2021年、アメリカのAMAスーパークロスの250SXイーストクラスで、日本人初優勝を遂げた下田丈選手。そして2020年、世界選手権WSSP300で日本人初優勝を遂げた岡谷雄太選手。同じ日本のKawasakiのバイクを駆って日本人初優勝という偉業を成し遂げた2人に対談形式でインタビューしてみました。3弾に分かれるこの対談の2回目のテーマは「ロードレースとオフロードレースの違い」。シーズンやトレーニングの相違点を話してくれました。

違いすぎるトップスピード

画像1: 違いすぎるトップスピード

下田
トップスピードは大体何キロくらい出ているんですか?

岡谷
僕のクラスは300なので、200km/hを超えるくらいです。でも1000ccのWSBKだと普通に300km/hを超えます。

下田
そのスピードだと、コーナーとかで仕掛けて来る時にいつもと違う、変な感じになったりしますか?

岡谷
ブレーキングがタイトなコーナーとかは意外と平気で、ブレーキングが効くことがわかっていればそんなに心配せず突っ込めます。ハイスピードコーナーでノーブレーキだったりとか、全開で行かなきゃいけないけど結構厳しいようなコーナーだったりとかのほうが、ロードに乗っている人は怖いと思います。ミスをするとその後大きく転倒したり、速いスピードでマシンが寝たままゼブラゾーンに乗って段差で転んだりと、思わぬところで足を掬われるので。あと、ロードはレース後半に体力が落ちてきて集中力が切れてしまうと、みんなミスが出るかな、という感じですね。

下田
モトクロスの場合だとタイヤを滑らせることが多いんですよ。バイクをちゃんとスティックさせて曲がる、という感覚があまりないのでロードの話は新鮮ですね。

岡谷
ロードタイヤのグリップは昔と比べると上がっていて、それでマルケスみたいな乗り方に変わってきています。グリップ力が上がるとその分体力が奪われやすいので、昔と比べるともっと体力を使うスポーツになってきているな、と思います。
モトクロスライダーはフィジカルも強いのは昔から知っているので、みんなすごいな、と思います。

下田
ロードレースは心拍数とかは上がりますか?

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