競技としては1月3日からの開始となるが、本番ステージに先駆けて、スタートの順番を決めるため、また過酷なステージに備えた準備運動として、移動区間118km、競技区間11kmの計129kmでプロローグが行われた。
Hondaファクトリーが1・2フィニッシュ。
圧倒的王者のKTMファクトリーは静観の様子か
Hondaファクトリーのリッキー・ブラベック、ホアン・バレダが1・2位。ディフェンディングチャンピオンのリッキーは言わずもがなの速さ。ホアンについても、1発の速さについては以前から定評があり、下馬評通りの1・2位とも言える。Hondaファクトリーはこの勢いで先行逃げ切りを狙いたい方針か。
3位にKTMファクトリー新加入のダニエル・サンダースが入り、しっかりと実力を示すものの、その後のKTMファクトリーは、トビー・プライスが9位、マティアス・ウォークナー18位、サム・サンダーランド26位と、明らかにTOPを狙いにいっていないと言わざるを得ない。絶対的王者のKTMファクトリーにとって、プロローグはあくまでプロローグに過ぎないようだ。
つづく4位にはYamahaファクトリー、新加入のロス・ブランチ。同じく新加入のアンドリュー・ショートも6位に入り、マシンの仕上がりの高さが伺える。
5位にはインドのバイクメーカーHeroのセバスチャン・ビューラーが入り、10位に入ったホアキン・ロドリゲスとともに、HERO MOTOSPORTS TEAM RALLYが台風の目となる可能性もあり得る。
今日の結果を受けて、各ライダーのタイム差かけることの4倍の時間がスタート時間のギャップとなり、1/3 08:00(現地時間)にTOPのリッキーブラベックから順次スタート。
順位としてはHondaファクトリー先行でスタートするが、先行するライダーには未知のコースを走る重いプレッシャーがかかるため、後追いのKTMファクトリーが優勢とみるのが定説だ。
これから始まるシーソーゲームをどう戦っていくのか、目が離せない。
プロローグステージ 順位表 (暫定結果)
順位 | ゼッケン# | ライダー | メーカー | タイム | タイム差 | ペナルティ |
1 | 1 | R. BRABEC USA | HONDA | 0:06:01 | 0:00:00 | |
2 | 88 | J. BARREDA BORT ESP | HONDA | 0:06:07 | 0:00:06 | 0:00:00 |
3 | 21 | D. SANDERS AUS | KTM | 0:06:14 | 0:00:13 | 0:00:00 |
4 | 18 | R. BRANCH BWA | YAMAHA | 0:06:15 | 0:00:14 | 0:00:00 |
5 | 24 | S. BÜHLER DEU | HERO | 0:06:17 | 0:00:16 | 0:00:00 |
6 | 7 | A. SHORT USA | YAMAHA | 0:06:18 | 0:00:17 | 0:00:00 |
7 | 47 | K. BENAVIDES ARG | HONDA | 0:06:21 | 0:00:20 | 0:00:00 |
8 | 2 | P. QUINTANILLA CHL | HUSQVARNA | 0:06:23 | 0:00:22 | 0:00:00 |
9 | 3 | T. PRICE AUS | KTM | 0:06:23 | 0:00:22 | 0:00:00 |
10 | 27 | J. RODRIGUES PRT | HERO | 0:06:24 | 0:00:23 | 0:00:00 |