バイク好きのライダーなら、一度は乗ってみたい3輪バイク。クルマとバイクの様々なメリットを併せ持っているこの乗り物は、誰しも憧れるだろう。そんな3輪バイクを現在発売中の GOGGLE 3月号で紹介しています。

画像: YAMAHATRICITY125ABS 35 万6400 円、39 万9600 円(ABS) (問)ヤマハ発動機 TEL0120-090-819 www.yamaha-motor.co.jp/mc/

YAMAHATRICITY125ABS 35 万6400 円、39 万9600 円(ABS)
(問)ヤマハ発動機 TEL0120-090-819 www.yamaha-motor.co.jp/mc/

2014年の9月に発売されるやいなや、原付二種クラスの代表的なシティコミューターになった。
フロント2輪のいわゆるリバーストライクは輸入車ではいくつがリリースされているが、2輪となんら変わらないほどリーンしやすく、デコボコの路面でも安定感の高い、ヤマハ独自のLMW(リーディング•マルチ•ホイール)機構が、日本の街を走るシティライダーや女性ライダーに高い評価を受けた。前2輪という構造で目を惹くルックスだが、操作は通常のスクーターと何ら変わらない。では、ライディング感覚が同クラスの2輪スクーターと変わらないのなら、前2輪の現実的なメリットは何か? それは「どんな状況でも転びにくい」ということ。もともと小型スクーターはホイールベースが短く、タイヤも小径なので安定性はあまり高い方ではない。路面の悪いところではピョコピョコと跳ねて進路が乱れ、段差の乗り越えではハンドルが取られやすく、ブレーキングで少しでもフロントがロックすると転倒しやすいという弱点があった。だが、こうした不安要素を払拭してしまうのが前2輪というレイアウトなのだ。通常のスクーターの機動性に、2輪では実現しえない安全性が加わった。これが3輪の最大のメリットと言えるだろう。これで高速道路にも乗れたら…というライダーには排気量アップの155が登場した。これからますますトリシティから目が離せない。

画像: HARLEY-DAVIDSON FREE WHEELER 357 万2000 円〜 (問)ハーレーダビッドソンジャパン TEL0800-080-8080 www.harley-davidson.com

HARLEY-DAVIDSON FREE WHEELER 357 万2000 円〜
(問)ハーレーダビッドソンジャパン TEL0800-080-8080 www.harley-davidson.com

バイクの免許がなくとも、クルマのMT免許だけで乗れるハーレーダビッドソンがある。純正トライクだ。これまで、大柄なフェアリングやトップケースなどを備えるフルドレッサー仕様のウルトラモデルを3輪化した「トライグライドウルトラ」のみのラインアップだったが、ストリップ仕立ての「フリーウィーラー」も選べるようになった。カウルやウインドシールドを一切持たない、ワイルドな1台となっている。また、四輪車のような車庫証明が要らないにも関わらず、有料道路の料金区分は2輪車と同様の扱いとなり、経済性に優れる点も大きなセールスポイント。見るからに武骨で、カスタムベースとしても最適な1台は、純正ならではのクオリティの高さも魅力だ。

画像: GOGGLE 3月号では「遊び方は自由自在」3輪バイク特集をしています

PIAGGIO MP3 YOURBAN300 85万3000円
(問)ピアッジオグループジャパン TEL03-3453-3903 www.piaggio.co.jp 

ユアーバンは通常のMP3よりもホイールベースとトレッド幅が詰められたことで車体が一回り小さくなり、足着き性もよくなった。エンジンは「クォーサー」のペットネームを持つ水冷単気筒で、約10%の排気量アップによって低中回転トルクが太くなり、ゼロ発進と中間加速の力強さが増している。走り出してしまえば204kgという車重を感じさせず、通常の250ccスクーターと同等以上に元気よく走る。最高速も140km/hを優に超えるので、高速道路走行でも動力性能不足を感じることはない。
もともとMP3シリーズはリバーストライクながら2輪のオートバイに近いハンドリングで高い評価を得てきたが、ユアーバンはフロント周りのアライメントを変更してバンク角による操縦性変化を抑え込み、バンク時の安定感と切り返しでの応答性が向上した。直進時からバンクさせ初めるときにフロント周りに若干の重さ、というか粘るような感触があるが、15分も乗っていれば慣れる程度だし、車体幅は通常のオートバイと変わらないほどだ。
オートバイの機動性と自動車の安定性を併せ持つ操縦性と、充分な動力性能がユアーバンの特徴。通勤・通学からツーリングまで、幅広い用途に応えてくれる魅力的な乗り物だ。

URAL SIDECAR GEAR-UP 209万円〜
(問)ウラルジャパン TEL06-4395-5685 www.ural-jp.com

ドイツ軍のBMW・R71を徹底的に構造分析し、完成したのがウラル。生産工場は当初モスクワに拠点を置いていたが、ドイツ軍の侵略から生産拠点を守るために、ウラル山脈の麓に位置するイルビトに移転する。模倣から始まり、6年間に渡る大戦中に、なんと1万台に及ぶウラル・モーターサイクルが前線で活躍した。
ウラルは主にモーターサイクル部分つまり側車に対する単車も独自に製造するが、基本的にサイドカーをパッケージにて販売する世界でも珍しいメーカーなのだ。そもそも不整地をものともしない走破力を備えており、無骨でタフな造りと、ニーズに応える装飾やアイテムを備える。現在、日本でデリバリーされるラインアップは、サイドカーだけではなくカー側、つまり側車も駆動する2WDを用意。こちらは、車両登録上二輪車ではなく乗用車扱いとなり、普通自動車免許での運転が可能。運転技術を要するサイドカーだけではなく、ガーダーフォークと2WDのマッチで扱いやすくなったモデルをラインアップすることは、エントリーユーザーにウラルを触れるきっかけとなるだろう。

右 SAKUMA-ENGINEERING TAU SIDECAR サイドカーのみ47万1000 円〜
左 SAKUMA-ENGINEERING GSR250 TRIKE Independent Suspension 改造費用71万7600円(単色)〜
(問)サクマエンジニアリング TEL0297-27-0817 www.sakuma-engineering.co.jp

1987年の創業以来、サイドカーやトライクの製造・販売を行うサクマエンジニアリング。全幅の信頼を寄せるのは一般ユーザーだけでなく販売店も。つまりメーカー不問で、プロからも絶えず注文が入っている。特殊とも言えるスリーホイーラーの分野。経験に裏打ちされた実績と確かな技術力が「3輪ならサクマ」という評判を獲得し続けている。そんな同社がニューリリースしたのが、250をベースにするサイドカーとトライク。どちらかというと大排気量バイクがベースとなるスリーホイーラーだが、今回のは手軽に乗れるクラスでの提案となった。コンプリートモデルを購入することもできるし、車種を問わず自分の車両を持ち込んで製作してもらうことも可能となっている。
まず、完成車をマジェスティとした「タウサイドカー」は、ビッグスクーター向けの側車。丸みを帯びたフォルムが特徴で、パッセンジャーのためのスペースが広い。側車付き軽二輪の車幅は1300㎜以下という基準に対し、1298㎜と限度ギリギリまで全幅を拡げたことで、コンフォート性や積載力に優れる空間を獲得した。
もう一方はGSR2520のリアまわりを改造したトライク『アント』。スイングアーム以降をトライク専用パーツに変更し、アルミ削り出しハウジングを持つデフギヤ、そしてそこから左右に駆動シャフトが伸びて後輪を回す。最新式のトレーリング式独立懸架(インデペンデント)サスペンションを持ち、路面追従性に優れるその性能は同社が手がけてきた大排気量モデルでも証明済みだ。
どちらにも言えるのが、転倒というリスクがほとんどないこと。足着き性を心配することはないし、バックも車体から降りて車体が傾いて倒れることを気にせず押せるので、とても簡単。バイクよりも見た目が大きい分、取り回しに気を遣いそうだがそれは誤解で、スペースさえあれば思いのほか扱いやすい。特に今回の両車は250がベースなので、それが顕著となっている。
乗車定員はサイドカーが3名、トライクが2名。もちろん高速道路にも乗れ、料金はバイクと同じ。車検はどちらも不要で、違うのは必要な免許。サイドカーは排気量に見合った二輪用、トライクはクルマの普通免許があればいい。

この3輪特集をしているGOGGLE 3月号は絶賛発売中です。定価1000円

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