スプロケットという分野において多くのライダーから高い評価を受けているISA(アイ・エス・エー)が、ハンドルバーを発売したのはまだまだ記憶に新しい。外側だけでなく内側にもテーパー形状を取り入れた画期的な構造で、適切な“しなり”がある。モトクロス用に続いてトライアル用もリリースされた。

形状変化が少ないことも大きなメリット

さらに小川選手に話を聞くと、トライアルIASにおける驚きのハンドル事情が判明した。

画像1: 形状変化が少ないことも大きなメリット

「剛性が低いハンドルバーは、ステアや飛び降りの時に手首や肘への負担が軽く、疲れにくいのですが、中には僕らのようなIASレベルのライダーが使うと、クラッシュしたわけでもないのに一ヶ月くらいでハンドルが垂れて(持ち手の部分が下がって)きてしまうものもあります。

一般的な剛性のハンドルバーでも半年ほど使うと同様の変化が起きてしまうんです。また、レース中にクラッシュして形状が変わってしまうと、そのままレースを続けなくてはいけなくなり、すごく不利になってしまいます。ですから、強度が高く、形状が変わりにくいハンドルバーというのは、とても有効な武器になってきます」

なんと、大きなクラッシュしたわけでもないのに、半年でハンドルバーの形が変わってしまうのが、一般的だそう。小川選手によると「このISAハンドルバーはまだ使い始めてそこまで経っていませんが、実は3.0mmの方をテストで使い始めてから2〜3回大きなクラッシュをしていて、一般的なハンドルバーなら形状が変わっていてもおかしくないくらいなんですけど、今のところ僕が体感できるレベルの変化はありません」とのこと。

画像2: 形状変化が少ないことも大きなメリット

強度については、モトクロス用ハンドルバーの記事でもお伝えした通り、その製法に秘密がある。一般的に多くのアルミテーパーバーは、スウェージング→ベンド加工をした後に、熱処理をかけて強度を引き上げているのだが、ISAの場合は様々な条件を試験したのちにT76処理を行っている。さらに成型する前に熱処理をかけていることが大きなポイントだ。

つまり、わざわざ強度を増やした状態から、ベンドマシンにかけてハンドルバーの形状に持っていくのだ。この素体で熱処理を施すことが強度を出す秘訣。しかし、強度が上がっている分、加工の難易度は高くなり、コストが増えてしまうため、常識的にはこういった製造工程は踏まない、ということなのだ。

ISAでは十分すぎるほどの耐久テストを実施しており、その結果はまさに「抜群」。

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