ウェブ vs ロクスンの行方…
450SXヒート1
ランキング1位ながらここまでは惜しいところで勝利を逃しているHondaのK・ロクスン。ホールショットから最終週までレースをリードするも、すぐ後ろには450SXへステップアップして3年目、今年からKTMへ移籍したC・ウェブが追随。ラスト1周、フープスで仕掛けたウェブがロクスンに並び、ともに最終コーナーへ。ここで不運にもロクスンのラインを周回遅れのライダー塞ぐような形になり、ロクスンは事故を避けるため勢いを殺す形に。最後はウェブがゴールしながらロクスンを振り返り、人差し指でロクスンを撃ち抜くポーズ。昨年のレースでも何度かヒヤッとするバトルをしている2人だけに今後の対決にも注目。
2位にロクスン、3位にはウェブのチームメイト、M・ムスキャンが入った。今年から450SXへステップアップ、第2戦は脳震盪で欠場していたJ・サバッチーが8位に入っているのにも注目したい。
450SXヒート2
ヒート2ではウェブがヒート1の好調を維持したままホールショット。それを追うのはC・シーリーとM・ムスキャン。ロクスンはスタートで出遅れたものの、3位まで追い上げたが、クラッシュ。今シーズンここまで目立つところがなかったE・トマックが、ヒート2の終盤になってペースをつかんできた印象。順位はウェブ、ムスキャン、そして3位にはアナハイム1を制したYAMAHAのJ・バーシア。
450SXヒート3
ヒート2で調子を取り戻したと見えていたトマックがホールショットから独走体制を築いた。ヒート1、ヒート2ともに接戦が多かった今大会だが、トマックは5秒近いリードを保ち、危なげなくゴール。2位争いはウェブとムスキャンのKTM対決。2ヒートを制しているウェブが冒険を避けたのか、ムスキャンが華麗にウェブをパッシングして2位。3位にウェブが入り、総合優勝を決めた。また、レース中盤ではバーシアがクラッシュでリタイヤを喫しており、怪我が心配される。
ウェブは450SXへ挑戦して3年目、KTMファクトリー入りしての450SX初優勝。チームメイトのムスキャンも今年これまで目立った活躍がなかったが、総合2位で今シーズン初の表彰台へ。毎年、スロースターターながら、勢いに乗せると連勝するトマックの復調も気になるところ。ロクスンは引き続き惜しいレースが続くものの、総合で4位に入りポイントリーダーは死守。昨年のチャンピオン、J・アンダーソンは今大会も復調の兆しはなし…。
S・マケラスが安定した速さを披露した250SX
250SXヒート1
第2戦グレンデールではホールショットから一度も前を譲らない完全勝利を納めたKAWASAKIのA・シアンサルーロが、アナハイム2でもホールショットからレースを引っ張るが、ジャンプ手前で勢いを殺してしまい転倒。その隙に好調のYAMAHA勢、C・ニコルスとD・フェランディス、KTMのS・マケラスが前に出てそのままチェッカー。シアンサルーロも4位に入った。
250SXヒート2
ヒート1の勢いのままニコルスがホールショット。レースをリードするが、中盤で転倒を喫してしまう。ニコルスの後ろにぴったりつけていたフェランディスがトップへ浮上。その後、ペースを上げてきたマケラスもニコルスをパスして2位に。シアンサルーロはリズムが噛み合わず、何度もミスをして自滅していった印象、14位。
250SXヒート3
ヒート3もやはりニコルスがホールショット。しかし1周目すぐにシアンサルーロが一発の速さでトップに出た。苦戦したヒート2から気持ちの切り替えがうまくいったのか、比較的安定した走りを見せるが、中盤でマケラスがパスし、トップへ。一方、その後ろでは3位を争ってニコルスとフェランディスのYAMAHA対決が勃発、これはヒート2を制して勢いに乗っているフェランディスに軍配。結果、ヒート3はマケラス、シアンサルーロ、フェランディスの順。
総合優勝は3ヒートとも落ち着いて安定した速さを見せてくれたKTMのS・マケラス。昨年も2回優勝があるものの、大きくポイントを落とすレースもあり、安定感に欠ける印象があったが、今シーズンまだ始まったばかりとはいえランキングも2位につけている。また、フェランディスはスーパークロスでは優勝経験はないものの、昨年の250MXでは2回優勝している。アナハイム1でも2位に入っており、今シーズン250SX ウエストの優勝争いに絡むのは必至か。シアンサルーロは安定感が課題。
スーパークロス フューチャーズ
今年から開催されているスーパークロス フューチャーズ。アナハイム2では第2戦が行われた。下田丈は2クラスに出場。
250 SX Futuresクラス、予選で出遅れ15位通過となってしまった下田だが、1周目を2番手で戻ってきている。しかし後ろから追い上げてきたP・ブラウン、J・ローレンスに先行を許してしまい、3位チェッカー。前戦よりも1つ順位を上げ表彰台獲得。
オープンAは6位からの追い上げで4位チェッカーというリザルト。