ガミータイヤの登場は、多くのライダーにとって福音となった。ガミータイヤなら、ガレや難しいセクションでもいろんなレベルのライダーが走れることになる。ガミータイヤは競技のレベルを上げたといわれているけど、懐も広げてくれたのだ。
そして…
今日発表されたIRCのix-09wゲコタ16インチが、さらにその懐を広げる可能性にあふれている…!
![画像: 足付きソリューションに革命が起こる予感。16インチのゲコタがデビュー、これをフルサイズバイクに履かせたら…](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/02/22/d5b71fdd019107fcf726568abe87ff5b9e85d263.jpg)
IRC
ix-09w ゲコタ
タイヤサイズ:90/100-16 52M
発売開始時期:2月末
主要車種:CRF150RⅡ、CRF125F、TTR-125、YZ85LW、RM85L、KX100,KX85Ⅱ等
※ガミータイヤとは、既存のモトクロスタイヤやエンデューロタイヤとは異なる、非常に柔らかいコンパウンドを使用することで、難所の走破性を飛躍的に上げたタイヤのこと。2010年代のエンデューロとは切って離せない関係にある。ix-09wゲコタは、国産にして初のガミータイヤ。リア用は、18インチだけのラインナップだった
19-16インチはミニのためだけにあるのではない
なにを言っているのかわからないと思うが、俺もなにをされたのかわからなかった…
![画像1: 19-16インチはミニのためだけにあるのではない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/02/22/0f66556de26fff7430a2c315b733d0305c50083a_xlarge.jpg)
いつもの、和泉拓のBetaでのヒルクライムだ。さすが和泉、背がデカイなぁ…と思いきや…
![画像2: 19-16インチはミニのためだけにあるのではない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/02/22/53f71e8ee17c3e8ed03b615a09a3001c6a47547a_xlarge.jpg)
いつもより和泉がデカイ?
![画像3: 19-16インチはミニのためだけにあるのではない](https://d1uzk9o9cg136f.cloudfront.net/f/16783375/rc/2019/02/22/f6f8115f154eec446072330f6456db31646c3784_xlarge.jpg)
ち、違う…タイヤが小さいのだ!! と茶番を繰り広げてみたけど、とどのつまりこのBetaは、19-16インチのタイヤを履いたクロストレーナー。
クロトレミニとりあえず出来た。イニシャル相当掛けて、突き出しゼロでシート高850mm程度。
— AD/tac (@tac69) 2019年2月15日
IRC祭で乗ってみたい方は声掛けて下さい pic.twitter.com/qr7V6FYTby
シート高850mm。CRF250Lが875mmだから、それよりも低い。リムはトリッカーのものを使い、スポークは特別に作ったものだとのこと。和泉が言うには「思った以上に違和感がない。フロントが切れ込んでしまうと思ってたけど、その兆候がすごく少ない。普通に走れる…」とのことだ。ミニゲコタに関しても「普通にゲコタ、フルサイズとあまり変わらないグリップ」と。
この2月末に発売されることになった、このix-09wゲコタは、当然メインで考えるべきはTT-R125LWや、CRF150RやYZ85などのミニバイクのエンデューロユースを見据えたもの。昔からレディスに多いミニサイズは、タイヤの選択肢がなくてハードEDでは苦労しがちだったものの、この度のゲコタリリースによって、むしろ「ハードEDに最適な」マシンへと変貌した。
しかし、上にあるとおりフルサイズに19-16を履かせるという選択肢は、ハードEDでこそありな路線。これまでミニでしかチャレンジできなかった体格のライダーでも、300ccをチョイスできる可能性がある。サスのリンク比をいじれば特性が変わってしまうし、シートを削るのはスタンディングに影響がある。しかし、ミニ化ならば、思っている以上にデメリットが少ないのだ。