Off1では独自取材を行い、このカジュアルレーサーの可能性について、RG3 JAPANにお話を伺ってみた。
オフロードレーサーをファッションとして乗りこなす
開発コンセプトとしてその名の通り「ファッションとしてカジュアルにレーシングマシンに乗る」という面白い試み。エンデューロレーサーの高性能なフレームやサスペンションはそのままに、レーサー独特の機能美を残しつつ、街乗りでも使いやすいエンジンフィーリングになっているという。
足つきや積載性などを考えると、とても街乗りでは実用的とは言い難いエンデューロレーサーだが、その美しさや軽さ、操作性の高さは、他のバイクでは決して味わうことができないだろう。
フルサイズとミニモトの2サイズがラインナップ
ASIAWING
RX230F
¥520,000(税抜)
RX230FS
¥350,000(税抜)
RX230F | RX230FS | |
エンジン | 空冷4ストローク2バルブ単気筒 | |
排気量 | 223cc | |
最高出力 | 12.5kw(17hp) | |
燃料供給方式 | キャブレター Pz30 | |
始動方式 | セルフ式 | |
駆動方式 | チェーン6段変速 | |
シャーシ | クロームスチール | |
グラフィック | レッド | ブルー |
Fサスペンション | アジャスタブル倒立サスペンション | |
Rサスペンション | アジャスタブルサスペンション | |
ブレーキ(前/後) | 270mm/240mm | |
ホイールサイズ(前/後) | 80/100-21/100/80-18 | 80/100-19/100/80-16 |
ホイールベース | 1,400mm | 1,360mm |
シート高 | 880mm | 850mm |
最低地上高 | 300mm | 280mm |
重量 | 110kg | 101kg |
燃料タンク容量 | 5.5L | 9.0L |
乗車定員 | 1名 |
レースでも活躍できるポテンシャル
数値だけ見ると、少々非力なマシンのような印象を受けるが、小さなテーブルトップを飛び切れるほどのパワーも持ち合わせており、レースでも2019年1月27日に行われたアクションエンデューロでは1時間クラスで18周を回りトレールクラス優勝、総合でも10位に入る走りができたとのこと。また、WEX WEST開幕戦スラムパーク瀬戸でも90minテーピングライトクラスで優勝している実績がある。
実際にライディングした担当者に話を伺うと
「4ストロークの230ccですから、エンデューロレーサーに乗り慣れている人だと、高回転のパワーには不足を感じるかも知れません。ですが、低速トルクはしっかりあるので乗りやすいですし、例えて言うならセロー225を1.2倍くらい元気にした感じでしょうか。CRF230Fとかにも似ていますね。
フレームはASIAWINGのエンデューロレーサーそのままで、日本仕様では中国の老舗サスペンションメーカーFastaceのエンデューロサスペンションを入れています。ブレーキもNISSINなので安心して乗れますよ。
モトクロスコースとかでアクセルを開けると思った以上にしっかり加速してくれて、サンデーライダーならパワーのあるエンデューロレーサーよりも速く走れるかも知れませんね。スピードを出した時の直進安定性も高くて怖さも感じません」
さらにエンジン性能に物足りなさを感じるようになった場合は、RG3でエンジンチューニングも可能とのこと。
試乗についてお伺いしたところ、JNCC会場で行われる試乗会で、乗ることができるそう。気になっている方は3月10日の開幕戦、サザンハリケーン大阪の試乗会で、ぜひお試しいただきたい。