雲ひとつない晴天に恵まれたトライアル世界選手権
日本グランプリの2日目。
2日目となった今日も、会場であるツインリンクもてぎに
たくさんのトライアルファンが詰めかけました。
(本日の来場者数は、おおよそ9000人ほどだったそうです)
さて、さっそく今日も気になる結果からお伝えしましょう。
2日目を制したのは、1日目に続いてアダム・ラガ選手(ガスガス)!
日本グランプリでの2日間連続優勝は、2008年か2009年の
トニー・ボウ選手以来と、かなり久しぶりのことだったとか。
(年代があやふやですみません、いま帰りのクルマの中で書いてるんです)
そして2位を獲得したのも、
昨日と同様にトニー・ボウ選手(レプソル・ホンダ・チーム)。
3位はアルベルト・カベスタニー選手(シェルコ・ファクトリー)で、
表彰台を、スペイン人ライダーが独占した結果になりました。
我らが藤波貴久選手は、惜しくも表彰台に届かず、4位。
傷めている足が思わしくないようで、
今日も痛み止めを投与しての出場だったようです。
それでも、気迫満点の走りで表彰台争いを繰り広げ、
ファンの皆さんも、大きな声援を送りながらその姿を見つめていました。
それにしても、トライアルってかなり飛んだり刎ねたりする競技です。
傷めているヒザへの衝撃たるや、かなりのものだと思うのですが、
それでもこうした走りを見せてくれるのですから、
一体どれだけの精神力の強さを持っているんだろう…と圧倒されてしまいます。
トニー・ボウ選手は肋骨を傷めているというのに2位獲得だし、
トライアル・ライダーって、どんだけ強靱なんでしょうねぇ…(しみじみ)。
ところで、トライアル世界戦は決勝が2日間行われるわけですが、
同じコースばかりで選手が慣れてしまわないように(だと思う、多分。
違ってたら、ご遠慮なくご指摘ください。むしろ、教えてください)
コース設定が何カ所か変更されます。
つまり、日によって選手にとっての難所が変わり、
観客にとっては見どころが変わるわけです。
それに、今日見ていて感じたことがひとつ。
トライアルって、難しいポイントは足を着いたり、
ストップしてしまったりで減点されるので、
トライアル初心者にも「どこが難しいのか」が理解しやすいんです。
そんな分かりやすさも、トライアルを見る楽しさに直結してるなぁ、と感じました。
だからこそ、難しいセクションを前にした選手に対しては、
自然と「行け!」とか「頑張れ!」って声が出るし、
見事クリアした姿に「おーーー!!」と歓声が出たり、
力一杯、拍手をして称えたくなるのだと思います。
その他にも、2日間の観戦を通じて感じたことは沢山あったので、
それはまた近いうちに、ごく個人的観戦記として書かせていただきますね。
とにかく、素晴らしい走りを見せて下さった選手の皆さん、
そして、会場で応援されていた皆さん、お疲れ様でした!
あー、格好良かったなぁ〜。
(文/齋藤ハルコ 撮影/福助)