ドゥカティ、KTM、トライアンフ、ヴェスパ、モトグッチなど10メーカーの40台。
参加者のほとんどが「楽しい」「また乗りたい」と感想を述べた体験教習。参加希望者が引きも切らず、予定より早めに参加受付を締め切るほどの盛況ぶりだった。当日そのまま免許を取るために入校した人も。
幅広い年齢層が集った試乗会、総参加者は500名以上！
この日の来場者は、神奈川県内はもちろん、東京都や千葉県など県外から駆けつけた人も多く、約500名以上。
免許の制限なく楽しめるイベントだけに、カップルや家族連れなど、通常の二輪試乗会よりさらに幅広い層が訪れていた模様だ。
参加者の多くはすでに大型二輪免許を所持しているライダーだったが、普段から大型バイクを楽しんでいるライダーにとっては、これだけの幅広いバイク試乗できるまたとない機会。
また、大型バイクの扱いにイマイチ自信がないライダーや、久しぶりにバイクに乗るリターンライダー、自分に合う大型バイクを探索中のライダーなど、さまざまな環境の大型免許所持者にとっても、意義深い試乗会だったようだ。
そして、当日限定のお得な教習プランが用意されていたこともあり、この日、藤沢高等自動車学校に入校を決めた参加者が、9名（男性3名・女性6名）もいた点も見逃せない。
すでにバイク免許を持っている人も、まだ持っていない人も一緒に参加し、それぞれの楽しみ方ができる試乗会は、ライダーにとって有益なだけでなく、エントリーユーザーの間口としても最適と言えそうだ。
お昼休憩には、藤沢高等自動車学校の二輪教習指導員によるデモ走行が。6人揃っての練習は、なんと当日の朝1回のみ！ にも関わらず、見事に息の合った走りを披露していたのがさすがです。
（写真／南 孝幸 文／齋藤ハルコ）
