今や二輪用品店に行くと必ずと言っていいほどブレーキ売り場に黄色いパッケージがズラリと並んでいて、週末にはどこかの店舗でピンクのツナギを着たブレーキガールがキャンペーンをやっている。ベスラは今や日本のモーターサイクルカルチャーに無くてはならない存在だ。
G-NETに協賛したり、OFF1編集部とベスラ倉庫が近かったり、古い友人がブレーキガールをやっていたり何かと縁があるなぁ、と思っていたら、なんとこのオフロード専用ブレーキパッドの開発ライダーはG-NET2010/2020チャンピオンの水上泰佑だという。
というわけでさっそくどんな感じのパッドなのか聞いてみた。
水上泰佑
「エンデューロは長い時間走る競技なので、僕の場合とにかく扱いやすく、疲れにくいマシン作りを目指しています。ブレーキも同じで、フロントは人差し指一本で軽く握ってもしっかり効くように開発してもらいました。握ったら握った分だけ効くパッドもありますが、長時間走るレースだと後半疲れてきたときに握るのがしんどくなってしまいます。少しでも楽したいので、少ない指の力でしっかり効くようにしています。しっかり握らなくても効くのでタイヤもロックしづらいですね。
また、耐久性も大事で、長く使えるというのも開発のコンセプト。純正よりも寿命が長くなっています! 熱対策も意識していて(ロードでは熱によりプレートが変形してしまう事例もあるとの事)、クロスカントリーやエンデューロでは長時間使用することが多いので、その辺もしっかり対策されています。ベスラは生産も販売も日本国内で行っているので品質の面でもオススメです!」
確かに、耐久のエンデューロレースは疲れてくるとブレーキを握る指もプルプルしてきて、操作が怪しくなることがある。元気なときだけでなく、弱ったときにこそライダーを助けてくれるパーツはありがたい。
Vesrah
RJL-DX
¥6,000(税込)
なお、GASGASは上の表に記載がないが、KTMと同型となるため年式、車種で照合してほしい。
モトクロッサーやエンデュランサーだけでなくセロー250にも適合している。実はベスラでは以前からこれらの車種に適合するパッドが発売されていて、それはそれで気に入って何回か購入して使用していたのだが、次はぜひRJL-DXを試してみたい。