屈強な者に捧ぐリアルチョッパー

画像: 屈強な者に捧ぐリアルチョッパー

ロー&ロング際立つ、グースネックフレーム

正真正銘のリジッドフレームのオートバイが新車で買える。現代ではにわかに信じられない話だが、ロードホッパーでは可能。段差を乗り越えようとも、リアタイヤは上下動せずフレームに直付けされたまま。なんとハードなスタイルなのだろう、この佇まいとそんな屈強な精神に魅了される者は少なくない。

そもそもリアショックを持たないことになぜゆえ、それほどまでにこだわるのか…。答えは理屈だけで語り尽くせるものではない。車体は軽量かつコンパクトに仕上がり、クラシカルでシンプル極まりないルックス。路面からの衝撃を吸収すると同時に、アクセルを開けると沈み込んでダンピング効果を発揮するのがリアサスペンションの役割だが、それがないため、スロットルの開閉にリニアに反応するダイレクト感もリジッドフレームならではの魅力といえよう。

57年以前のハーレーのリジッドフレームを追い求める世界中のカスタムファンを相手に、欧米のパーツディストリビューターからは純正レプリカやチョッパースタイルのリジッドフレームが数多くリリースされているが、ロードホッパーではメインチューブを延長し、ダウンチューブの上端部を湾曲させることでヘッドパイプを前方に突き出したグースネックフレームを独自で開発。

ステムヘッドからリアアクスルまでを一本のパイプでつなぎ、乗りやすさを確保するために重要な〝しなり〟を炭素鋼による継ぎ目のない引き抜き材を使うことで持ち合わせた。もちろん日本製。コストを度外視した手間のかかる素材と設計により、骨格に粘りと安定感を与え、ロー&ロングを際立たせている。

搭載するエンジンはこちらもS&S製の1337㏄エボリューション。現代の技術で蘇らせたスプリンガーフォークやミクニ製HSRキャブレターといった装備は先に紹介したタイプ9と同じで、見るからにハードでスパルタンだが、実際に走らせると思いのほか乗りやすく、重いクランクがゴロゴロと粘り強く回り、現行ツインカムにはない大きく厚みのある鼓動が車体から伝わる。乗り手のハートに訴えかけてくる、熱き魂が宿っているかのようだ。

画像: ロー&ロング際立つ、グースネックフレーム
画像: S&S エヴォリューションスタイルエンジンに、ミクニ製HSRキャブレターをセット。車体各部にEFI車と同様のセンサーを設置。点火時期をコントロールすることで、現代の排ガス規制に対応しながら、キャブレター特有の乗り味を実現している。

S&S エヴォリューションスタイルエンジンに、ミクニ製HSRキャブレターをセット。車体各部にEFI車と同様のセンサーを設置。点火時期をコントロールすることで、現代の排ガス規制に対応しながら、キャブレター特有の乗り味を実現している。

画像: スプリンガーフォーク上端の剥き出しのスプリングがシートに跨った途端に目に入り、現代のオートバイとは思えぬムードを漂わす。インジケーターも最小限だ。

スプリンガーフォーク上端の剥き出しのスプリングがシートに跨った途端に目に入り、現代のオートバイとは思えぬムードを漂わす。インジケーターも最小限だ。

画像: ロードホッパーの生みの親である「ゼロエンジニアリング」のロゴも、オーナーには誇らしいものとなる。世界に名だたるカスタムショップで、高品質の証だ。

ロードホッパーの生みの親である「ゼロエンジニアリング」のロゴも、オーナーには誇らしいものとなる。世界に名だたるカスタムショップで、高品質の証だ。

 

■主要諸元
エンジン形式 OHV2バルブV型2気筒
総排気量 1337㏄
ボア×ストローク 88.9㎜×107.9㎜
最高出力 N.A.
最大トルク N.A.
車両重量 260㎏
シート高 660㎜
燃料供給装置 HSRキャブレター
燃料タンク容量 約8ℓ
変速機形式 5速リターン
ブレーキ(前・後) ディスク・ディスク
タイヤ(前・後) 5.00-16・5.00-16
税込価格 286万2000円

写真/プロト

 

「ロードホッパー」とは?

2002年に量産車の組み立てを開始して以来、世界各国で現地公的検査機関の認可を取得し、現在では国内で5つのモデルをラインアップ。オーダーメイドしたかのような独創的で完成度の高いチョッパーをビルドアップしながらも、量産基準の信頼性を確保し車両基準にも適合。車検にもスタンダードの状態で対応する。

[問]ロードホッパーお問い合わせ窓口 ☎0120–977–537

 

※この記事はオートバイ2016年8月号より

オートバイ 2016年8月号 [雑誌]

モーターマガジン社 (2016-07-01)
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