電動キックボードでの移動は基本的にラストワンマイルが想定されている。しかし、それ以上の距離を利用するとどう感じるのか、気になったことはないだろうか。今回は長距離走行してわかったメリット、気になる点をレビューする。
レポート:スマートモビリティJP編集部
※この記事はウェブサイト「スマートモビリティJP」で2023年4月18日に公開されたものを一部編集し転載しています。

「LUUP」には電動キックボードと電動アシスト自転車の2種類がある

今回利用してみて初めて知ったのは、電動キックボードシェアサービスの「LUUP」には、電動キックボードの他に電動アシスト自転車もラインナップされていること。両機種ともに緑×白の目立つカラーの車体で、自動点灯式の前照灯(ヘッドライト)も装備されているので夜間の走行も可能だ。

基本的にはどのポートにも両方のサービスが提供されているが、時間帯や立地によっては満車、または1台も残機がないポートも存在する。アプリ内でポートの場所と各機種の残機・残枠数やバッテリー残量をチェックできるので、行ってみたらなかったという事態にはならない。

画像: 電動キックボードだけでなく、電動アシスト自転車もラインナップ。

電動キックボードだけでなく、電動アシスト自転車もラインナップ。

ただし、残機のバッテリー残量が少ないという可能性は大いにある。ラストワンマイルの走行(最寄駅~目的地)を考える場合はそこまで気にならないが、代替交通手段がなく、「LUUP」のみで移動するという状況なら、気をつけた方がよいだろう。

電動キックボードの注意点

個人所有用に市販されている電動キックボードとは異なり、シェアサービス事業で用いられる電動キックボードは、2023年7月の道交法改正まで「小型特殊」扱いの特例措置で運用されているため、複雑なルールにしたがって利用する必要がある。

具体的には最高速15km/h(原付の半分の速度)、小回り右折、車道の自転車通行帯は走行できるが歩道の自転車通行帯は走行不可などがある。こうした、利用前に確認しないと危険なルールが数多く存在するため、利用開始時の交通チェックテストの内容をしっかりと頭に入れて走行しよう。

また、走行禁止エリアが存在し、スマホアプリ内のマップにて赤い枠で表示される。これは、原付の半分しか速度の出ない電動キックボードが、1日の自動車交通量が4万8000台以上の道路で交通事故を起こさないために、警視庁が設定したもの。当該エリアでは、歩道に移動してから手で押して移動しなくてはならない。

画像: アプリ内マップにはポートの場所と走行禁止エリアが表示される。

アプリ内マップにはポートの場所と走行禁止エリアが表示される。

安全で快適な電動キックボードライフを守るために、利用者サイド、周囲の自動車・歩行者サイドの両方が、交通ルールを理解し尊重し合うことが求められているのだ。

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