ロイヤルエンフィールドは新型車「スーパーメテオ650」を3月24日に東京モーターサイクルショー2023で日本初公開しました。この記事では、実車を見て感じたことをお伝えします。
文・写真:西野鉄兵

ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

画像: ROYAL ENFIELD Super Meteor 650 総排気量:648cc エンジン形式:空冷4ストロークSOHC4バルブ シート高:740mm 車両重量:241kg

ROYAL ENFIELD Super Meteor 650

総排気量:648cc
エンジン形式:空冷4ストロークSOHC4バルブ
シート高:740mm
車両重量:241kg

ロイヤルエンフィールド渾身の新型車、長旅が絶対楽しい一台

2022年11月のEICMA(ミラノショー)で世界初公開されたロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」。その後2023年1月には日本での発売が決定、そして3月の東京モーターサイクルショーで日本初公開されました。

私がじっくりと見られたのは4月8日、名古屋モーターサイクルショー2023の2日目のことでした。まだ発売日や価格がまだ決まっていない希少な一台ながら、跨り可能な状態で展示されていましたよ。

画像1: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

第一印象は、とにかく美しい! 海外の写真で見ていたイメージよりも、実車は高級感があり輝いて見えました。

排気量は648cc、空冷SOHC4バルブ並列2気筒エンジンを搭載しています。270度クランクを採用したこの2気筒エンジンは、既存のコンチネンタルGT650・INT650に使用されているものと同じ。ただ吸気系のレイアウト変更などは図られています。

フレームは新設計されたスチール製のもの。エンジンを抱え込むのではなく吊り下げるような設計で、見た目的にもエンジン周りがすっきり。

画像2: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

跨ってみると、身長175cm・体重75kg・脚短め太めの私だと、ぎりぎり両足かかとが届かない、くらい。強引にかかとを接地させようと思えば、靴底だけ触れるくらい、ともいえます。

シート高は740mm。サイドカバーが張り出している分、脚を広げて下ろさないといけませんでした。ただ、つま先は両足ともしっかり体重を載せられたので安心。

画像3: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

シートの座面は広く、クッション性もいい感じ。クルーザーモデルならではのフォワードコントロールが採用されています。展示車両は通常のシフトペダルが備わっていましたが、実際に販売されるモデルはシーソー式が搭載されるそう。ハンドル幅は広めで、「優雅に長旅を楽しんでください」とでも言うかのような、鷹揚なライディングポジションになります。

画像4: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

ロイヤルエンフィールドとしては初となる、ショーワ製の倒立フォーク「SFF-BP」を採用。ヘッドライトとテールランプはLEDで、これも同社初。燃料タンクに備わる立派なエンブレムは新規に作られたもの。ハンドルレバーは微調整ができます。

解説員の方に話を聞けば聞くほど、ロイヤルエンフィールドがいかにこの新型クルーザーの開発に熱意を注いできたか分かりました。タイヤもインドのタイヤメーカー・シアットと新規で共同開発した専用のものなんですって。

画像5: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の特徴・跨ってみて感じたこと

さらにロイヤルエンフィールド独自のナビゲーションガジェット「トリッパー」を標準装備。「メテオ350」や「ヒマラヤ」には一時装着されていたのですが、半導体不足の影響で、2022年7月から非装着車が標準仕様となっていました。

半導体不足はまだ全面的に解消したわけではないそうですが、旗艦モデルの一台となる「スーパーメテオ650」には装着されます!

ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の発売時期

画像: ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の発売時期

日本での発売時期は2023年6月以降、とだけ発表されています。価格は未定。欧州では、日本円で100万円程度で販売されているそうです。

さらに今回展示されたスタンダードモデルとともに、大型スクリーンとダブルシートが備わった「スーパーメテオ650ツアラー」も発売予定。カラーバリエーションもたくさん用意されるようですよ。

ロイヤルエンフィールド「スーパーメテオ650」の主なスペック・製造国

全長×全幅×全高2260×890×1155mm
シート高740mm
車両重量241kg
エンジン形式空冷4ストSOHC4バルブ並列2気筒
総排気量648cc
最高出力34.6kW(47PS)/7250rpm
最大トルク52.3N・m/5650rpm
燃料タンク容量15.7L
変速機形式6速リターン
タイヤサイズ(前・後)100/90-19 57H・150/80 B16 71H
ブレーキ形式(前・後)Φ320mmシングルディスク・Φ300mmシングルディスク
製造国インド

文・写真:西野鉄兵

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