専用セッティングのナイトロンサスを装備して足つき性と扱いやすさ、走りを向上させている、レガーレの「LS(ロースタイル)」シリーズにホンダ・ホーク11が仲間入り。22mmダウンでビギナーや小柄なライダーにより優しい1台を、早速試乗チェックしてみよう。
文:横田和彦、オートバイ編集部/写真:南 孝幸

レガーレ「ホーク11 LS」インプレ(横田和彦)

画像: Legare HAWK 11 LS 総排気量:1082cc エンジン形式:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒 シート高:798mm 発売日:2023年3月16日 税込価格:165万8000円(撮影車)

Legare HAWK 11 LS

総排気量:1082cc
エンジン形式:水冷4ストロークOHC(ユニカム)4バルブ並列2気筒
シート高:798mm

発売日:2023年3月16日
税込価格:165万8000円(撮影車)

実走テストを積み重ね煮詰めたセッティング

目の前にあるレガーレ・ホーク11LSは、ややリア下がりのシルエット。専用セッティングのナイトロン製リアサスペンションに交換することでシート高を下げ、足つき性を向上したローダウン仕様だ。

理屈はわかるが、やや気になることもある。というのも、バイクの車体姿勢は操安性に大きく影響する部分。リアを下げるならフロントも下げて、前後をバランスさせないとハンドリングが不安定になることもあるからだ。実は過去に乗ったローダウン車の中にはそう感じられるものもあったのだ。その点、このレガーレはどうだろうか。

画像1: レガーレ「ホーク11 LS」インプレ(横田和彦)

ややリア下がりのシートに座りスタートする。すると驚くほど自然なフィーリングではないか。ローダウンのために最適化されたナイトロン製のリアショックは、路面の凹凸による衝撃を見事に吸収。ペースを上げてもギャップで車体が跳ねることなくスッと収まり、その挙動の素直さと安定感はノーマルを超えるのではと思うほど。

その理由は、リアショックユニットがアップグレードされたことと、それに合わせてフロントのセッティングをジックリ煮詰めたこと。フロントフォークの突き出し量をミリ単位で変更しては実走テストを繰り返した結果、フロントはプリロード調整のみでバランスできることが判明したのだという。この車体姿勢は実走から導かれたものだったのだ。

試しにアクセルを急激に開け閉めして並列2気筒エンジンの図太いトルクで車体を揺さぶってみたり、敢えて舗装が荒れた場所へ突っ込むなど意地悪なライディングをしてみても、どのシチュエーションでもライダーのコントロールから外れることがない。しっかり煮詰めただけのことはあると感心させられた。

画像2: レガーレ「ホーク11 LS」インプレ(横田和彦)

高速道路で感じたのは、ノーマルより僅かだが安定感が上乗せされ上品さが増したフィーリングになっていること。リアが下がってややキャスターが寝た影響もあるのだろう。ハンドリングにしっとり感が加わり、高速コーナーでの安定感も申し分ない。速度が上がっても精神的なゆとりが持てる。

足つき性が向上することで、小柄なライダーのストレスが大幅に軽減される。それでいてノーマルと遜色がないほどの高い運動性を持つホーク11LS。気になるのは、サイドスタンドがSTDのままなので、停止時に車体が少し起きることくらい。それ以外はネガな点を一切感じないどころか、独自のフィーリングに進化していることが体感できた。

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