全米アマチュアモトクロス選手権(Monster Energy AMA Amateur National Motocross Championship)が、現地時間7月28日〜8月2日の6日間にわたって開催される。今年は全日本モトクロス選手権レディースクラス2019年チャンピオンの本田七海が、250ccのマシンを駆り、Womenクラスに挑戦する

開催日時:2025年7月28日~8月2日
本田七海選手出場スケジュール(現地時間/日本時間)
Day1(7月28日15:30pm / 29日5:30am):プラクティス
Day2(7月29日)ー
Day3(7月30日10:30am / 31日0:30am):Womenクラス Moto1
Day4(7月31日16:00pm / 8月1日6:00am):Womenクラス Moto2
Day5(8月1日) ー
Day6(8月2日11:30am / 3日1:30am)Womenクラス Moto3
開催会場:アメリカ テネシー州 Loretta Lynn Ranch
事前情報:エントリーリスト/Lorerra Lynn's 大会公式ページ/Team KOH-Z公式X/Team KOH-Z公式インスタグラム
リザルト:大会リザルトまとめページ
※各クラスの予選・決勝のリザルトはレース開始後随時追加予定
Youtube Live配信
YouTubeライブ配信-Day2 (本田選手出場-WomenクラスMoto1)
YouTubeライブ配信-Day3 (本田選手出場-WomenクラスMoto2)
YouTubeライブ配信-Day5 (本田選手出場-WomenクラスMoto3)
更新情報:
7月28日 事前情報記事アップ
全米アマチュアモトクロス選手権、ロレッタリンとは?
全米アマチュアモトクロス選手権(Monster Energy AMA Amateur National Motocross Championship)は、アメリカのテネシー州にある Loretta Lynn Ranch(ロレッタリン・ランチ)で毎年夏に開催される、世界最大のアマチュアモトクロス大会で、通称ロレッタリンと呼ばれている。2月中旬からアメリカの各エリアで地区予選が行われ、6月までに最終予選を通過したライダーが大会に参加する。
"世界最大"というだけあり、開催期間中の5日間を通して、全部で36クラス・合計108レースが行われる。また、開催クラスはキッズライダーを対象としたMicroクラスから、65cc、85cc、250 Pro Sport、Open Pro Sport、さらに女性を対象としたウーマンクラスや、ジュニア、ベテランクラスなど、各年代・レベル別に細かく分かれている。特に大会の最高峰クラスとなる250 Pro Sport と Open Pro Sport への注目度は高く、優勝者にはNicky Hayden Horizon Award(将来性賞) が授与され、プロ契約へつながるきっかけにもなる。2024年はドリュー・アダムスが両クラスで優勝を獲得。2025年にAMAスーパーモトクロスシリーズでプロデビューを果たした。
また、現在AMAスーパーモトクロスシリーズで活躍を続ける日本人ライダー・下田丈もロレッタリンで名を馳せたライダーの1人で、Off1.jpは当時現地取材を行っている。ぜひ当時の記事を読んで大会の雰囲気とそこにかける熱量を感じてほしい。
今年のロレッタリン挑戦者、本田七海

本田七海(Womenクラス)
大阪府出身、1997年7月29日生まれの27歳。2019年全日本モトクロス選手権レディースクラスでチャンピオンを獲得、その後も2024年までレディースクラスに参戦しチャンピオン争いを繰り広げた。2025年はマシンをヤマハYZ250Fに乗り換え、全日本モトクロス選手権IBOPENクラスと全米アマチュアモトクロス選手権ロレッタリンに挑戦している

2025年、本田七海がロレッタリンに挑戦する。本田はこれまでヤマハYZ85LW(2024年開幕戦から第3戦の間はホンダCRF150R)に乗って全日本モトクロス選手権レディースクラスへ出場していたが、今年はマシンを4st250ccへと乗り換え、新たな環境での挑戦をスタート。IB OPENクラスでのチャンピオン獲得と、ロレッタリンWomenクラスでの優勝を目標に掲げている。(※全日本モトクロス選手権は第2戦の怪我により欠場中)
全日本と海外、2つの軸を持って挑戦をする本田は、2025年開幕前のシーズンオフ期間に渡米し、現地で練習を重ねたり、ローカルレースに出場したりと経験を積んだ。全日本モトクロス選手権開幕後は日本に戻り、IB OPENクラスに出場。新たなマシンと環境に苦戦をしつつも、着実にその実力を高めていた。しかし、4月26〜27日に行われたD.I.D全日本モトクロス選手権シリーズ2025第2戦SUGO大会で転倒し肩甲骨を骨折。ロレッタリン決勝進出をかけた最終予選への出場も危ぶまれたが、怪我を負いながらも最終予選に挑み、総合2位で見事通過。決勝への切符を手に入れた。
なお、2024年にロレッタリンへ出場経験のあるジュニアライダー永澤匠真も参戦予定だったが、大会2週間前に怪我を負い欠場を余儀なくされている。
「250ccマシンでレースに出たい」、ロレッタリン参戦のきっかけ

これまで85ccマシンに乗っていた本田が、なぜ250ccマシンでレースをしようと思ったのか。ロレッタリンに挑戦したいと思ったきっかけは「楽しい」という純粋な思いからだったという。
本田:「これまで何回かアメリカトレーニングを積んできましたが、2024年までは85ccと125ccマシンにしか乗っていませんでした。日本だと85ccでしかレースをしていなかったので、250ccはまだ乗れないと思い込んでいたんです。ただ、2025年のシーズンオフにアメリカへ行って250ccマシンに乗ってみたら、意外と乗れるし、なにより純粋に走るのがすごく楽しかったんです。アメリカにいる間は週6回乗って1日休むというスケジュールで過ごすほどのめり込んじゃって、そこから250ccでレースがしたい、ロレッタリンに出てみたい、と思い始めました」
芽生えた夢を叶えるため、新たな環境での挑戦を選んだ本田。怪我に悩まされながらも地区予選を通過し、7月30日についに決勝レースを迎える。目標は「Womenクラスでの優勝」。現地の様子はYouTubeのライブ配信で見ることができる。また、本田が所属するチーム「Team KOH-Z」のSNSでは本田自身が積極的に情報を発信しているためこちらも併せて要チェックだ。
本田七海選手出場スケジュール(現地時間/日本時間)
Day1(7月29日15:30pm / 29日5:30am):プラクティス
Day2(7月30日10:30am / 31日0:30am):Womenクラス Moto1
Day3(7月31日16:00pm / 8月1日6:00am):Womenクラス Moto2
Day4(8月1日) ー
Day5(8月2日11:30am / 3日1:30am)Womenクラス Moto3
※日本との時差はマイナス14時間
Womenクラス エントリーリスト
本田が出場するWomenクラスは全42台がエントリーリストに名を連ねている。本田のゼッケンは31番だ。


※7/28時点
コースレイアウト


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