前回はスクランブラーモデルのCL250を深堀りしましたが、今回はその兄弟車のCL500も取り上げ、2台の比較検証を行ってみました。CL250のオーナーでもある伊藤さんにとって、500ccツインエンジンを搭載するCL500のポテンシャルを探るのは、心待ちにしていた機会だったとのことです。
 
※この記事はウェブサイト「HondaGO バイクラボ」で2023年12月25日に公開されたものを一部抜粋し転載しています。
談:伊藤真一/写真:南 孝幸/まとめ:宮﨑健太郎
(初出:月刊『オートバイ』2023年12月号)

250にも欲しい? シートレール部のグリップラバー

伊藤真一|1966年、宮城県生まれ。88年ジュニアから国際A級に昇格と同時にHRCワークスチームに抜擢される。以降、WGP500クラスの参戦や、全日本ロードレース選手権、鈴鹿8耐で長年活躍。2023年も監督としてAstemo Honda Dream SI Racingを率いてJSB1000、ST1000クラスなどに参戦! 当研究所の主席研究員。

前回のCL250の試乗では、燃料タンク両側面に貼られているニーグリップラバーが非常に機能している話をしました。やや重さを感じるフロント19インチタイヤの操作で、ついついハンドルをこじりがちになってしまいますが、ニーグリップして下半身で車体をホールドすることを意識するのが、CLのライディングでは大事です。

CL500にも同様に燃料タンクにはニーグリップラバーが貼られているのですが、500にはさらにシートレール部にもラバーが貼ってあります。この位置が非常に絶妙で、車体をホールドするのにとても具合が良いです。そのため250よりも、コントロールのしやすさが増していますね。どうして250には採用しなかったのか? と思うほど、気に入ったパーツでした。

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