フロント19インチでディスクブレーキを採用していた初期型SR。
ヤマハのオフロードモデル「XT500」をベースに、新たなロードスポーツとして生まれたのがSR400とSR500。SR400は現行車にも受け継がれているシートカウル付きダブルシートを装備しているが、SR500は大人のライダーをシートカウルがなく分厚いダブルシートを装着していた。全体のシルエットは「オートバイらしさ」「単車らしさ」を感じさせるスタンダードなもので、現行車にもしっかりと受け継がれている。
現行車はインジェクション化に代表されるSRを継続していく為に手を入れた部分もあるが、歴代モデルを見ていくとそれ以外にも細かいディテールの違いは多い。初期型で代表的なものはFホイールは19インチでディスクブレーキを採用しているところで。フューエルタンク形状も現行モデルや高年式モデルとは異なり、今では通称「ナロータンク」と呼ばれているスリムなデザインを採用している。吸気はキャブレターで、最初期は強制開閉タイプのVMを採用していた。