6年ぶりのトップ10トライアル

画像: YARTのトップタイムは赤腕章カレル・ハニカ フリッツはラストアタック、無理しなかった感じでした

YARTのトップタイムは赤腕章カレル・ハニカ フリッツはラストアタック、無理しなかった感じでした

鈴鹿8耐は、決勝前最後の大勝負、トップ10トライアル(=TTT)が終わりました。これは公式予選2回のチームタイム10傑のチームを、もう1回走って順位つけようぜ、っていうタイムトライアル。10チームのライダーふたりずつ、計20人のライダーが、たった一人で鈴鹿サーキットを占有するというスペクタクル・ショーです。
この「トップ10トライアル」は、実は台風や天気不順、それにコロナ禍の影響で鈴鹿8耐事態が開催されなかったのも含め、なんと6年ぶりの開催。ドライコンディションで、スッキリと勝負がつきました。

このTTTは、計時予選のトップ10チームから2人ずつのライダーが参加。10位のチームから9→8→7→6位と、まずひとりのライダーが走り、次はもう一回、10→9→8→7→6位のチーム、もう一人のライダーが出走。次に5位から4→3→2→1位のチームのライダーA、次にまた5→4→3→2→1位のライダーBが走る、というシステムです。

そのため、出走順に桜井ホンダ荒川→エスパルス渥美→TSRマッケンジー→オートレース宇部リンフット→SDGホンダ埜口が走り、次に桜井ホンダ日浦→エスパルス、シュロッター→TSRディ・メリオー→オートレース宇部、津田→SDGホンダ浦本が出走。
この回では、3番目に出走したTSRのタラン・マッケンジーが200Rシケインで転倒! オートレース宇部の津田拓也が、泣かせるカラーリングのマシンで走行しました。

画像: MotoGPマシンのカラーリング、さらにツナギもMotoGPマシンのテスト時代のエクスターカラーを持ち出してくれた津田 決勝では元のオートレース宇部カラーに戻すそうです 憎い演出ですな^^ GJ拓也!

MotoGPマシンのカラーリング、さらにツナギもMotoGPマシンのテスト時代のエクスターカラーを持ち出してくれた津田 決勝では元のオートレース宇部カラーに戻すそうです 憎い演出ですな^^ GJ拓也!

2巡目にはTOHOレーシング清成→Astemoホンダ渡辺→ヨシムラ、ブラック→HRCビエルゲ→YARTハニカがまず第一走者として出走。そして最終順にTOHOレーシング榎戸→Astemoホンダ水野→ヨシムラ、ギュントーリ→HRC長島→YARTフリッツが出走しました。これで10チーム20人ですね。

このTTTで注目されたのは、やはりYARTとHRCのアタック合戦。両チームのエースである、フリッツと長島のスーパーラップ合戦に場内がザワついていました。
先手を取ったのはフリッツの相方であるハニカ。2分05秒519という、今大会最速タイムをマークすれば、最終順の長島が2分05秒329と、大会ベストラップを更新! そして最終走者のフリッツが登場!……しますが、フリッツは無理にタイム狙いに行かず、ハニカのタイムも長島のタイムも更新することなく終了。長島が2年連続でTeam HRCにポールポジションをプレゼントしました。

画像: ワールドクラスのライダーに交じって堂々3番手タイムをマークした榎戸育寛 いい走りだった!金曜の転倒は忘れてあげよう!笑

ワールドクラスのライダーに交じって堂々3番手タイムをマークした榎戸育寛 いい走りだった!金曜の転倒は忘れてあげよう!笑

トップ10トライアル正式結果
順位 チーム               タイム    予選比
1  Team HRC with 日本郵便       2分05秒922  ↑1
2  YARTヤマハオフィシャルEWC    2分05秒858   ↓1
3  TOHOレーシング          2分07秒128   ↑2
4  SDGホンダレーシング        2分07秒230  ↑2
5  ヨシムラSERT Motul         2分06秒603  ↓2
6  Astemo ホンダドリームSIR      2分06秒962  ↓2
7  オートレース宇部レーシング     2分07秒236   ±0
8  ホンダドリームRT桜井ホンダ     2分07秒373  ↑2
9  S-PULSEドリームレーシングITEC  2分07秒315  ±0
10  F.C.C. TSRホンダフランス      2分07秒268  ↓2

画像: 今大会の主役のひとり、長島哲太 自身のけがはちょっと心配ですが、初めての鈴鹿を完全攻略しているビエルゲ、進んでバックアップメンバーに徹してる高橋巧を擁して、やはりチーム力は強いですね。

今大会の主役のひとり、長島哲太 自身のけがはちょっと心配ですが、初めての鈴鹿を完全攻略しているビエルゲ、進んでバックアップメンバーに徹してる高橋巧を擁して、やはりチーム力は強いですね。

長島「昨日、リップサービスも込めて3秒台に入れたい、って話はしましたが、けがをしてから、まだ完全な調子ではないので、セクター1はベストを更新したけど、まだ踏ん張りがきかないコーナーがあってタイムロスしちゃうんです。それで、それをカバーしようとしてミス、それを取り返そうとまたミスだらけで、もう恥ずかしくなるくらい。でもセクター1を頑張ったおかげか、タイムは出ましたね。でも正直、点数つけるとしたら40~50点だと思います。3秒台、狙いたかったけど、カラダ的にも狙える状態じゃなかったですね。路面のコンディションもね、4秒以上のタイムを狙える状態ではなかったです」

これで鈴鹿8耐は、あす8:30から45分間のウォームアップ走行を残すのみで、とうとう11:30の決勝レースを迎えます。レース、しかも耐久レースともなると、戦前の予想なんて無意味極まりないものでもあるんですが、ここまでやはり、本命は唯一のファクトリーチームである#33HRC対抗に#7YARTを打ちます。表彰台争いは、#12ヨシムラがいつのまにか上がってきて、#1TSRホンダはきのうのティシェ、きょうのマッケンジーの転倒で、レース戦略は大きく狂ってきています。

画像: HRCに対抗するは、世界耐久チームのYART 8時間という、耐久レースとしては短い部類に入るレースで、ここまで速さを見せるとは! 個の力のHRCと、世界耐久の修羅場をくぐってきてるYARTって図式でしょうか

HRCに対抗するは、世界耐久チームのYART 8時間という、耐久レースとしては短い部類に入るレースで、ここまで速さを見せるとは! 個の力のHRCと、世界耐久の修羅場をくぐってきてるYARTって図式でしょうか

ヨシムラに続きたいのが全日本ロードレースのチーム勢で、やはり予選までの仕上がりから、#104TOHOレーシング、#73SDGホンダ、#17Astemoホンダ、#71桜井ホンダのCBR勢、そこにGSX-R勢の#76オートレース宇部、#95エスパルスドリームがどう絡んでくるのかが楽しみですが、実はこの2チーム、ライダーのけがやドクターストップで、8時間を2人で走り切らなきゃならなくなってしまいました。
#76オートレース宇部は、ハフィス・シャーリンが、事前テストの転倒でドクターストップがかかり、今大会でメディカルチェックを受けたんですが、チェック項目をクリアできたにもかかわらず、FIMの出走許可をもらえなかったようです。うーん、安全第一とはいえ、本人は数週間前の転倒で体調は万全なのに……って残念がってました。
さらに#95エスパルスは、昨日の予選で転倒したジョシュ・ウォータースが、右腕の複数個所を脱臼と骨折という負傷を負ってしまいました。

いつになく、有力チームの転倒が多いのも今大会の特徴です。TOPチームのうち、ここまで無傷で走り続けているのは、HRC、YART、ヨシムラ――といったところ。おそらくこの3チームを軸にレースが進んでいくものと思われます!
ところで天気予報はどーなった??

写真・文責/中村浩史

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