レースベース車は、この状態で店舗に届く!
みんなで楽しく、でも日々味わえない緊張感がある。そんな大人の遊びでもある「ミニバイク」の世界。そこで、現在オートバイ誌でグロム(レースベース車)を使って連載中の「オートバイ・ミニバイク部の遅くて悪いか!」の記事をWebでもご紹介。まずは、2016年7月号で掲載した記事です。ちょっと時間的なズレはありますが…どうぞ!
ついに登場「リアル車両」気になる価格も判明!
最近では「トライアル世界選手権」や、「DE耐!」などに展示され、ミニバイク遊びの決定版として、多くのライダーが目にすることになったグロムのレースベース車。しかし、展示されていたのは、サンプル用に豪華パーツを盛り込んだ、あくまで「展示用」マシン。実際の購入を考えているリアリストの皆さんが気になっていたのは、「実際の仕様」と「価格」でしょう。そりゃそうだ。もちろん自分もそんな1人です。実際の仕様が分かれば、今後の「あ〜したい、こ〜したい」も想像することが出来ますからね。
そんな中、ついにリアル車両の撮影に成功。ヘッドライトなどが取り外され、真っ白なカウルに包まれた、不完全な車体。これはHRCから各販売店へ届けられるレースベース車のグロムそのもの。この状態から販売店がカウルやらステップ、サイレンサーなどを取り付けて、「とりあえずガソリンを入れれば走れますよ」という状態でユーザーの元に届けられるわけなんです。
そして、気になる価格は店舗によって違いはあるものの、基本的に35万円前後となることも判明しました。専用のECU、ハーネス、サーキット走行用のマフラーやステップ、各種カウル類などを備えていることを考えれば、決して高くはない価格設定のように思える(リアサスの調整機構が一切ないとか、シートがタンデム仕様のままとか、気になる部分はあるものの)。これは、やっぱり「買い」なのかもしれませんよ。
左スイッチBOXにレースベース車ならではの装備
ライト部分には販売店オリジナルカウルを装着
テールカウルまわりはライト類を外した状態
調整不可タイプだがスポーツ走行にも適応
シートはMSX125スタンダード
ショー展示モデルはフラットだったが、販売されるのは海外向けMSX125のシートとなる。タンデム用の段差を削るカスタムも良さそうだ。
エキパイはHRCオリジナル
セッティング用カプラーも用意
パワー向上、大幅軽量化、楽しくないワケがない!
新型のMSX125をベースに、専用パーツが盛り込まれたレースベース車ですが、市販車と共通部品も多数。結果的にカスタムの余地も広いので、長く楽しめそうな予感です。
購入したらまずは「全バラにして各部を調整する」とか「タイヤを交換する」っていうのがレーサーの基本らしいのですが、そんな技術も予算も無いからなぁ…。ま、最初はそのまま走れば良いでしょ。とりあえず車両を購入すれば、すぐにでも走りだすことができるようですし。ベースは市販車です。きっと大丈夫。
エンジンはスタンダード仕様と変わりませんが、ECUが変更になり、エキパイはHRC製、サイレンサーはレース用ショップオリジナルということで、パワーアップも期待できます。おまけに、ライト類などの取り外しや、パーツ交換などによって、大幅な軽量化も図られています。これは、やっぱり大人の遊び道具として、かなり楽しそう!
この車両は、全国のHRCサービスショップで購入可能。なお、HRCサービスショップはHRCのホームページで確認できる。後々のメンテナンスも考えて、とりあえずいつものバイク屋さんに相談してみるのもアリかもしれませんよ。
緊急!! EVENTレポート!
ミニバイクの祭典!「DE耐」では圧倒的な注目度! 来年の「DE耐」は参加OKとの話も…
5月7・8日に栃木県のツインリンクもてぎで開催された、小さなBIKEの大きなお祭り「DE耐!」に突如HRCブースが出現! もちろんショーと同様のグロム(レースベース車)が展示されました。場内にいるのはリアルなミニバイク・ユーザーばかりということで、みんな視点が細かい! 「グロムはサイドのゼッケンプレート装着が面倒だから嬉しい」「近くで見るとイメージが違う」「来年コレでDE耐に出たい」なんて声も。しかも、最終確定では無いものの、現場で取材した感触では、来年の「DE耐!」、今秋の「ちょっとDE耐!」は参加OKになりそうです!
(PHOTO:赤松 孝、盛長幸夫)
徐々にカスタムも進行中! 「ミニバイク部の遅くて悪いか!」は、現在もオートバイ誌で連載中!