画像: 2017ルーキーズカップチャンピオン、真崎一輝!(写真はオーストリア大会での初優勝)

2017ルーキーズカップチャンピオン、真崎一輝!(写真はオーストリア大会での初優勝)

 バレンティーノ・ロッシ驚愕の復帰、マルク・マルケスとアンドレア・ドビツィオーゾの同ポイントのチャンピオン争いの行方を気にしている場合じゃありません! このMotoGPスペイン・アラゴンGPでは、もうひとつの選手権が最終戦を迎えるのです。
それが、「レッドブル」MotoGPルーキーズカップ! ルーキーズカップの詳細はコチラ(http://www.autoby.jp/_ct/17109969)に詳しいんですが、ともあれ、このルーキーズカップが、このアラゴンGPで最終戦を迎え、いよいよチャンピオンが決まります。そこに、日本人ライダーが最短距離にいるのです!
 ルーキーズカップは、ここまで11レースを終了。上のページでは、第10戦までの模様をお伝えしているんですが、続く第11戦・ミサノ大会では、第9戦・オーストリア大会のレース1に続き、小椋藍が優勝! 真崎一輝が2位に、アレイシ・ビウが3位に入り、そこまでランキングトップにいたジャン・オンジュが転倒ノーポイント! これにより、最終戦の2レースを残して、真崎がランキングトップに立ったのです。
 真崎はこれで、オンジュに15ポイントをつけてランキングトップ! 最終戦の結果によっては、昨年の佐々木歩夢に続き、日本人として2人目のルーキーズカップチャンピオンに輝く、というところまで来ていたのです。
 

画像: 予選へのコースインかな 真崎にほぼ全員がついていってコースインw 速いライダーは狙われます

予選へのコースインかな 真崎にほぼ全員がついていってコースインw 速いライダーは狙われます

 公式予選、ポールポジションを獲得したのはチャン・オンチュ(トルコ・14)。オンチュは前戦ミサノで転倒リタイヤを喫し、ランキングトップの座を真崎に明け渡しました。11レース中4勝と最多勝のライダーですが、その分ノーポイントも3回と出入りが激しい。
予選2番手、オンチュにかわってランキングトップに立った真崎は、ここまで1勝2位3回3位4回、そしてノーポイントなしという安定した成績を残しています。そして予選3位がアレイシ・ビウ(スペイン・17)。タイトル獲得の可能性がある3人がフロントローに並んだわけです。
 

画像: みんなKTM-RC250R、アルパインスターズのツナギ、シューベルトのヘルメット……わかりづらいっ!

みんなKTM-RC250R、アルパインスターズのツナギ、シューベルトのヘルメット……わかりづらいっ!

 決勝レースは、まずチャンとデニスのオンチュ兄弟が好スタートを切って、すぐに真崎が2番手へ。3番手にビウがつけて、この3人がレースをリードします。開始早々はチャンと真崎が3番手以下をやや引き離して、3番手争いが6台ほどの集団へ。3番手争いのグループは、小椋とビウがリードします。このタイミングでも真崎とチャンが何度もトップの座を奪い合います。
 レースが1/3を消化したころ、3番手グループがトップふたりに追いついて、トップ集団が5~6台の集団になります。この集団は列になって縦長になったり、ストレートエンドでスリップから出て横一列でコーナーに飛び込んだり、まさにワンメイク的な展開! その中でも、真崎がトップにいる時間が長かったように思います。
 レースが2/3を消化するころ、ビウがトップへ。6台のうち4台がスキあらば一瞬でもトップへ、って狙っている感じ。そしてラスト4周では、小椋が3番手から2代抜きでトップに浮上。でもすぐに抜き返されて、コーナーごとにトップが入れ替わる展開になります。
真崎がトップでラストラップへ。けれど、すぐにビウがトップに出て、あぁこのまま逃げられる! 真崎ふんばれ、と力が入った瞬間、真崎はバックストレートのスリップを使って再びトップに浮上!

画像: ダンゴ状態のトップ争いで、いちばんトップにいる時間が長かったのが真崎です

ダンゴ状態のトップ争いで、いちばんトップにいる時間が長かったのが真崎です

 コーナー2つを残してトップに立ち、最後まで立ち向かってきた小椋を1/1000秒で抑えて優勝! チャンピオン争い対象者のチャンが5位に沈んだことで、15ポイント差が29ポイントとなって、きょう日曜に行なわれるレース2で真崎がノーポイント、チャンが優勝しても逆転不可能となり、真崎が見事、2017レッドブルMotoGPルーキーズカップのチャンピオンに輝きました!
しかし世界選手権のmoto3の超接近戦とも違って、このルーキーズカップの超接近戦も息がつけない展開になりますね。moto3では、接近戦から抜け出して、あぁこれは届かないな、って差をつけて逃げ切ることがありますが、ルーキーズカップはその差さえ、コーナー1つ2つで詰まっちゃうし、スリップの使い合いでアッという間に逆転したり。

画像: 左が小椋、右が真崎 今年の初めに比べても、顔つきが大人っぽくなってきたなぁ…

左が小椋、右が真崎 今年の初めに比べても、顔つきが大人っぽくなってきたなぁ…

 その中でも真崎、小椋のふたりは、きちんとポジションと残り周回数を判断して、行くところとキープするところを判断していたように見えました。シーズンイン当初は、若さに任せて全員がガチガチにトップ狙いに行く、ってレースが多かったルーキーズカップですが、1シーズンを通して、レース展開やペース配分をずいぶん考えた走りをするライダーが多くなってきたように見えます。特に真崎はこの3-4レース、序盤から前にいて、いつでもトップをうかがえるポジションをキープ、しかるべき時に前に出る、ってレースができていたように見えました。前のライダーをブレーキングで無理やり抜いて、立ち上がりでプルッと小ハイサイドを食らう、っていうルーキーズカップあるあるが、真崎には少なかったように見えました!
 

画像: 真崎、シーズン2勝目を挙げてカップチャンピオンを獲得しました!

真崎、シーズン2勝目を挙げてカップチャンピオンを獲得しました!

画像: トップの真崎とほぼ同着フィニッシュの小椋 シリーズ後半、ぐいぐい速さを増してきました

トップの真崎とほぼ同着フィニッシュの小椋 シリーズ後半、ぐいぐい速さを増してきました

 これで真崎は12レース2勝/2位3回/3位4回という成績で2017ルーキーズカップを制しました。これでルーキーズカップは2年連続で日本人ライダーが獲得。moto3世界選手権への最短距離を制したことで、佐々木に続いて、真崎のmoto3デビューが決まるか、続報を待ちたいと思います!

 真崎一輝「マシンはいいフィーリングだったので、最初から飛ばしました。たくさん後続がついてきて、これは逃げるよりも、うまくスリップを使ってポジション争いをした方がいい、と判断してレースをしていました。最終ラップが勝負だな、と。それでトップで最終ラップに入ったのですが、ラスト5コーナーでビウが抜いてきて、でもそのあとのストレートでスリップに入って抜くことができました。応援してくれた家族のみんな、ヘルパー、メカニックのみんなに感謝します。すごくハッピーです!」
 

 3位までに入ったライダーに、英語でインタビューさせる、というルーキーズカップの育成プログラムの一環、すごくいいですね。たどたどしい英語だけど、みんなしっかり答えてるもんね!
2015年の全日本選手権オートポリス大会で、九州・福岡の少年(計算するとあの時14歳)がいきなり金曜の事前テスト、土曜の予選でトップタイムを獲って、決勝でも全日本ロードレース初出場初優勝という快挙を成し遂げたことがありました。それが真崎一輝でしたね。一輝はそれから、アジアタレントカップ、CEVレプソル(スペイン選手権)とステップアップしていって、ついにルーキーズカップで世界へ、MotoGPへの切符をつかみました! この間、わずか2年ですよ! 佐々木歩夢も真崎一輝も、この先いったいどうなっちゃうんだろう、って楽しみでワクワクしながら、今夜のMotoGPを待ちましょう!

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