iRCが新たに提案するオフロード車向けタイヤ2パターンが登場! 「オンロード重視でオフロードもちょっとOK!」のGP-410と、「オフロードも存分に楽しみたい!」に応えるGP-610。それぞれの特徴を検証した!
画像: テスターの二人はオートバイ女子部のRurikoとモータージャーナリストのノア セレン。Rurikoの愛車はCRF250L、ノアの愛車はトリッカー。さぁどっちを装着する!?

テスターの二人はオートバイ女子部のRurikoとモータージャーナリストのノア セレン。Rurikoの愛車はCRF250L、ノアの愛車はトリッカー。さぁどっちを装着する!?

オフロード走行をターゲットにしたGP-610

画像: オフロード走行をターゲットにしたGP-610

iRCにはかつて欧州向け4stエンデューロレーサーに純正装着されていたオフ色の強いTR-8というタイヤが設定されているが、それの後継として登場したのがGP-610。オフ性能を重視しつつ、舗装路でも一定の性能を確保する基本的に軸足はオフロード向けというタイヤ。新たなパターンデザインはオン&オフでの性能向上のためだが、サイド部に配された模様は懐かしのGP-1を彷彿とさせる。

画像1: オフ車のタイヤ選びをズバッと解決!GP-410とGP-610を比較試乗!

舗装路を中心に林道にも対応したGP-410

画像: 舗装路を中心に林道にも対応したGP-410

iRCの名作「GP-110(ワンテン)」の後継として登場したのがGP-410。基本的にオンロード向けで、グリップを重視したコンパウンドはGP-210譲り。センター部のブロック間隔を広げることでフラットダート程度なら十分楽しめる。豊富なサイズもアピールポイント。ブロックパターンは写真で見るより迫力があり、オフの雰囲気もしっかり演出している。

画像2: オフ車のタイヤ選びをズバッと解決!GP-410とGP-610を比較試乗!

待ってました。 iRCの新作タイヤ2パターン!

2022年のモーターサイクルショーのiRCブースに、GP-410とGP-610が展示されていた時は心躍った。というのもちょうどいいオンとオフのバランスを持っているように思えたし、何よりも愛車のトリッカーのサイズもラインアップされていたからだ! 「iRCありがとう」と発売を楽しみにし、2023年早々にGP-410を愛車に装着した。

画像: 待ってました。 iRCの新作タイヤ2パターン!

iRCと言えばオンオフ様々なバイアスタイヤを得意とするメーカーで、250ccクラスでは純正装着タイヤとしても広く採用されているブランド。今回ラインアップに加わったのは、オフ車向けのGP-410とGP-610。GP-410はよりオンロード重視、GP-610はオフロード重視という位置づけだ。 そこで2台のセローに装着して、高速道路から未舗装林道まで走り込み、特性の違いを検証してみた。

キャラクターは異なるけれどオールラウンド性もしっかり健在!

画像: iRCの定番タイヤ「GP-21/22」と比べ、GP-410はオンロード性能をさらに高め、GP-610はオフロード性能を重視しているのがわかる。

iRCの定番タイヤ「GP-21/22」と比べ、GP-410はオンロード性能をさらに高め、GP-610はオフロード性能を重視しているのがわかる。

画像: 同じバイクに装着しているのにGP-410は、まるでフロントが19インチになって幅が太くなったような安心感がある。(左/GP-610、右/GP-410)

同じバイクに装着しているのにGP-410は、まるでフロントが19インチになって幅が太くなったような安心感がある。(左/GP-610、右/GP-410)

画像: オフグリップを追求するGP-610は、ブロック形状のパターンがオフ車の雰囲気にマッチ。同じサイズでチューブ仕様も選択できる。(左/GP-610、右/GP-410)

オフグリップを追求するGP-610は、ブロック形状のパターンがオフ車の雰囲気にマッチ。同じサイズでチューブ仕様も選択できる。(左/GP-610、右/GP-410)

GPー410はバイクが速くなる「魔法のタイヤ」

え、なんで? と思ったのは、自分のトリッカーにGPー410を履いた時に、バイクが明らかに「速くなった」からだ。そんなバカな、元のタイヤが減ってたからかな? と思ったのだが、いやいや、セローでもGPー410を履いている方が明らかに「速い」。Rurikoも「不思議ですねぇ!」というのだから間違いない。これはきっとタイヤ本体やブロックの剛性が高く、かつグリップ重視のコンパウンドを使っているからだろう。路面とタイヤとの間にロスがなく駆動力をより効率的に伝えてくれるからだろうけれど、それにしてもこんなにわかるとは! 比較試乗でもっともわかりやすく、かつ驚いた部分となった。

でも、高速道路で2台を乗り比べると「610でも全然大丈夫だよね」が共通認識。ブロック間が広めのためロードノイズが気になるとか、料金所に繋がる大きなコーナーでは不安があるかなといった心配は無用。一般的なオンロード走行なら問題なくこなしてくれ純正装着タイヤと同じ感覚で乗ることができた。

舗装路での違いが明らかになったのはワインディングになってから。ツーリングペースから「ちょっとお楽しみペース」へと移行すると410の強さが光る。ブレーキング時の安心感がとても高く、かつ前輪がコーナリング中もドンドン内側へと曲がっていく感覚があり、それはもはやロードモデル的で21インチだということを忘れさせるほどだった。

画像: GPー410はバイクが速くなる「魔法のタイヤ」
画像: GP-410のオンロードでの高いグリップは、GP-210譲りの頼もしさ! 積極的な旋回性能が楽しいし、ハードブレーキも可能だ。

GP-410のオンロードでの高いグリップは、GP-210譲りの頼もしさ! 積極的な旋回性能が楽しいし、ハードブレーキも可能だ。

画像: オフ性能を重視するGP-610は、オンロードでの軽快な倒し込みも追及されているおかげで舗装路でも違和感がない。

オフ性能を重視するGP-610は、オンロードでの軽快な倒し込みも追及されているおかげで舗装路でも違和感がない。

体感したら戻れないGP-610のオフ性能

未舗装路に入るとGPー410とGP-610の立場が逆転。GPー410はペースを上げると砂利の上を滑空しているような感覚になり、ブレーキングも「止まって~」とスネーキングする。とはいえそれは純正装着タイヤ相当のパフォーマンスで、GPー410にしたからといってフラットダートにおいて不満が出るとは思えない。しかしGP-610を知ってしまうと戻れないかも?

GP-610に乗り換えたらクラッチミートから路面を掴む感覚が全然違い、これなら積極的なフロントアップも容易。GPー410がオンロードで高いブレーキング性能を見せたのと同様、不整地ではGP-610の方が確かに止まれる安心感があった。

乗用車が入れる程度の道ならGPー410、道なき道を突き進むようならGP-610、といった選び方をすれば イイだろう。

テスター二人の結論は、「多くの人の場合、サイズも豊富なGPー410で十分」という意見でまとまった。でもGP-610の無骨なパターンも素直にカッコ良いよね!

画像: GP-610の方が明確に路面を掴んでいる感覚は豊富だが、写真のような締まった砂利ダートを流すだけならGP-410でも十分楽しめる。

GP-610の方が明確に路面を掴んでいる感覚は豊富だが、写真のような締まった砂利ダートを流すだけならGP-410でも十分楽しめる。

画像: 少し砂利が深いようなところだと、GP-410は表面を滑っていく感覚。GP-610の食い込むグリップ力は頼もしかった。

少し砂利が深いようなところだと、GP-410は表面を滑っていく感覚。GP-610の食い込むグリップ力は頼もしかった。

画像: オフロードが苦手のRurikoでも、フラットダートならGP-410でスタンディング走行ができるほど安定している。

オフロードが苦手のRurikoでも、フラットダートならGP-410でスタンディング走行ができるほど安定している。

画像: 河原など大き目の石や砂地が入り混じるところではGP-410では心もとない。道を離れるならGP-610を選んだ方が楽しめるだろう。

河原など大き目の石や砂地が入り混じるところではGP-410では心もとない。道を離れるならGP-610を選んだ方が楽しめるだろう。

Ruriko's Voice

高速道路と林道を走っているときは、GP-410とGP-610の違いはよくわからなかったけど、GP-410で舗装路のコーナーを走ったときに速さがまったく違くて「速い」と感じました。街中メインの私は安定して走れるGP-410を選択します。

画像1: Ruriko's Voice
画像2: Ruriko's Voice

GP-410/GP-610 サイズ表

FrontサイズGP-410GP-610
110/80-17M/C 57S●(※)
80/100-19M/C 49P
2.75-21 45P
3.00-21 51P
80/100-21M/C 51P
RearサイズGP-410GP-610
120/90-16M/C 63P
140/70-17M/C 66S●(※)
120/80-18M/C 62P
120/80-18M/C 62P●(※)●(※)
4.10-18 59P
4.60-18 63P
(※)チューブレス
画像1: GP-410/GP-610 サイズ表
画像2: GP-410/GP-610 サイズ表
画像3: GP-410/GP-610 サイズ表

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画像: youtu.be
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問い合わせ

問:アイアールシー 井上ゴム工業(株)  TEL:0120-041-718 (8:45〜17:45 ※土・日・祝除く)

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