アメリカでシェアを伸ばしつつあるアイウエアブランド、VIRALが日本に上陸。ハイエンドスペックながら税込1万2000円というコストパフォーマンスも素敵
実用性に特化したパッケージ
日本ではあまり知られていないが、かの国アメリカではVIRALというアイウエアブランドがシェアを伸ばしつつあるという。VIRAL自身のインスタグラムでは100%に次いでスーパークロスのシェア2位と公表しており、アンバサダーにジェフ・エミッグを起用。2015年創業ながらすでに一定のブランド力を持っている。このVIRALが日本に上陸したというので、早速試用させていただいた。

VIRAL
25シグネチャーシリーズ シアン/ホワイト
¥12,000(税込)

驚くべきはそのスペックだ。レンズは光学性能に優れるプリカーブドのクリア、50mmのストラップに、クイックリリースシステム、多層フォームと至れりつくせりのハイエンドスペック。他ブランドで2万円を超えそうな仕様だが、税込1万2000円である。この手のゴーグルには、変更ミラーレンズが組まれていることが多く、あえてクリアレンズで売り出しているところにコスト安の秘密がありそうだ。ちなみに、スモークレンズ(¥4,400)と5色のミラーレンズ(¥6,900)は別売でこちらもお手頃価格。もちろんプリカーブド。

実際に装着してみると、海外向けゴーグルらしくザ・日本人顔の稲垣の顔には若干形があわないものの、フィット感は良好。スポンジの左右両端が先に顔に触れ、しっかり押しつけるとスポンジがぴったり顔にフィットする。ストラップが細いタイプだとあまりゴムの耐久性がないことが多く、使っているうちにフィット感が失われていくのがゴーグルの常だが、50mmのワイドストラップでがっちり押しつける構造なので耐久性も問題なさそう。もちろんアウトリガーも効いていて、ホコリの侵入を許す隙間は皆無である。3層構造で表面は汗止めが効いており、実際にオンタイムエンデューロで1レース使ってみたが、汗が目に垂れてくるようなことは無かった。鼻の上部分も押されているフィーリングがなく、呼吸しやすいのも好ポイントだ。

また、ハイエンドゴーグルはレースに特化しているため、メガネのことは考えられていないことが多いのだが、このVIRALは眼鏡用の切り欠きがしっかりスポンジに施されており、さらにゴーグルフレームもひとまわり大きい。メガネ派にも安心の対応となっている。
メンテナンス性の良さも特筆すべきポイントであった。レンズは1つのノブを操作するだけで固定が外れ、再びレンズをはめる時もワンタッチ。特にこの手のハイエンドゴーグルは、レンズを丁寧に扱いたいため取り外しのしやすさは大事なポイント。
総じて、街乗りからレースまでオールマイティに使いやすいパッケージ。人と違ったスタイルに惹かれるあなたにもおすすめしたい。


