以下、文:ノア セレン/写真:関野 温
フルカウルBIGスポーツツアラーの魅力とは?


でっかいアドベンチャーよりも使い勝手はスポーツツアラーが上
そりゃ各メーカーが力を入れてるアドベンチャーモデルは凄いさ。オンオフ問わず、どこまでも突っ走れるギア的魅力に溢れてるし、最新の電子制御も満載。価格設定もなかなか強気だけれど、アドベンチャー系は今やフラッグシップという立ち位置だからね、しかるべき、って感じでしょう。
でもさ、アドベンチャーって…大きいよねぇ。長足は快適だし見晴らしも良いけど足つきはなかなかキビシイモデルが多いし、実際にはオフロードを走る機会は少なめ。全体的に重心が高いこともあって「使い勝手」や「付き合いやすさ」という意味では、それなりにハードルが高いと感じることもある。
対するスポーツツアラーは、速い、快適、最新電子制御、という意味ではアドベンチャーと共通だけど、重心の低さや足つきの良さはスポーツツアラーが勝る。スポーツモデルやネイキッドの延長線上で、比較的気軽に接することができるのが良いし、ツインエンジンが多いアドベンチャーと違って4気筒がほとんどだから、マルチの滑らかさや高回転域の圧倒的動力性能も楽しめる。
スポーツツアラーのカテゴリーは今ちょっと手薄だけど、まもなく登場するホンダのCB1000ホーネットにもこういったバリエーションが噂されている。今こそアドベンに代わってスポーツツアラーの時代がキテるんじゃない!?

アドベンチャーに押され気味だけどスポーツツアラーこそ正統派万能バイクだろ⁉
フルカウル国産BIGスポーツツアラーのラインアップを紹介

SUZUKI
HAYABUSA
総排気量:1339cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:800mm
車両重量:264kg
税込価格:215万6000円

SUZUKI GSX-S1000GT
総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:810mm
車両重量:226kg
税込価格:159万5000円

Kawasaki
Ninja 1000SX
総排気量:1043cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:236kg
税込価格:159万5000円

Kawasaki
Ninja H2 SX/SX SE
総排気量:998cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:820mm
車両重量:266kg(SX)/267kg(SX SE)
税込価格:273万9000円(SX)/306万9000円(SX SE)

YAMAHA
FJR1300A/AS
※生産終了モデル
総排気量:1297cc
エンジン形式:水冷4ストDOHC4バルブ並列4気筒
シート高:805⇔825mm
車両重量:289kg(A)/296kg(AS)
税込価格:154万円(A)/187万円(AS)
文:ノア セレン/写真:関野 温