こんにちは、林道ママこと松下時子です。電動オフロードバイク「CAOFEN F80 STREETロングレンジ」とオグショートランポで遊ぶ林道ツーリング『ミライ・リンドウ』、第9回目は茨城県常陸大宮市の林道。通行止めが目立つエリアの貴重な林道を、有難く走って来ました。それぞれ雰囲気が違う林道で楽しかったです!

画像: 【ミライ・リンドウ vol.09】茨城県 とりのこ林道~尺上山線~林道手小谷線 [ 電動オフロードバイク CAOFEN ] youtu.be

【ミライ・リンドウ vol.09】茨城県 とりのこ林道~尺上山線~林道手小谷線 [ 電動オフロードバイク CAOFEN ]

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八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る

画像: ミライ・リンドウ vol.09「栃木県・茨城県 とりのこ(鷲子)林道~尺丈山線~林道手小谷線」絵日記

ミライ・リンドウ vol.09「栃木県・茨城県 とりのこ(鷲子)林道~尺丈山線~林道手小谷線」絵日記

林道ツーリングに行く前はいつもルーティングをするのですが、今回はその段階で林道をつなぐ移動距離が150㎞を越えてしまいました(汗)。これまでカオフェンで10回の林道ツーリングに行ってわかった走行可能距離は、路面状況にもよりますが、私が乗って125㎞。これでは少しオーバーしてしまう……。そこで、インスタグラムで知り合うことができた、鷲子山周辺エリアに詳しい関さんにアテンドをお願いして、100㎞弱のツーリングに行ってきました! 

画像: 写真左:関さん

写真左:関さん

関さん、待ち合わせの『道の駅みわ』にセロー250でご登場! 持参された地図を見せてもらうと、林道調査をしてダートだった所を赤線でなぞられていて、思わず「私の地図と一緒!」って、言っちゃいました(笑)。ではさっそく1本目の「とりのこ林道」へ向かいます!

画像: 「とりのこ林道」の入口です。入口の右下に「ピジョン美和の森 育樹地→」と標識があるのが目印です。

「とりのこ林道」の入口です。入口の右下に「ピジョン美和の森 育樹地→」と標識があるのが目印です。

画像: 県道234号の入口から1㎞弱、この地点からダートが始まります。久しぶりにこの道を走るのでワクワクしています!

県道234号の入口から1㎞弱、この地点からダートが始まります。久しぶりにこの道を走るのでワクワクしています!

水の潤いにあふれ、豊かな風土に育つ米どころ、常陸大宮市。「とりのこ林道」に辿り着くと、森林を背景に、棚田から顔を出す苗を眺めながら舗装区間を走ります。砂利道に変わると、カオフェンのステップに立ち、青葉の香りを吸いながら走りました! 楽しい!

画像1: 八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る

見てるだけで、爽やかさが伝わる道でしょ。走ってて、凄くハッピーです。3㎞で200m程の標高を穏やかに上り、そして下ります。展望こそ有りませんが、背の高い林間を駆け抜ける道が印象的です。ちなみに、林道は鷲子山の南側に抜けていきます。鷲子山は多種多様な樹木や山野草などが混在する山として「日本の自然百選」に選定されています。

画像: 「とりのこ林道」の出口に着きました。ここで約4.9㎞のダートが終わります。楽しかった~

「とりのこ林道」の出口に着きました。ここで約4.9㎞のダートが終わります。楽しかった~

この林道は、初心者さんを連れて来てあげたいな。きっと林道ツーリングが好きになると思います! 出口には「鷲子山上神社 あと1㎞」の木製案内板がありました。せっかくなので、標高463mの鷲子山の山頂にある、鷲子山上神社に寄ってみましょう! 取材日は平日だったので、神社の駐車場は空いていて、あじさいの消毒が行われていました。なんと神社には、70種類のあじさいが約2,000本も咲いています! 見頃は6月末から7月中旬だそうですが、あじさいの季節になると鷲子山上神社のWebサイトで開花情報を得ることができます。

画像: 「鷲子山上神社」は「フクロウの神社」とも呼ばれ、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)という鳥の神様が祀られています。いたる所に鎮座するフクロウがいて楽しいです。

「鷲子山上神社」は「フクロウの神社」とも呼ばれ、天日鷲命(アメノヒワシノミコト)という鳥の神様が祀られています。いたる所に鎮座するフクロウがいて楽しいです。

画像: ここは神社境内の大鳥居で、中央を茨城と栃木の県境が走っています。珍しい神社でしょ。

ここは神社境内の大鳥居で、中央を茨城と栃木の県境が走っています。珍しい神社でしょ。

次に向かうのは「尺丈山線」です。地元の方によると那珂川町の町道らしいのですが、林道の途中で茨城県常陸大宮市へ県境越えをして、尺丈山の8合目駐車場が終点になるので、ここでは仮で「尺丈山線」としたいと思います。

画像: 入口から500mほどで舗装路から砂利道になります。左に分岐がありますが、本線は直進です。

入口から500mほどで舗装路から砂利道になります。左に分岐がありますが、本線は直進です。

画像2: 八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る
画像: 入口から2.3㎞後、「尺丈山現在の標高400m」の標識などがある三ツ角にでます。この分岐は左へ上がります。その後すぐに、広葉樹林が広がる景色の中を走ります。ちなみに8合目でUターンして再び戻って来たときは、右を下って行きます。

入口から2.3㎞後、「尺丈山現在の標高400m」の標識などがある三ツ角にでます。この分岐は左へ上がります。その後すぐに、広葉樹林が広がる景色の中を走ります。ちなみに8合目でUターンして再び戻って来たときは、右を下って行きます。

画像: 標高483mの8合目駐車場に設置されている、美和地域観光案内図です。見るだけでも自然豊かです。

標高483mの8合目駐車場に設置されている、美和地域観光案内図です。見るだけでも自然豊かです。

画像3: 八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る

片道約3.3㎞のダートを走り、終点の8合目駐車場に着きました。芝生が綺麗でベンチがあり、山並みをグーンと見渡せるので、ここで休憩です。ここから山頂までは片道7分くらいのようです。那須連山や日光を眺めながら、山頂でお弁当をいただくのもいいですね! その場合は靴の持参をお忘れなく(オフブーツで諦めた人がここにいますから、笑)。では、先ほどの三ツ角までUターンして3本目の「林道手小谷線」に向かいます!

画像: 「林道手小谷線」は、手小谷沢の上流まで蛇行して走ります。

「林道手小谷線」は、手小谷沢の上流まで蛇行して走ります。

栃原本田地区の「林道手小谷線」にやってきました。林道標識も立っていますが、入口の目印として、道の向かいに「東洋金属鉱業株式会社」と「栃原金山」の看板も残っていたので見つけやすいと思います。実はこの林道、江戸時代に佐竹藩の隠れ金山として採掘されたのが始まりで、かつては栃原金山でした。その名残を垣間見ることができる、サプライズ的な楽しみがある林道なのです。では、手小谷沢沿いを入っていきましょう!

画像: 「林道手小谷線」にある栃原金山の選鉱所跡が残存していました。

「林道手小谷線」にある栃原金山の選鉱所跡が残存していました。

林道に入ってすぐ左手に栃原金山の老朽化した事務所があり、錆びたアーチゲートをくぐって進んで行きます。しばらく走ると選鉱所跡がありました。こういうサプライズが、楽しくて楽しくて。

また、次の分岐(ゲート閉じ)を、携帯電話の国土地理院地図で確認すると「きん(廃坑)」と記載されていました。採掘場への分岐らしいですね。手小谷沢から離れた後の峠で、約2.3㎞のダートが終了しました。多少溝が気になる感じですが、ガレていません。峠を越えるときに見えた、山の向こうのそれほどでもない山並みが、綺麗に映ったのは、ちょっと寂しげな往時を垣間見ることができた後だったからでしょうね。

画像4: 八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る

この後、カオフェンのバッテリーに余裕があったので、近くの林道を散策してみました。崖崩れもありましたが、カオフェンはシート位置が低いので可動域が広く、難なくクリアできました。他にも林道があるようなので、散策を楽しむのも面白いかもしれませんね! もちろん、茨城県の林道がこれ以上通行止めにならないように、マナーを守って走行したいと思います。

画像5: 八溝山地の東麓、一級河川の那珂川と久慈川が流れる緑豊かな鷲子山塊を巡る

美味しかったので、追加でご紹介させていただきます。「道の駅みわ」にゴール後、挽きたて、打ちたて、ゆでたての常陸そばと、揚げたてのエビや野菜の天ぷらを楽しめる、天ざるそばを味わいました。1050円。営業は平日11時~15時、休日は16時まで。また、直売所では原木生しいたけなど、地元でとれた農産物が充実していました。

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