KTMのエンデューロマシン2024モデルが海外でリリース。2ストロークの「EXC」と4ストロークの「EXC-F」ともにフルモデルチェンジを果たしています

海外で発表されたKTM EXCシリーズは、150EXC/250EXC/300EXC/250EXC-F/350EXC-F/450EXC-F/500EXC-Fの全7車種がラインナップ。EXCはインジェクションがTPIからTBIに変更され、EXC-FにはKTMのエンデューロマシンで初となるクイックシフターが搭載されるなど、昨年フルモデルチェンジされたモトクロッサーSXシリーズの変更点を踏襲しています。

画像1: KTM EXCシリーズがフルモデルチェンジ。2ストにはTBI、4ストには初のクイックシフターを搭載
画像2: KTM EXCシリーズがフルモデルチェンジ。2ストにはTBI、4ストには初のクイックシフターを搭載

フレームは直進安定性やねじれへの耐性を高めた新設計。また、2ピース構造のサブフレームはポリアミドと強化アルミニウム素材で軽量化を図り、新たに導入されたオフロードコントロールユニット(OCU)がサブフレーム内に収まる形状になっています。さらに、ボディワークも一新されており、シッティング位置/ハンドルバー/フットペグの3点のバランス(ライダートライアングル)が改善され、特にスタンディング時のニーグリップ性が向上しているとのこと。

サスペンションは、フロントに48mmのWP XACT フォークを採用。新たなミッドバルブピストンによってカートリッジ内のオイルフローを最適化しています。一方、リアサスペンションは新たなフレーム形状に合わせてPDSショックシステムをアップデート。

画像3: KTM EXCシリーズがフルモデルチェンジ。2ストにはTBI、4ストには初のクイックシフターを搭載

シート下にはオフロードコントロールユニット(OCU)が設置されています。OCUに表示されるLEDは電子ヒューズの表示になっており、ショートなど故障があった場合に電流をカットし、緑→赤の表示に変わります。レース中、ツーリング中のトラブルシューティングが飛躍的にイージーになりますね。

なお、EXCはこれまで掃気ポートから燃料を送る「TPI(トランスファーポートインジェクション)」を採用していましたが、2024モデルでは「TBI(スロットルボディインジェクション)」に変更され、スロットルボディから燃料を送る仕組みになっています。

またハンドルバーに装備されたスイッチによって2つの異なるエンジンマップを選択することが可能になりました。さらに、EXC-Fには、KTMのエンデューロマシンとして初となるクイックシフターが搭載されており、クラッチ操作なしでのパワーシフトのミスを防いでくれます。

Off1.jpでは、2023年5月28日(日)に海外で行われるKTMのプレス試乗会に参加し、最新のEXCシリーズを取材します。現地からの情報やインプレッションもお楽しみに!

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