アントニオ・カイローリのDUCATIへの移籍に、新型モトクロッサー開発のニュース。その直後にモノ(単気筒)エンジンが発表され、矢継ぎ早に出てきたのがこのハイパーモタード698モノだ
DUCATI
Hypermotard 698 Mono
https://www.ducati.com/jp/ja/bikes/hypermotard/hypermotard-698-mono
スーパーモノの登場
ドゥカティから爽快なPVとともに単気筒のハイパーモタードのリリースが発表された。エンジンは1299パニガーレに搭載される1285ccのLツイン スーパークアドロ・エンジンを1シリンダーに仕立て直したようなスーパークアドロ・モノ。最高出力は77.5ps/9,750rpm、最大トルクは63Nm/8,000rpmと型破りなハイパフォーマンスながら、オイル交換は15,000km毎、バルブ・クリアランス点検は30,000km毎とメンテナンスはイージーだ。なお、レーシングエキゾーストの装着で最高出力は84.5psをマークするという。
ドゥカティ製モトクロッサーのエンジンは……
このスーパークアドロ・モノエンジン、ボア116mmでストローク62.4mmのボア×ストローク比1.86という規格外のショートストロークで、相当な個性派。インテーク側直径48.6mmのこれまた規格外大径バルブを強制的に開閉させるデスモドロミックを組み合わせて超高回転型エンジンとしてデビューする。ビッグシングルながらレブリミッターは10,250rpmに設定されるというから驚きだ。
ドゥカティがモトクロッサーを開発しているというニュースの直後、しかもEICMAの直前にわざわざ新エンジンを出してくるあたり、新モトクロッサーの布石と捉えられなくも無い。すでにモトクロッサーにもデスモが搭載されるという公式リリースがあるうえ、カイローリはKTM時代に高回転で勝負できる350SX-F開発の立役者でもある。次なる詳報を待ちたい。