マン島TTレース唯一の公式ゲーム最新作「TT Isle of Man: Ride on the Edge 3」が5月25日発売に！

レースを楽しむも良し、マン島ツーリングを楽しむも良し!?

毎年5月から6月にかけてイングランドとアイルランドの間にある、マン島で開催されているのが「世界で最も危険な競技」とも言われるマン島TT。市街地から山間部まで、1周約60kmの一般公道で行なわれる伝統のレースですが、このマン島TTレースの公式ゲーム、その最新作が5月25日に発売されました。

他の多くのレースゲームと異なり、コースはあくまで一般道。道幅は狭いし、コースサイドには民家があったり、壁があったり、ラインを外すと一発アウトな雰囲気が画面からも漂いまくっています。実際、編集部でもサンプル版で体験させて頂きましたが、最初はタイムアタック（マン島TTはタイムトライアル方式）というよりも、周囲の風景を眺めながらツーリング気分で操作やコースに慣れるのが良策でした（これはこれで楽しい）。

走行するマシンに関しては、実際に2022年の大会にエントリーした600ccクラスや1000ccクラスのスーパースポーツから選択が可能ですが、驚くのはマシンのセッティング内容の細かさ。サスペンションのセッティングやタイヤの空気圧などが調整できるほか、燃料の残量を確認しながら給油することもできるんです。

おまけに、マシンパーツごとに5段階でパフォーマンスのアップグレードもできるので、自分のバイクを速く育てる楽しさもあるんです。

画像: タイヤの空気圧は前後、ドライとウェットを別に設定できます。 — タイヤの空気圧は前後、ドライとウェットを別に設定できます。

レースゲームなのに「オープンワールドマップ」を採用！

実際に走っていて驚愕したんですが、このゲーム、コース上にまさかの分かれ道があるんです！　公道として考えれば当たり前のことなんですけど、レースゲームとしてはありえない設定！　そんな風に驚きながら細い道に入っていくと、そのまま普通に走れるし…。「TT Isle of Man: Ride on the Edge 3」は200kmのオープンワールドマップが採用されているので、本当に自由気ままなツーリングが楽しめるんです！

また、プレイしたのが発売前だったため実際に試すことはできなかったのですが、オンラインで遭遇したライダーとレースを楽しめるというんですから、その世界の広がり方は尋常ではありません！

画像: こちらがメインのコース図。右下の首都ダグラスが起点となります。 — こちらがメインのコース図。右下の首都ダグラスが起点となります。

アフターファイヤーの感覚、転倒の擦れる音がリアル！

編集部ではプレステ5でもプレイしてみたのですが、BGMやエンジン音などのメイン音声はモニターのスピーカーから聞こえるものの、転倒して車体と地面が擦れる嫌な音や、アフターファイヤーの感覚、タイヤが滑っている感覚が伝わってくる振動はコントローラーがダイレクトに発するんです。慣れるまではちょっとドキドキする仕様ですが、これも臨場感を高めてくれるポイントでしょう！　

また、ゲーム中にはコースアウトの回数制限とか、指定区間でライバルに勝つとか、様々な「タスク」と呼ばれる課題も用意されていて、それらを地道に頑張っていくとコース全体も上手に走れるようになるという仕組みになっているので、レースゲームが苦手な方もじっくり取り組めば上手に走れるようになっています。

今作にはマン島レースの歴史に残る名所を再現したサーキットも登場するなど、知識を深める意味でも魅力的な要素が詰まっている。バイクレースの原点とも言えるマン島TTをゲームで楽しみながら、「世界で最も危険な競技」を疑似体験しスリルを味わえる「TT Isle of Man: Ride on the Edge 3」、これはバイクファンはもちろんですが、海外の公道を疑似走行してみたい、そんな方にも体験して欲しい一本です！