キレッキレに攻めるトマック&オズボーン
450SX、予選タイムではJ・ボーグル、M・ムスキャン、E・トマック、C・ウェブの順。ホールショットを奪ったのはランキング1位のウェブ! ハスクバーナのZ・オズボーン、トマックがすぐ後ろに続き、なんとチャンピオンの可能性を残す一人、ムスキャンが1コーナーでクラッシュ!
トマックはオズボーンをパスし、ウェブとの差を縮めにかかります。チャンピオン獲得のためにここでなんとしても勝っておきたいトマックは攻めの走りですぐにウェブをパス。
一方、残り2戦を大きく落とさなければ年間チャンピオンが決まるウェブは、通常なら危険な走りを避けたいところですが、トマックを抜き返すシーンもあり、食らいつく姿勢を見せます。さらに今年450SX途中出場、ルーキーのオズボーンも僅差で追いかけます。
食らいつくウェブを振り切り、3秒ほどのリードを作っていたトマックですが、周回遅れをパスしたあとのフープスでクラッシュ! 4番手まで順位を落としてしまいます。トップはウェブ、追撃するオズボーンという構図に。しかしまだレース時間は10分あり、トマックが再びウェブに迫れるだけの時間は残されていました。ちなみに最後尾スタートとなったムスキャンもこの時点で6番手まで追い上げ。
今シーズン途中参戦でありながら次第に調子を上げてきた昨年の250SXチャンピオン、オズボーンがウェブに0.5秒差と迫る活躍。しかし、年間チャンピオンがかかったウェブとしてはランキング2位のトマックより前でゴールすることが今大会の命題。オズボーンに対し無理してトップを守るのは、あまりにもリスクが大きいでしょう。案の定、オズボーンがウェブをパス。大いに盛り上がる会場。
しかしトップに立ったオズボーンはハイペースの無理が祟り、コーナーに突っ込みすぎてしまい、スタック。その隙に再びトップを奪うウェブ。
そしてさすが百戦錬磨のトマックもあっさりオズボーンをパスするとウェブ追撃態勢に入ります。その差は1.4秒!
ところがここでトマックが再びフープスでミステイク。オズボーンに前を許してしまい、ウェブとの差は絶望的な10秒に拡大。
いよいよファイナルラップ突入。トマック、ムスキャンとチャンピオン争いをしている2名が遅れているため、ウェブは安全に走りつつトップチェッカー。続いてオズボーン、3位にトマック。ムスキャンは5位のため、逆転チャンピオンの可能性は潰え、最終戦ではウェブとトマックの一騎打ち。
また、450ルーキー、オズボーンの初表彰台獲得も大きなニュース。来シーズンの楽しみが一つ増えました。
1 | C・ウェブ(KTM) | 358pt |
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2 | E・トマック(KAWASAKI) | 335pt |
3 | M・ムスキャン(KTM) | 327pt |
4 | K・ロクスン(HONDA) | 300pt |
5 | B・バゲット(KTM) | 274pt |
怪我から復帰したA・フォークナー、ポイントリーダー死守なるか
250SXはウェストシリーズ、前戦を怪我で欠場、ノーポイントながらもランキング1位を守っているA・フォークナーが復帰。それに対してC・セクストン、J・クーパーが挑みます。
スタートでトップに出たのはA・マーティン、続くM・ダバロス、セクストン、フォークナー、クーパー。しかし、マーティンが転倒し、先頭はダバロスに。続くチームメイトのフォークナー。追うセクストンとクーパーという展開。
と、ここでフォークナーが急にスピードダウン。コースから外れ、悔しそうにハンドルを叩く姿が。ヒザに大きな負担がかかる大ジャンプの着地直後だけに、怪我が完治していなかったことで痛みが悪化し、大事をとってのリタイヤということでしょうか。今回の無理が今後に響かないことを祈るばかりです。
レースはトップのダバロスをセクストンがパスしてリードを広げます。さらにクーパー、M・オールデンバーグもダバロスをパス。セクストンを追撃します。
しかしセクストンはジワジワとリードを広げ、ファイナルラップに突入する時にはそのリードを10秒に。そのままセクストンが嬉しい自身初優勝、続いてオールデンバーグ、クーパーの順でチェッカー。最終戦の東西混合レースにチャンピオンの行方を託します。
1 | C・セクストン(HONDA) | 174pt |
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2 | J・クーパー(YAMAHA) | 165pt |
3 | A・フォークナー(KAWASAKI) | 152pt |
4 | M・ダバロス(KAWASAKI) | 134pt |
5 | M・オールデンバーグ(YAMAHA) | 128pt |