得意の先行逃げ切りでトマック今シーズン初ウィン、450SX
マディレースのため450SXはレース時間が15分+1周に。ホールショットを奪ったのはK・ロクスン。しかし1コーナー後すぐのリズムセクションで転倒! その隙にトップに立ったE・トマックがぐんぐん後続との差を広げていった。1周おわった時点の順位はトマック、J・ボーグル、J・バーシア、ロクスン、B・バゲット。第3戦、第4戦を制してポイントリーダーになったC・ウェブは出遅れて7位。M・ムスキャンは10位。
誰しもほんの少しのミスで泥にタイヤを取られてしまう難コンディションの中、トマックがじわじわとリードを築き、4~5秒遅れてボーグル。そのあとはロクスンまで約15秒の大差。3位走行中のバーシアはレース序盤で轍にハマってそのまま復帰できず脱落。
トマックが2位に15秒差をつけ、もはや大きなトラブルがなければ優勝はほぼ確実。他の上位陣は大きくポイントを落とさないことに専念したいところ。トマックは残り2分でスタックするもすぐに復帰。ファイナルラップでも周回遅れのライダーがトマックのラインを塞ぐように転倒し、ヒヤッとするシーンもあったが、数秒のロスでこれを回避、トマックが今期初優勝を飾った。
続いて好ペースで追い上げてきたムスキャンが2位、3位にロクスン。ウェブは8位というリザルト。
1 | E・トマック(KAWASAKI) | 106pt |
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2 | M・ムスキャン(KTM) | 102pt |
3 | K・ロクスン(HONDA) | 102pt |
4 | C・ウェブ(KTM) | 98pt |
5 | B・バゲット(KTM) | 80pt |
ルーキーのキャリア初表彰台も! KAWASAKIが250SXで1-2フィニッシュ
250SXは10分+1周のレースに時間を短縮して行われた。第4戦でパーフェクトウィンを飾ったA・シアンサルーロがインから刺してホールショットをゲット。450SX同様、激マディで、1周目からS・マケラス、C・ニコルスがハマり順位を落とす。ギリギリ優勝争いに食いついていたR・ハンプシャーも2周目でハマり脱落。
第3戦アナハイム2で調子を崩し、メンタル面の強さが心配されていたシアンサルーロだが、レース序盤から後続に10秒差をつけ独走体制に。2位にJ・ペティス、3位にD・フェランディスという展開。
シアンサルーロのチームメイトでルーキーのG・マーチバンクス(なんと17歳!)が3位からフェランディスも抜いて2位に浮上。開幕戦アナハイム1でも6位に入っている期待の若手!
優勝はそのまま逃げ切りでシアンサルーロ、今季3勝目。2位にはマーチバンクスが大金星で自身初表彰台。3位にはSUZUKIのJ・デコティスが新型RM-Z250で、昨年の250SX Eastアーリントン以来2度目の表彰台獲得。序盤のスタックで20位まで順位を落としてしまったマケラスはじわじわと追い上げてきて4位。フェランディスはファイナルラップにマシントラブルで7位。ニコルスは10位と、チャンピオン争いをリードしていたYAMAHA勢には厳しいレースとなった。
1 | A・シアンサルーロ(KAWASAKI) | 114pt |
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2 | S・マケラス(KTM) | 106pt |
3 | C・ニコルス(YAMAHA) | 104pt |
4 | D・フェランディス(YAMAHA) | 102pt |
5 | R・ハンプシャー(HONDA) | 75pt |