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「北海道」と聞けば、思い浮かべるのは?
地平線まで続く大地と、まっすぐの道! そこをバイクで突っ走る気分は、言うまでもなく「爽快」そのもの。跨るバイクも、いつにも増して軽やかに…何だかとても気持ち良さそうに走ってくれるから、こっちまで嬉しくなってくる。

この夏、北の大地はCRF450Lの天国だった。

画像1: この夏、北の大地はCRF450Lの天国だった。

そんな自然がいっぱいの北海道。野性味たっぷり、行く手に何が現れるかは分からない「未知への遭遇」が気になる北の大地である。不安もあるけどワクワク・ドキドキの気分でライドする信頼の一台!

画像2: この夏、北の大地はCRF450Lの天国だった。

そう、何とも頼もしげなスタイリングと存在感、そして「冒険」大好きな僕たちにはピッタリのマシン…モトクロスマシン直系の本格オフロードモデル、Honda「CRF450L」だ。

直系のモトクロスマシンとは、ホンダ「CRF450R」のこと。このマシンにストリート向けの保安部品と走行機能を付け足して出来上がったのがこの「CRF450L」という訳なのだが、ごくごく一般的な目線には=スリムで優しげなディティールが、とってもスタイリッシュ(都会的)で、高級感を漂わせるストリート・オフロードモデルとして映る。

しっかり見ると、むしろ安い!?

画像1: しっかり見ると、むしろ安い!?

さて、このマシン。「格好いい!」の次に気になるのが、「いくら?」「車重は?」「何馬力?」と言ったところだが。

価格は税抜で120万円(税込129.6万円)。
決して安くはないと言える値段だけれど、実戦を戦うために妥協なく作り上げられたモトクロッサー
CRF450Rが97万円で、それをストリート化するために以下の豪華な装備類を加えたのだから、むしろその価格は"安い"とも言える。

画像2: しっかり見ると、むしろ安い!?

・上下2連式のLEDヘッドライト
・LEDウインカー
・LEDテールランプ
・冷却効果を増した大型ラジエター
・軽量で剛性の高いチタン製の7.6Lガスタンク
・高速クルージングのための6速ミッション(450Rは5速)
・耐久性を増した3本リングピストン
・ロングライフ対策のクラッチ(7枚プレートで軽さも実現)
・取り回しのためのD.I.D黒リムの18インチRホイール(450Rは19インチ)
・腰高の”サラブレッド”を支えるのに相応しい高級感あふれる長いスマートなアルミ製サイドスタンド

しかも、オマケは「メンテナンススケジュール&2年保証」付き、なのである。車重に関しては131kg(450Rは112kg)。走行安全性装備の充実がこの重量に反映されたという訳だ。

そして、注目の出力は18.4kw(25ps)/7500rpmで、一方のトルクは32Nm/3200rpmと強大。一見、え? と、控えめに見える出力データだが?(国内排ガス規制・EURO4規定に適合させた仕様)、この手のマシンはクローズドコースに持ち込めば、マフラーその他のセッテイング(MX仕様、US仕様などの選択)により、どんなじゃじゃ馬のマシンにも変貌するからご安心あれ!

実際に乗ってみると…

画像1: 実際に乗ってみると…

さて何はともあれ、この「CRF450L」の乗りごごちである。試乗は北海道厚真町を(昨年、震度6
強の地震で36人もの犠牲者を出した。ここを支援のための)スタート地点として東へ550km、日本列島の最東端である「納沙布岬」を経由(1日目)し、今度は進路を北北西に取って、かつて日本の最寒冷地記録(ー41.2℃)を出した幌加内町の母子里の近く「朱鞠内湖」に400km(2泊目)。そして最終日、250kmを北上して本土最北端となる「宗谷岬」に至る総合計1200kmの、北の大地を縦横に突っ走るラリー「Northern1000」(ノーザン1000/主催:日本ライダースフォーラム)のステージを借りての試乗だった。

画像2: 実際に乗ってみると…

この中でCRF450Lが真価を最大に発揮したのは三日目。道北・美深町から函岳(標高1129m)の加賀美峠を超えて「歌登」の町を経由しオホーツクに至る総延長62kmの「大規模林道」だった。

北海道のオフロードと言えば、多くは大陸的なフラットダートが多いが、この林道は道北の山としては比較的高い「函岳」に上がっていく林道だから、タイトな登りコーナーも多く続く。路面コンディションは朝まで降り続いた雨上がり、ちょいウェットの砂利道。

身長173cm、体重74kgの私(風間深志)には、それ程高くは感じないシート高。シートは滑り止め加工を施した表皮で、手触りも良く、座った感触もベストのフィット感だった。

林道入り口の立て看板「歌登62km、函岳27km」の標識を見て僕は思わず奮い立った。

vol.2へ続く!

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