09ゲコタと33ゲコタの中間の新ゲコタ!
IRC
JX8 GEKKOTA
サイズ:110/100-18 64M WT(リアのみ)
既存の2つのゲコタと何が違うの? というと、いわゆるデュアルコンパウンドを採用している点が一番大きな違いです。トレッドにはiX-09w GEKKOTAで使われるスーパーガミーコンパウンドを採用しており、iX-09w GEKKOTAで課題となっていたサイドウォールには剛性の高いコンパウンドを使うことで、iX-09w GEKKOTAとVE33s GEKKOTAの中間のような特性を獲得しているとのこと。
また、カーカスには3PLY構造を取り入れています。これは片側のビードから裏側のビードまでぐるりと一周3重にケーシングを行き渡らせることによってタイヤの剛性を上げると共に、リム打ちなどによるパンク耐性を向上させています。
さらにここで全日本ハードエンデューロ選手権G-NET王者のお二人に簡単なタイヤのインプレを聞いてみました。
水上泰佑(2010、2020G-NETチャンピオン)
「実は去年の9月頃からテストさせてもらっていました。一言で言うと、iX-09w GEKKOTAがスピードを出しても大丈夫になった感じですかね。センター部のガミーコンパウンドは触った感じ、iX-09w GEKKOTAとほとんど同じように感じましたが、iX-09w GEKKOTAであったアクセルを開けた時にタイヤがグリップする感触が少し遅れてくるのが、JX8 GEKKOTAにはないんです。構造的にはカーカスが3層になってるので剛性が高く、パンク耐性も高いと聞いています。その分ちょっとだけタイヤ自体が重くはなってますが、元々がすごく軽いのでそこはあまりデメリットには感じませんね。日本のハードエンデューロはハイスピードを求められるシーンがあまり多くないので、ガレの多いクロスカントリーとかにも向いてると思います」
高橋博(2014、2015、2016、2017、2018、2019G-NETチャンピオン)
「サイドウォールやタイヤ全体の剛性が高いので空気圧0.2kgf以下で運用しても、ビードが落ちたりパンクしたりはありませんでした。それでiX-09w GEKKOTAの0.35kgfくらいのグリップ感でしょうか。ガレに対する性能はiX-09w GEKKOTAに匹敵するのに、スピードを出した時のヨレる感じがありません。キャンバーや、粘土路面での引っ掻きは確実に良いでしょうね。VE-33s GEKKOTAよりはかなりiX-09w GEKKOTAに近い性格だと思います」