画像: <After LeMans> もうひとつの大記録
~ヤマハ 世界グランプリ500勝目を達成~

ヤマハ グランプリ500勝を達成!

激闘の末、マーベリック・ビニャーレスが優勝したMotoGPフランスGPですが、この優勝でヤマハの世界グランプリレース、通算500勝が認定されました。こういう記録、きちんとFIM(国際モーターサイクリズム連盟)が認定するんですね。1961年に世界グランプリレースに初参戦以来、125ccクラスで47勝、250ccクラスで165勝、350ccクラスで63勝、500ccクラスで120勝、そしてMotoGPクラスで105勝を獲得した、という記録です。

画像: ヤマハ グランプリ500勝を達成!

ちなみに「GP500勝」と言えば、そうです、ホンダが2001年の日本グランプリで500勝を達成していますね。あの日のことはよく覚えています。
その前に、この前年、つまり2000年のシーズン終盤くらいで、この「GP500勝」が話題に上がり始めましてね。2000年の最終戦はオーストラリアGP、この時、僕はフィリップアイランドサーキットにいたんです。
最初に行なわれたGP125ccクラスで、東雅雄さんが優勝。これがホンダの世界グランプリレースでの497勝目。この頃は、GP125クラスにたくさん日本人ライダーが参戦していた最後の頃で、この最終戦のGP125クラスも、表彰台を東さん-宇井陽一-上田昇さんと日本人で独占! GP250にも加藤大治郎さん、宇川徹さんといったライダーが参戦していたし、GP500クラスには、この年にアプリリア250ccからホンダ500ccにスイッチしてきたバレンティーノ・ロッシをはじめ、ロリス・カピロッシも、アレックス・バロスも、さらにタディ岡田さんもいましたから、こりゃ今年中に499勝まで行くかもね、うわー、(最終戦ひとつ前の)もてぎでもうひとつ勝っておけば500勝で終われたのにね、なんてホンダのGP関係者の方と話をしていたのでした。
しかし、東さんが勝ったあとGP250クラスは、伝説のひとつとなった「オリビエ・ジャックvs中野真矢 1/100のチャンピオン決定戦」となったレースで、ジャックが勝ってワールドタイトルを獲得。続くGP500クラスはマックス・ビアッジが優勝! ただしこの年のビアッジはヤマハのライダーだったので、2000年シーズンを終えてホンダのGP優勝数は「497」のままとなったのでした。もう時効だから言うけど、レプソルホンダのピットには「HONDA500WINS」って記念グッズがすでに用意されていたとか、いないとか……。

なんか持ってるバレンティーノ・ロッシ

けれど、かえって翌年の開幕戦が盛り上がります。ホンダのおひざ元である日本・鈴鹿で500勝決定となれば、2001年シーズンが最高のムードでスタートする、ってわけですからね。
2001年4月8日に行なわれた日本GPでは、GP125クラスで東さんが優勝して498勝目、GP250クラスでは大ちゃんが勝って499勝目、そしてラストレースであるGP500クラスでロッシが勝って500勝目を達成するのです! このレース、たしかロッシ以外はみんなヤマハだったな(…と思って記録を調べると2位~5位までみんなヤマハ!)。
そしてロッシはこの年、GP500クラスのチャンピオンとなり、スーパースターの座を歩き始めます。500勝目という大きな節目を、しかも鈴鹿で決めるってことは、その前のふたつのレースも勝ってからじゃないと達成できない記録なんだから、それを難なく達成するなんて、ロッシってライダーはなんか持ってるね、なんて話したものです。だってあの頃は、今みたいなリビング・レジェンドになるなんて思わなかったんだものw
それから16年後の、ヤマハ500勝達成、というわけです。これ、出場するレース数や、GP活動休止期間なんかがあるから、どっちが早いとかそういう問題じゃないんですね。ともあれ、ヤマハが500勝した、と。しかし、もうお気づきですね、その500勝目をビニャーレスと争ったのが、16年前にホンダNSR500でホンダ500勝目を挙げたロッシだった、てこと。
これ、ロッシが勝っていたら、ホンダもヤマハも500勝目はロッシによって達成される、という恐るべき結果になっていたんですね。

画像: ヤマハのGP初優勝マシンRD56 1963年の第5戦ベルギーGPで伊藤史朗さんが初優勝!

ヤマハのGP初優勝マシンRD56 1963年の第5戦ベルギーGPで伊藤史朗さんが初優勝!

画像: 日本人ファンには記憶に残ってます、86年式YZR250 この年の最終戦サンマリノGPで平忠彦さんが優勝!

日本人ファンには記憶に残ってます、86年式YZR250 この年の最終戦サンマリノGPで平忠彦さんが優勝!

画像: 93年のGP250マシンはTZ250M この年、GP初参戦の原田哲也さんがチャンピオンになりました!

93年のGP250マシンはTZ250M この年、GP初参戦の原田哲也さんがチャンピオンになりました!

画像: 96年のYZR500といえばノリックのマシン 第3戦の日本GPで歓喜のGP初優勝でした

96年のYZR500といえばノリックのマシン 第3戦の日本GPで歓喜のGP初優勝でした

ちなみにヤマハ500勝の内訳は
①バレンティーノ・ロッシ 55勝  ②ホルヘ・ロレンソ  44勝
③フィル・リード    39勝   ④エディ・ローソン  26勝
⑤ウェイン・レイニー  24勝   ⑤ケニー・ロバーツ  24勝
⑦ビル・アイビー    21勝   ⑧カルロス・ラバード 19勝
⑨ルカ・カダローラ   13勝   ⑩ジャコモ・アゴスティーニ 12勝 
といったあたりがベスト10ライダー。忘れちゃいけないことに、日本人ライダーも500勝には貢献していて、片山敬済さんが10勝、原田哲也さんと中野真矢さんが6勝、そしてノリックと金谷秀夫さんが3勝、伊藤史朗さん、長谷川弘さん、宮崎敦さん、そして忘れちゃいけない平忠彦さんが1勝ずつ。1961年に世界グランプリにデビューして56年、休止期間はあったものの、56年間で積み上げた勝ち星が、500に達したわけです。

画像: 500勝目を挙げた2017年式YZR-M1 今回明らかになりましたが、型式名は0WV8っていうんですね

500勝目を挙げた2017年式YZR-M1 今回明らかになりましたが、型式名は0WV8っていうんですね

ちなみに資料性満載の「ヤマハGP500勝記念スペシャルサイト」が公開されています。
https://www.yamahamotogp.com/500-victories/
さて、次の節目は750勝? 1000勝? つーことは、ひとクラス年間20戦弱、10年かかるとして、その頃僕らは…。いやバイクのレースは…どうなってるんでしょうね^^

コメントを読む・書く

This article is a sponsored article by
''.