世界でもトップレベルの日本トライアル
オフロードバイク競技はモトクロス、エンデューロ、ラリーなどがありますが、トライアルほど日本人が世界のトップに近い競技は他にありません。現在もスペインを拠点にHRCから世界選手権にフル参戦する藤浪貴久を筆頭に、黒山健一、小川友幸の3人はトライアルの国別対抗戦FIMトライアル・デ・ナシオンで2位に入る実力を持っています。
黒山健一の父親・黒山一郎氏は、1976年、1981年に全日本チャンピオンを獲得しているトライアルライダー。幼い頃からトライアルで育った黒山健一は9〜12歳で自転車トライアルの世界選手権でチャンピオンを獲得、14歳でMFJ全日本トライアル選手権に参戦を開始し、その年のうちに最高峰のIAクラスに昇格。1995年から2005年まで11年間トライアル世界選手権にも出場し、1997年には日本人として初めて優勝も経験し、世界ランキング3位を獲得しています。
TY-Eのデビュー戦を優勝で飾る
記念すべきTY-Eのデビュー戦、15セクション2ラップで争われるフランス大会。黒山はラップ1をオールクリーンでクリア。ラップ2でも減点を2点に抑えた。ライバルのGAS GAS、G・ロリスはラップ1のセクション1で失点3を喫してしまい、黒山はリードを守りきった形。
FIMトライアル世界選手権TRIAL Eクラスは次週ベルギー大会でも開催され、黒山健一も続けて出場します。
ELECTRIC MOTIONのマシンで同じTRIAL Eクラスに出場した成田匠は残念ながらDNFとなっています。