セロー250と同じく、排気ガス規制の影響を受けて生産中止となっていたヤマハ・トリッカーが復活。足つきの良い街乗りバイク、ツーリング用、そしてオフロード、トライアルへの入り口として長年愛され続けてきたトリッカーの新しい姿をいち早くお届けしよう。
O2センサーを備えたFIと、キャニスター装備で環境性能アップ
セロー同様、大きな変更点はとても少ない。すでに成熟したモデルであるだけに、モデルチェンジというよりかは規制に対応した形。O2センサーを備えたFIシステムは燃費向上に貢献。カラーはディープオレンジメタリックとマットブラックがラインナップされている。
YAMAHA
tricker(トリッカー)XG250
¥433,000(税抜)
発売日:2018年9月20日
燃料蒸発ガス規制に対応するキャニスター
今回の規制に対応するためにエンジン左側に装着されたキャニスターには、飛び石などを防ぐためガードがついている。気化して漏れ出るガソリンを浄化することで環境への影響を最小限に抑えている。
変わらないトリッカーらしさ
トリッカーの大きな特徴と言えるコンパクトなデザインのヘッドライト。60/55Wハロゲンヘッドランプを採用し、フロント周りを極力軽量化することで、操安性の高さにも貢献している。
メーター周りも驚くほどシンプルで小型。軽快なハンドリングと見やすさを両立している。
灯火類の一部はメーカーから独立し、フューエルタンク付近に。
コンパクトで極限まで細さを追求した7.0Lのフューエルタンクは足つき性が良く、ニーグリップしやすい。この形状がトライアルの入門マシンとしての地位を揺るぎないものとしている。
スタンディングでのコントロール性能を重視した大型アルミフットレスト。
コンパクトでレーシーなテール周り。ウインカーも極力突出しないようにデザインされており、オフロードライディングに考慮された設計。
全長×全幅×全高 | 1,980mm×800mm×1,145mm |
シート高 | 810mm |
軸間距離 | 1,330mm |
最低地上高 | 280mm |
車両重量 | 127kg |
国土交通省届出値 定地燃費値 | 45.2km/L(60km/h) 2名乗車時 |
WMTCモード値(クラス) | 38.7km/L(クラス2 サブクラス2-1) 1名乗車時 |
エンジン | 空冷4ストローク 単気筒 SOHC 2バルブ |
総排気量 | 249㎠ |
内径×行程 | 74.0mm×58.0mm |
圧縮比 | 9.7:1 |
最高出力 | 14kW(20PS)/7,500r/min |
最大トルク | 20N・m(2.1kgf・m)/6,000r/min |
始動方式 | セルフ式 |
潤滑方式 | ウェットサンプ |
エンジンオイル容量 | 1.40L |
燃料タンク容量 | 7.0L (無鉛レギュラーガソリン指定) |
燃料供給方式 | フューエルインジェクション |
点火方式 | TCI(トランジスタ式) |
バッテリー容量/型式 | 12V, 6.0Ah(10HR)/YTZ7S |
1次減速比/2次減速比 | 3.083 (74/24)/3.000 (45/15) |
クラッチ形式 | 湿式, 多板 |
変速装置/変速方式 | 常時噛合式5速/リターン式 |
変速比 | 1速2.846/2速1.812/3速1.318/4速1.035/5速0.821 |
フレーム形式 | セミダブルクレードル |
キャスター/トレール | 25°10′/92mm |
タイヤサイズ(前/後) | 80/100-19M/C 49P/120/90-16M/C 63P (前後チューブタイプ) |
制動装置形式(前/後) | 油圧式シングルディスクブレーキ/油圧式シングルディスクブレーキ |
懸架方式(前/後) | テレスコピック/スイングアーム(リンク式) |
ヘッドランプバルブ種類/ヘッドランプ | ハロゲンバルブ/12V, 60/55W×1 |