幾多の名車・ヴィンテージが生まれた昭和と
技術革新でオートバイが急速に進化を遂げた平成。
しかし、もうすぐ新元号。新しい時代に突入する前に
歴史に残る名車烈伝をお送りします。
いつまでも忘れない、今でも乗りたい珠玉の名車たち。
※オートバイ2018年8月号より

誰でも購入が可能だったワークスマシンの公道版

「MotoGPマシンで公道を走ってみたいと思いませんか?」

夢のような話を現実にしたモデル、それが2015年に発表されたRC213VーS。その名の通り、MotoGPを闘うワークスマシン・RC213Vをほぼそのまま公道仕様に仕立てたスーパーマシンだ。

画像: 複雑な形状を持つフレームもほとんどレーサー版そのまま。溶接一つを取っても、通常の量産車では考えられない手間と時間をかけて組み立てられる。

複雑な形状を持つフレームもほとんどレーサー版そのまま。溶接一つを取っても、通常の量産車では考えられない手間と時間をかけて組み立てられる。

ライダーの操作を邪魔しない、スロットル操作に忠実に反応するエンジンはカムギアトレーン採用のV4。一般ユーザーには不要なニューマチックバルブやシームレスミッションなどは通常のものに変更され、一部の素材も廉価で耐久性の高いものに変更されてはいるが、基本的にはワークスマシン同様のメカニズム。

生産に関しては車体の組み付け精度までが管理され、熟練工をもってしても日産1台が限界とされた。価格は2190万円と破格だったが、ワークスマシン同等の精度を持つバイクを、金額以外は無条件で一般に販売するという英断を下したホンダに敬意を表したい。

This article is a sponsored article by
''.