1990年代から国内外のモトクロスシーンを追い続けているイラストレーター・えかきやたまさんが、レース会場で感じた熱気やライダーの声、その素顔を独自の視点で切り取る「たまレポ」をOff1.jpで連載。第三弾は、IA1クラス期待の若手、西條悠人選手にインタビュー
photo/川井晴稀(@121haruki)
たまさん紹介文

「こんにちは、あるいははじめして。モトクロス追っかけイラストレーターえかきやたまです。ご存知ない方のためにご挨拶方々簡単な自己紹介を。えかきやたまは90年代半ば、モトクロス専門誌DIRTCOOLにて「えかきやたまの追っかけレポート」というイラストレポを連載しておりました。ジャパンスーパークロス(JSX)を皮切りに、AMASX、AMAナショナルMX、全日本モトクロス、FMXを取材、イラストレポの他IAボイスレコーダーというミニインタビュー連載や幾つかのインタビュー記事に携わらせていただきました。DIRTCOOL誌の休刊と前後してモトクロスニュースサイトTheNewsmotoにて約10年「たまモト」というタイトルで全日本モトクロスを中心としたレポート&インタビュー記事を発表してきました。……といった経歴ののち、この度、活動の場をOff1.jp
さんに移し全日本モトクロスを中心に取材、記事を発表させていただく運びとなりました。今までと同じく現地レポやインタビュー記事を通じて、モトクロスの面白さやライダーの素顔などをお伝えできればと思っております。すでにご存知の方もはじめましての方も何卒よろしくおねがいいたします」

「秘密のトレーニングをしているんです」。西條選手の口からその言葉を聞いたのは2023年だったか。IA2クラスでその速さを見せ始めた時期だったと記憶しています。その2年後の2025年、西條選手はIA1クラスにスイッチ、開幕戦から1桁順位に入るなど450ccへの順応の高さを見せていました。その年のIA1ルーキーの初表彰台は、同じく2025年からIA1クラスにスイッチした浅井亮太選手(第4戦ヒート1で3位)に先んじられましたが、西條選手はオフロードヴィレッジで行われた第6戦ヒート2でスタートを決めてトップを走行、その後、ジェイ・ウイルソン選手にトップを譲ったものの最後まで食い下がり2位フィニッシュ。最終戦でも4-4と好成績を見せ、ランキング6位で2025年を終えました。そして今シーズンの開幕戦、前年の活躍を踏まえて「ヒート優勝したら単独インタビューやろうね」と約束したその直後のヒート1で見事IA1初優勝。なんという反応の早さ!(笑)残念ながらその後のヒートは他者との接触転倒でDNF、ヒート3もマシントラブルで結果を残せず。続く第2戦第3戦も今一歩のところで表彰台に届いていません。とはいえ、次(第4戦)は地元のSUGO大会。開幕戦以来の大活躍を期待して色々とお話を伺いました。
※インタビュー時期は5月上旬、第3戦の直前です
IA1で走るようになって

たま:開幕戦、初優勝から急転直下波瀾万丈といった結果でした。せっかく優勝したのに現在ランキングはいまひとつ…なのは残念ですね。
西條:開幕戦で1ヒート勝った後がリタイアとほぼ最下位だったんでそれがめちゃくちゃ響いてて……、ちょっと今しんどいですねランキングは。
たま:新しいポイント制になってから、ヒートがノーポイントだとそこからの巻き返しが大変になっちゃいましたよね。
西條:そうなんですよ、しかも3ヒートの時にやっちゃったから余計に差が開いてしまって。
たま:現在のトップ3(ジェイ・ウィルソン、大倉由揮、大城魁之輔)が大きくポイントを稼いでいて……
西條:やっぱりあの3人はちょっと抜けてますね。それ以降はまだ届く範囲だなって感じなんですけど。
たま:せっかく開幕戦で勝ったのにねえ。
西條:そうなんです。みんなに言われます(苦笑)。ただ、今年9戦あるから、まだ始まったばっかりだしこれからって感じですね。3ヒートもちょいちょいあるし、まだ諦めてないです。
たま:前半戦で詰めて、後半戦で追い上げるみたいな?
西條:そうですね。

たま:開幕戦ヒート1での初優勝の感想を伺っていいですか?
西條:嬉しい気持ちもすごいあったんですけど、それ以上にこの後揃えないと意味がないっていう気持ちの方がすぐ出てきちゃって。だから熱田さん(※全日本モトクロス選手権元チャンピオン熱田孝高さん)にも「お前は嬉しくねえのかよ」「泣けよ」とか言われたんですけど、嬉しいけどその後揃えないと意味がないっていうので余計に気が引き締まりましたね。
たま:去年のオフロードビレッジ(以下:オフビ)ではすごくいい走りで、2位でしたよね。去年1番良かったのがオフビでの成績?
西條:ヒートで良かったのがオフビですね。総合はSUGOであった最終戦が4-4で総合も4位でした。
たま:去年、浅井亮太選手と2人でIA1に上がって、お互いに意識されてましたよね。
西條:去年は僕が6−6で調子良くて、浅井くんはあんまり結果良くなかったんですけど、その後逆に僕がどんどん順位落ちていって、浅井君が表彰台に上ったんですよ。広島の時ですね。やっぱり意識しちゃいますよね。しかも15分のレースじゃなくて30分のレースで表彰台だったから、やばいなっていうか。
たま:浅井くんは後からじわじわくるタイプで、西條くんは去年今年と見る限りスタートダッシュがいいタイプなので……
西條:そうなんです。だからこれからが肝ですね。去年の轍を踏んではいけない。去年は最初調子よくて中盤落ち込んで、後半ちょっとまた立て直したという感じだったんで、今年はできるだけ波をなくしたいですね。
たま:確か去年インタビューしましょうねっていう話をしたのが秋のオフビでした。スタート出たんだよね?
西條:そうです。スタート出て、1周目がトップでしたね。
たま:その前から「秘密の特訓してます」っておっしゃってたんで、その話をいつかしましょうねって言ってて。調子が良かったのはそのせいなの? って聞いたらそうですっておっしゃってたから。開幕のヒート優勝もきっとそのおかげだろうと。
西條:はい(笑)。
ボディーアーキテクトと出会って
たま:昨年の段階でトレーナーさんのおかげだとおっしゃってて、たしか2026年はそのトレーナーさんが全戦来てくれるから心強いって話でしたよね。つい最近、SNSに自転車に乗っている動画を挙げていましたが、あれもトレーニングの一環なんですか?
西條:そうです。マウンテンバイクに乗って、特に体のこなし方を勉強したいと思って。あれはパンプトラックって言うんですけど、完全に体の動きだけでマシンを進めていくスポーツなので、特に感覚がつかみやすいですね。こう動いたらエネルギーが働くという感覚を、モトクロスでも同じようにやれば……。バイクはさらにエンジンもついてるんで、エンジンプラス自分の体をうまく組み合わせればもっとパワーが出るんじゃないかなっていう。
たま:体幹であるとかバランスであるとか、そういったものを自転車で鍛えて、もともと推進力のあるエンジンが付いてるバイクにそれを応用することで、より速く前に進むように自分の体をコントロールできるように鍛える……そんな感じ?
西條:結構日本人ライダーってエンジンに任せっきりなところがあるんですけど、海外のライダーを見てると、体でもしっかりマシンを走らせる動きをしていて、それを早く身につけたくて、自転車によく乗っています。
たま:そういう「体の動きでバイクを前に進める」「体の動きが大事だ」っていう発想はそもそもいつぐらいに持たれたんですか?

トレーナーの山下光子さんと館さん
西條:この発想はトレーナーさんと出会ってからですね。
たま:以前からおっしゃってたトレーナーさんですね。
西條:はい、ボディーアーキテクト]といって、トレーナーはみっちゃん(山下光子さん)と館さん(館正訓さん)の2人です。館さんは「たち兄」っていう名前でYouTubeをやっています。そのたち兄、館さんの方がダウンヒルの選手で。みっちゃんの方は「体の構造上こういう動きをした方がもっとパワー出るよね」とか「無駄な力なく走れるよね」って発想を持ったトレーナーさんなので、その2人に出会ってから、自転車の重要性を理解しました。
「たち兄」youtube動画2025最終戦の西條選手
【最後の戦い】2025年全日本モトクロス選手権最終戦!川井麻央選手が全勝を目指し、西條悠人選手が日本人トップを狙います。【2025 Vol.35】
youtu.beたま:それはいつぐらいからですか?
西條:3年前ぐらいです。
たま:ちょうどIA2で速くなられた頃ですね。
西條:僕、IA2を5〜6年ぐらい走ってて、2年目にランキング5位に上がったんですよ。そこまでは順調だったんですけど、年々ランキングが7、8、9って落ちていってて。ちょっと何か変えないとなって思っていた時にトレーナーさんと出会って、10月ぐらいにトレーナーさんをつけたら、その次の年IA2でランキング3位になったんです。
たま:そうすると(出会ったのは)2023年の10月ですかね。
西條:そうですね。そして翌年の2024年が、IA2でランキングが3位です。
たま:その頃に「ちょっと人には言えない内緒のトレーニングをしてます」っておっしゃってて。
西條:そうです。そのぐらいから自転車にも乗るようになってました。元から自転車には乗ってたんですけど、なんとなく乗る感じ、ただ好きだから乗るっていう所から、トレーナーに出会って、「これをするために自転車に乗る」っていうのを考えながら乗り始めました。
たま:自転車に乗ってトレーニングを始めたのは2023年の秋ぐらいからで、実感として変わったのは2024年の……
西條:いやでも意外とそういうことでもなくて。2024年は言われたことをこなしていったら多分何か掴んで、そのおかげで結果が出たんだと思うのですが、実感はなくて……。実感し始めたのは去年の後半戦ぐらいからでした。
たま:折り返した後半戦ぐらいからやってる事の意味とか、やってること自体が身についたっていう実感を感じたと?
西條:そうですね。後半戦からなんかちょっとわかってきたなって感じがして、去年の最終戦で1段階レベルが上がったなって実感しましたね。
たま:そうすると、極端な話になりますが、西條君が自転車を取り入れて、体の感覚を掴んで結果を出してるっていう情報がここで公開されるじゃないですか。
西條:はい。
たま:それじゃあ俺もやってみようって真似したとしてもそんなにすぐに結果が出るわけではないと?
西條:多分出ないと思います。
たま:1年なり1年半なりかけて身体に染みつかないと掴めないし、それをバイクの乗り方に反映できるのも、そのくらいの時間がかかるだろう、と?
西條:そうですね。僕の場合は、そのくらいかかりましたね。
たま:それがあなたのアドバンテージになるわけですね。
西條:そうですね。だいぶでかいと思います。
たま:レースの現場以前の「下地を作る」部分で、自転車を使ったパンプトラックでの練習を担当されているのが館さんで、レースの現場での身体のケアは山下さんが担ってらっしゃる?
西條:そうですね。ただ、やっぱり自転車に乗るにしても「こう乗った方がもっと前に進むよね」とか「パワーが出るよね」っていうのを考えるのはみっちゃんの方なんで、館さんだけっていうとそういうわけでもなくて、2人の意見がある感じですね。
たま:体の使い方担当、自転車の乗り方担当でサポートしていただいてると。
西條:そうですね。
たま:ウエアにもボディーアーキテクトさんのロゴが入ってて。
西條:そうなんですよ、サポートしてもらってるんでちゃんと宣伝しないと。
たま:だからと言って、サポートされる人が増えちゃうと……
西條:そうなんです。僕がたくさん紹介して、いろんな人に知ってもらいたいんですけど、知ってもらったら知ってもらったで、僕に携わっていただく時間がなくなっちゃうと思うからなんとも微妙なところなんですよ。いっぱいトレーナーがいればいいんですけど、2人しかいないんで。
たま:できれば違うジャンルの人に?(笑)
西條:はい(笑)。競輪選手とかのトレーナーもやっているという話は聞いています。
西條悠人世代

たま:ここまで話してきたように、2024年からIA2クラスで徐々に前を走るようになって、注目されるようになったと。西條選手は今おいくつでしたっけ?
西條:今23歳です。(中島)漱也と同い年ですね、下田丈くんとも。
たま:おお、それはまた……
西條:そうなんですよ、なかなか……
たま:厳しい年だね。
西條:いっぱいライバルがいて嬉しいですね。
たま:そうですね、いいことだ。そうすると同世代が海外に進出している事を受けて、ご自身も海外に目標を定めておられる?
西條:そうですね。まだ決まってないんですけど。とりあえず早く海外経験したいとは思っていて……できたらこの夏のインターバルに挑戦したいって考えています。まさに今サポートしてくださる方を探してるところです。
たま:なるほど。それはぜひ、サポートをお願いしたいですね。
宮城繋がりの熱田さん

たま:そういえば、度々熱田(孝高)さんに構われている姿を目撃しましたけども、熱田さんとは仲良しなんですか?
西條:仲良しかわかんないですけど、でもあの……仲良しですね。
たま:すごい可愛がられてるなって思いましたけど。
西條:はい、めちゃくちゃ自分のことを見てくれていて、すごいありがたいですね。いろいろアドバイスもしてくれるし。
たま:それはやっぱり東北の繋がりなのかな?
西條:はい、同じ宮城出身なんで。小さい頃から知ってて、今、熱田さんは埼玉に住んでるじゃないですか。だからあんまり会う機会はないんですけど、それより前は自転車のトレーニングとか一緒に連れて行ってもらってたりしていました。
たま:10代の頃からのお付き合いみたいな感じですか?
西條:そうですね。ヘルメット(ペイント)がカラーズさんで一緒だったり。
たま:ヨッシーさん(熱田孝高さん)厳しいけど為になる?
西條:昔はもう少し厳しかったんですけど、最近はちょっと優しいというか、あまりガツガツ来なくなったような感じがするんで、もう少し喝を入れてほしいですね。
たま:ガツガツ来ないと寂しい?(笑)
西條:もっと構ってほしいんで、来ないと来ないで寂しい感じですね(笑)。来られるとうわってなるんですけど、来ないとあれなんか今日静かだなって思っちゃいますね(笑)。
たま:熱田さんは歴代ライダーの中でも、理屈をきちんと知ってて、それこそ何を食べるか、からやってたタイプの方だから、勉強になることが多いんじゃないかと思うんですけど。
西條:そうですね。細かくはそんなに教えてもらってないですけど、会う度にいろいろアドバイスをいただけるのでありがたいです。あと、いつも元気なんで会うとこっちも気分上がりますね。元気が生まれるっていうか。自然と気持ちも前を向くし普通に話してて面白いんで、熱田さんは好きですね。
たま:西條くんは物静かな印象で、でもしっかり真面目に努力されているのが見えるので、面倒を見たいと思う人を惹きつけるかもしれない(笑)。
西條:モトクロスライダーは結構元気な人が多いじゃないですか。多分僕はどっちかというとその逆で静かなんで、もう少し騒いだ方がいいのかなって思うんですけど、逆にそれが自分のいいところなのかなと思ってもいて、それを貫いていますね。
西條悠人のこれまで

たま:そういえば、西條選手の最初の一歩をまだ聞いてませんでした。
西條:最初の一歩?
たま:モトクロスはいつくらいから始めたんですか?
西條:僕は3歳から始めたんですけど、そのきっかけになったのが僕の母親と父親で。2人ともモトクロスをやっていたので自然と乗り始めました。
たま:ご兄弟は?
西條:弟がいます。弟は中学までモトクロスやってました。今はモトクロスとは無縁の仕事に就いていて、所沢にある武蔵國珈琲っていう所で働いてます。
たま:全然違う職種なんですね。
西條:ですね。僕は3歳でモトクロスを始めて、幼稚園ぐらいからレースにちょいちょい出ていた感じでした。
たま:じゃあ下田くんとかと同じ時からレースをやってた?
西條:そうですね、丈くんはアメリカとか行ってたのであんまり会う機会はなかったんですけど漱也とはジュニアの頃一緒でしたね。
たま:刺激の多い世代だったんじゃないですか?
西條:割とメンバー濃かったですね(笑)。
たま:それでIBクラスに出られたのが……
西條:高校1年生ですね。16歳でIBクラスに出て、最終的にランキング4位で終わって、高2でIA2に上がりました。
たま:それは早いですね。
西條:早いかもしれないですね。
たま:それでIA1クラスに出場し始めたのが……
西條:去年、22歳ですね。
たま:どっちかって言うと早くないですか? というか今改めて思ったけど、若手中の若手なんですね。
西條:そうですね。でも、早いうちに揉まれていった方が自分はもっと成長できるんじゃないかなと思って。それでまた熱田さんの話になるんですけど、熱田さんからはもう「早くIA1に行け」ってめちゃくちゃ言われてたんで。
たま:それはIA2の何年目の時から?
西條:割と最初の頃から言われてましたね。2、3年目ぐらいからかな。
たま:なるほど、わかってたんだね。
西條:わかってたと思いますよ。開幕戦のヒート1の実況の時も熱田さん「僕の見立ては正しかった」って言ってましたし(笑)。
たま:なるほどね。なんか、解像度が上がりました、西條くんの。レースの時、ご両親は一緒に会場に来ていますか?
西條:はい、父親がメカニックですし。
たま:ああ、開幕戦の時に九州から宮城までお父さんが運転して帰るっておっしゃってましたもんね。ちなみにお父さんのお仕事は?
西條:うちは農家でネギを育ててるんですよ。
たま:そうだったんだ?! 西條くんもお仕事手伝ったりされるんですか?
西條:僕は今アパートに住んでるんで、家の方の仕事はあまりやらないですね。仕事はお父さんお母さんと、あとパートさんとかもちょいちょい来てるんで……
たま:大きい農家さんなんですね!
西條:そうですね。
たま:ライダーのお家のお仕事については載せられない場合もあるんですが、農家さんだったらオッケーですかね。応援したいです。
西條:そうですね、うちはずっとネギを作っていますね。
たま:農家さんだとある程度時間に融通が利く感じですかね。お父さんと二人三脚的な。
西條:そうですね、そんな感じですね。
西條悠人のこれから

たま:では、西條選手、今まさに発展途上な若手ライダーとしてこの先の目標を聞いてみていいですか?
西條:僕の最終目標はアメリカのAMAナショナルでトップ10に入りたくて。
たま:アウトドアに出たいと?
西條:はい。スーパークロスではなく、走りたいのはアウトドアですね。
たま:それは例えば、ワシューガルとかにスポット参戦してトップ10に入れたら、みたいな?
西條:ゆくゆくは、全部回りたいなって思ってるんですけど。
たま:できたら向こうのチームに入りたいとかそういう?
西條:向こうで回れる環境が整ったら、向こうで回りたいなと。でも、その前にオーストラリアでレベルを上げてからアメリカに行きたいなって思ってます。
たま:中島漱也ルート(オーストラリア選手権参戦)ですね?
西條:まあそうですね、同じになりますね。
たま:これは他のライダーともよく話すんだけど、オーストラリアやニュージーランドで経験値を積んでからアメリカっていうルートはすごく堅実だと思います。じゃあ、最終的にはAMAのアウトドアでポイントが取れるライダーになりたい、と。
西條:そうですね最終的にはそこですね。
たま:時間がないですね。
西條:そうなんです時間がないんです本当に。
たま:今年どれだけ頑張って来年に繋げるかですね。
西條:そうですね。もう本当にあっという間に時間が過ぎちゃうんで。
たま:さっき22歳でIA1上がるのは早いねって言ったけども、最終目標がそこだとすると決して早くはないんですよね。
西條:はい。
たま:(中島)漱也くんにも「間に合ったね」って話をしたんだけど、年齢的に厳しくはあるかと思います。とはいえ、今、ライダーも高齢化してるとこあるし、海外できちんと実績を作っておいて「この子にはまだ伸びしろがある」「この子はまだ勝てるライダーだ」っていうのをどれだけアピールできるかみたいな話にもなってくるのかな。
西條:そうですね、そこが結構重要になりますね。
たま:いや、でもぜひとも海外行ってほしいわ〜
西條:行ったら行ったでまたインタビューしてください!
たま:もちろんですよ!
SUGOに向けて
たま:では地元のレースとなるSUGOに向けての意気込みを。
西條:SUGOはやっぱりなんか特別ですね。
たま:地元だから。
西條:そうですね、地元だから。
たま:西條くんは自分をどういうライダーだと思いますか?
西條:ジャンプは好きですね。母の実家にもコースがあるんですけど、そこのコースがジャンプしかないコースなんで……
たま:ジャンプしかないコース?!
西條:はい、スーパークロスチックなコースで。そこで小さい頃から乗ってたからジャンプのこなしっていうかそういうのが割と得意なのかもしれないです。
たま:それはすごい!
西條:あとは、コース状況が荒れてくれば荒れてくるほど乗れていきます。あんまりレース中に垂れるっていうのはないんで、どっちかと言ったら持久型のライダーかなって思います。
たま:確かに去年のオフビでもスタート出てトップ走って途中でジェイさんに抜かれたんだけど、その後もしぶとくついて行ってましたね。ああいう場合、抜かれるとスーッと下がっちゃうパターンが多いんだけど。
西條:僕は他のライダーがやっているのを真似する事が得意で、あの時、ジェイに抜かれた後も彼の真似をして走って行ったら同じようなスピードで走れたんです。それも強みなのかなって感じはしますね。
たま:なるほど、そんな得意技が! 今こうやって話していて、こんなに伸びしろがいっぱいあるライダーが注目されてないのなんで?! ってなりましたよ。
西條:(笑)
たま:今まで他のメディアでロングインタビューとかなかったんですか?
西條:なかったですね。
たま:この先どんどん活躍されて、いろんなメディアに載るようになった時に私、ヨッシーさんみたいに「最初に西條選手のロングインタビューやったんだ」って言いたい(笑)。
西條:言っちゃってください。僕は覚えとくんで(笑)。
ということで、伸びしろだらけの若手ライダー西條悠人選手のロングインタビュー、いかがでしたでしょうか? 第3戦のオフビでは「フィジカルもメンタルも充実していたのにマシントラブル等があって不完全燃焼でした。その鬱憤もSUGOにぶつけます。マジで調子が良いんです。スタート出てそのまま逃げ切れるのが一番楽ですけど、今回はスタートで仮に出遅れたとしても結構いい感じに乗れてるから大丈夫じゃないかなって思います。現地に応援しに来てほしいです。オレンジのウエアを目印に!」と意気込んでましたので、現地に観戦に行かれる方、配信で観戦される方も、ぜひ西條悠人選手にご注目ください。
西條悠人選手公式サイト




