GET ECU+サクラエキゾーストの4つの狙いとは
1.低速から中速にかけての強さ(トルク感)、エンジンの押し感が出るように調整
2.中速から高速の繋がり
3.レブ当たりの改善(レブの閾値幅の改善)
4.高回転域のレブ付近の頭打ちによる失速感の改善
この4つが今回狙ったポイント。GET JAPANは21モデルのYZ250Fのエンジン特性について「前年モデルに比べ低速〜中速トルクが厚くなっており、特に高速域(レブ付近)のトルクが改善されていると思います。素体でもかなり良いエンジンでしたので開発は苦労しました」とコメント。
武器になる疲れづらさ
サクラエキゾーストの開発テストを担当する渡辺陵(IA2)はその性能についてこう語る。
「スタンダードよりも、低速から高速までの繋がりが良くなっていて、低速から中速のトルクが強く、前に押し出される様な感覚があります。スタンダードでは、高いギヤのままスロットルを開け直すとパワーバンドに乗ってくるまで少々時間がかかってしまうのですが、改善されています。そのため、ギヤチェンジの回数も少なくなり、ギアリングを間違えて失速するリスクも回避できるのです。ギヤチェンジが少なく疲れにくいのはレースで武器になりますね。
レブの頭打ち感は、スタンダードでもあまり感じないのですが、GET+サクラエキゾーストだとさらに伸び感があるだけでなく、その後の失速感もありません。レブ当たりも非常に柔らかく、負荷に負けることも少ないので、ジャンプの着地やギャップ後の加速感にも良い影響が出ると思います。エンブレの効きが柔らかく感じることで、結果的にエンストもしづらいですね。YZ250Fの良い所をより良くする仕上がりだと感じました」