全12ステージに渡って開催された2024年のダカールラリーがいよいよ閉幕。前半からホンダがリード、そのままライバル達を退けた

史上稀に見るタフなダカール

1978年に始まったダカールラリーは、その長い歴史の中で徐々に難易度を上げてきた。四輪、オートバイ共に年々性能は向上し、舞台をアフリカから南米、サウジアラビアと転換しながら、競技としても進化してきている。今では2週間ぶっ続けでエンデューロを走れるような超人的ライダーたちが、最終日に10分ほどの僅差を争うようなレースとなっている。この今年のダカールラリーに日本で唯一バイクでエントリーした池町佳生によれば、サウジアラビアに移ってから最も難しいレースだった、と評判だそうだ。

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その難しいダカールラリーはマシン開発の側面でも激しい戦いの舞台になっている。2019年まで18連勝していた王者KTMは、2022年にKTM 450Rallyのフルモデルチェンジを敢行。クロモリのパイプをトラスで組んだフレームワークは継続しながら、新たなエンジンを搭載した。それから遅れること2年、ホンダが今年CRF450RALLYをフルモデルチェンジ。今年のダカールラリーは最高速160km/hに規制されていることもあって、高回転域のパワーを低中速に振ることができる。だいぶ低い位置に燃料タンクをマウントしているように見えるその車体特性も、相当に進化していそうだ。事実、ホンダの新型CRF450RALLYは、このダカールラリーの前半からライバルであるKTM勢を寄せ付けない走りを見せた。ホセ・コルネホ、リッキー・ブラベックが特に安定したタイムを刻んできた。

このホンダ勢を苦しめたのは、ライバルKTMではなくインドのHeroだった。ステージ1でボーナスタイムをうまく活用してロス・ブランチがトップに立ってから、総合トップをコルネホ、ブラベックらと争い続けるレースが続く。だが、ホアン・バレダらHeroのライダーは次々にリタイアを喫してしまい、ブランチはトップ陣で孤立してしまうことに。ブランチは最終ステージまで10分差でトップのブラベックを追うものの、終盤はホンダ勢が1−3位を独占するステージが続き、ブラベックもベストランを連発。10分の差は縮まること無かった。

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最終日ステージ12はスペシャルステージ175km。気を抜けない距離ではあるものの、ホンダ勢はリスクを最小限に抑えて走行。ステージ順位は、ケビン・ベナビデス、トビー・プライス、ルチアーノ・ベナビデスの順でKTM勢が1−3を独占することになるが、総合順位に影響なくブラベックが2度目のダカールラリー優勝を遂げた。

ブラベックは、最後のコメントで「コースも本当に厳しかったから、優勝は簡単なことじゃなかったね。チームが僕をサポートしてくれたことで、優勝できた。チームでフィニッシュできてよかった。今年は去年よりハードだったから、多くのことを学べたように思う。初めて優勝できた2020年は、序盤から差があったけど、今回は自分とロス(・ブランチ)が3日間、数秒の差を争うほどの激戦のレースだった。このラリーでは10分の差は大したことじゃない。第11ステージは相当緊迫していて、ロスが18分遅れで後ろから迫ってきていたし、あのステージでミスしたとしたら致命的だった。でも、なんとか集中力を保って、フィニッシュラインまでたどり着き、タイムをロスせずに済んだ。この結果には本当に満足してる。みんな、2週間を通して本当に素晴らしい仕事をしてくれたと思う。これからは、9番が僕のラッキーナンバーになるね」と話した。

KTMのチームマネージャーであるアンドレアス・ヘルツルは「序盤でいくつかのミスを犯してしまったが、ケビン(・ベナビデス)とトビー(・プライス)は二人とも全力で反撃し、非常に厳しいステージで素晴らしい走りを披露した。昨年末に負傷し、体調が100%に達していない状態でレースに臨んだケビンにとって、ラリーを完走し、その過程でいくつかのステージ勝利を収めることができたことを本当にうれしく思っている。トビーもラリーを通じて印象的な走りを見せ諦めなかった。それは最終ステージでの結果を見れば明らかだ。表彰台に上がれなかったことは残念だ。我々にはペースを上げられなかったセクションがあり、課題も明確だ。だが、これほど過酷なレースの末の4位と5位はどちらも素晴らしい結果だ。ライダーとチーム全体を誇りに思う」とコメント。

最終リザルト

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