今までFIMモトクロス世界選手権MXGPシリーズにおいて9冠を達成。93回の優勝を飾り、表彰台に登った回数はなんと117回というアントニオ・カイローリが引退を表明。引退への決意と、現役最後となる今季にかける熱意が感じられるコメントが出ています。

9月14日、アントニオ・カイローリがライダーとしてのキャリアに幕を下ろすと発表しました。2010年から今までKTMグループの発展に貢献し、モトクロス界全体を大きく盛り上げてきました。日本にも、MFJ GPや、SUGOでの世界選手権で来日。シチリア生まれの太陽のような性格と、350SX-Fを思いのままに振り回すGP随一のアグレッシブさは、世界中で親しまれてきました。

画像1: 世界戦V9の王者カイローリ、今季での引退を表明
画像2: 世界戦V9の王者カイローリ、今季での引退を表明

引退後は引き続きKTM グループの一員として、ライダーを支えるアドバイザー等の立場からモトクロスの発展に貢献していくそう。新たな場所での活躍にも期待が高まります。

画像3: 世界戦V9の王者カイローリ、今季での引退を表明

アントニオ・カイローリ(リリースコメント訳)
「引退は簡単な決断ではありませんでした。私は常々、順位や成績は私にとってあまり意味のないことだと言ってきました。私と私の家族にとって、世界選手権のタイトルを一度獲得するだけでも達成感があり、9冠を達成した今までのキャリアを積んでこれたことはとても特別なことだと思います。私は今が引退する正しい時だと思います。私を取り巻く環境全てからして正しい決断だと思えますし、私たちは今年のタイトル獲得に挑戦しているところなので、10度目のタイトル獲得へのモチベーションも高いです。世界選手権に参戦してから今まで、私を支えてくれた全ての人たちに感謝したいです。たくさんの人に出会い、たくさんのファンから楽しさや愛を感じてきました。1日目からKTMの一員であることをとても感じていましたし、今後も私たちの努力や関係性は、違う形ではありますが、続いていきます。2021年以降の人生でやるべきことはたくさんありますが、今の目標はとても明確です」

引退を見据えつつ、今季はMXGP10冠目の獲得に力を入れています。ランキングは9月14日時点で5番手、サルディニアでのレースで負傷してしまったようですが、彼の挑戦を最後まで応援したいですね!

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