「8耐直前スペシャル」ということで
主要メンバーが本音トークを披露

吉村社長、加藤監督、津田選手、そして芳賀選手の4人がトークショーを展開。
思わぬ本音も飛び出る内容に、会場に詰めかけたファンも湧いておりました。
7月2日土曜日、新東名高速道路のNEOPASA清水にて、
ヨシムラの「ツーリングブレイクタイム」が開催されました。
通常はヨシムラ本社で開催されているこのイベントですが、
8耐間近のこの時期は「8耐直前スペシャル」と銘打って
このNEOPASA清水で開催されているのですが、
50回目の節目ということもあってか、会場は朝からすごい人。
会場限定のグッズは当日分がすぐ売り切れ、サイン会の整理券が
瞬時になくなるなど、かなりのにぎわいを見せておりました。
そんな「ツーリングブレイクタイム」、目玉はやはり
レーシングチームのトークショー。吉村不二雄社長、加藤陽平監督、
津田拓也選手、そして最近第3ライダーに決まり、話題となっている
芳賀紀行選手の4人が繰り広げるトークに、炎天下にもかかわらず
会場に詰めかけたヨシムラファンは熱中していました。
「ヨシムラに乗るなんて思ってもいなかった」
芳賀紀行選手、起用のいきさつが明らかに!

誰もが驚いた「ウルトラC」、芳賀紀行選手の起用。当日はそのあたりのいきさつから
1996年にコーリン・エドワーズと8耐を制した際の賞金の内訳まで、
会場でしか聞けない裏話がテンコ盛りでした。
やはりみんなが知りたいのは、突如第3ライダーに決まった
芳賀紀行選手の起用について。昨年11月に吉村社長がミラノにある
芳賀選手のレストランに食事に行ったんだそうですが、そのときは
レースの話、ましてや8耐のライダーに、なんて話はなかったとか。
事態が急展開したのは最近で、芳賀選手を推薦したのは実は加藤監督。
「予定していたライダーが1人キャンセルになって、2人体制で行くか、
と考えていたときにパッと浮かんだ」のだそう。
「当然、速さにも期待しているし、実績も一番」と期待を寄せていました。
当の芳賀選手にとってもこの「人事」は全くの予想外だったようで、
「マルケスのバイクに乗るようなもの。ヨシムラに乗るなんて
思ってもいなかったし、ないだろうなと思っていた」そう。
2013年から昨年までの3年間、チームカガヤマでGSX-Rに乗っているが
「3年前に初めて乗ったときは『コレ本当に8耐車?』と
思わず聞いてしまうほどパワフルだった。3年乗って、スズキ車の性能は
ある程度わかっている。ヨシムラのマシンはこれから初めて乗るけれど、
どう変わっているのか楽しみ」と、こちらも期待を寄せていました。
ノントラブル、無転倒なら勝てる!
7年ぶりの優勝に向け準備は万端

全日本ロードレース選手権をヨシムラで闘う、エースライダーの
津田拓也選手は「全日本ロードレースが家族の集まりだとしたら、
8耐は言ってみれば親戚全員が集まるお正月のようなもの。特別な気分です」
と独特のたとえで8耐の「特別感」を表現。タイムについては
「全日本での鈴鹿のベストが2分6秒1、8耐だと2分6秒5。目標は…
5秒台にかすればいいかな、ということで2分5秒999で」と、
周囲からの5秒台を期待する声に応えていました。
この記事がアップされる今頃は、鈴鹿で合同事前テストの
真っ最中。芳賀選手もヨシムラのマシンに初ライド中でしょう。
「ノントラブル、無転倒なら勝てる」との加藤監督も頼もしいコメントを
信じて、2009年以来の優勝に期待しようじゃないですか!

写真:森 浩輔