プロの力を借りつつも、自分でできる範囲でZRXを楽しむ

パフォーマンスとユーティリティを両立し、代わるもののない車種と捉える人も多いZRXシリーズ。ショップの協力も得ながらプライベートでカスタムを行うオーナーも多い。このDAEGのオーナー、金田さんもそんなひとり。以前はゼファー1100をフルカスタムしていた。

「それがエンジンもやり過ぎたかなくらいまでカスタムが進んで、維持費が大変になっちゃった。モリワキさんにお願いしたもので、速いんだけどメンテナンスサイクルも早いし、2本×4気筒で8本のプラグはレーシングプラグ指定、オイルもハイグレード指定。あと燃費もツーリングに行ったら仲間が1回給油する間に私は3回やるペースって。それでエンジンをいじらなくても速いネイキッドがほしくなって、ZRX(DAEG)にしたんです」

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そのDAEGは初代の2009年型で、エンジンは望みに合ったノーマル。足まわりには手が入っていた。

「だいたい使いそうだなというパーツが当初から付いていましたから、当初はそれ以上のカスタムをするつもりはなかったんです。でもやっぱり、自分の好みが出てくるんです。換えて機能が変わるものはそうでしょうけど、パーツの色も好きなので揃えたくなる。フロントキャリパーも今年(2022年)になってブラックが出たからそっち付けよう! なんて、止まらないんですよ」

金田さんは楽しそうに話を続けてくれる。ボルトオンパーツの多い、しかも今も次々とそれが出てくるZRXならではのエピソードだろう。その効果や内容はどうなのか。

「吸排気系はビッグスロットル+ビート・ナサートIIマフラーにしていて、サブコンのラピッドバイクでセッティングしてもらってます。燃料タンクはビーターさんのアルミで、DAEG用の市販1個目です。軽くていい。フレームもリヤサス上側の左右をJP-Aki製タワーバーでつないで、コーナーでぐにゃぐにゃする感じはなくなりました。ウイリーの右ダウンチューブやKOODのクロモリシャフトも合わせての効果でしょう。

一番新しい変更は、点火をウオタニSP-IIにしたことです。FI用だから調整機能はないですけど、換えてトルクが上がって走りやすい。車体とも合わせて峠走りが楽しいですし、今はそれなりに仕上がっているとは思います。こうして付け替えていったパーツのことを考えると、ノーマル車両を選んで、好きなものを付けるようにした方が無駄がなかったかもと思いますけど、カスタムは自己満足ですし、これで楽しかったからいいんです」

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車体のしっかり感が安心につながる、と今までよりも強調してくれる金田さん。プロ顔負けと言うよりは、プロの力もきちんと借りつつ、自分で興味のあることで出来る範囲(ブレーキキャリパーの換装など。リヤのチタン製荷掛けフックに焼き色を付けるのも自作だそうだ)は自分でやり、パーツの力を楽しんでいるようだ。

「今3万kmくらい走ってて、エンジンはくたびれたら開けて少し手も入れていいかなと考えています。今まで通りに“走って曲がって楽しいバイク”を目指すのは変わらなくて、トータルバランスも意識したいですね」

金田さんのこのスタイル、形やパーツのセレクトは違ったとしても、ZRXオーナーの多くが考えるところが反映されていると思える。今後の姿も楽しみなところだ。

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Detailed Description 詳細説明

画像1: Detailed Description 詳細説明

ステアリングステムはケイファクトリー製を使い、メーターはパネルを変更してデイトナ・アクアプローバ外気温計やヨシムラ・プログレスメーター、アクティブ・デジタルモニターほか計器類を追加。スクリーンは高橋モータースオリジナルのロングタイプを装着する。左右マスターシリンダーはブレンボRCSで燃料タンクはビーター・アルミだ。

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サイドに所属クラブ「Precious」と絆ロゴの入るシートはTo'sカスタムワンオフ。外装はワイズグラフィックスでフルペイントされる。

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エンジンはノーマルで、前後に重ねて配置されるラジエーター/オイルクーラーはナイトロレーシング・ワイドラジエーターKITでステーはゴールドアルマイト加工する。冷却ラインはネックスパフォーマンス製シリコンラジエーターホースキット+ケイファクトリー製チタンウォーターパイプ(特注ワンオフ品)+ノジマENG.製サイドウォーターパイプ(特注ワンオフ品)に変更。フレームの右ダウンチューブはウイリー製クロモリに交換し、フレーム両サイドにはアクティブ・サブフレームを追加。さらにリヤショックアッパー部で左右をJP-Aki製タワーバーでつなぐ。車体左にはオーリンズステアリングダンパーも備える。

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スロットルボディをヤマモトレーシングφ43ビッグスロットルとして、ラピッドバイクMyチューニングバイク・サブコンをJAMでセットアップ。

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フロントフォークはオーリンズRWUで、フロントブレーキのブレンボCNC P4 30/34キャリパーは元々付いていたゴールドをブラックカラーに換装した。ディスクはサンスター・プレミアムレーシングで、パープルの被覆を選択したブレーキホースはHEL製に置換した。

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リヤもフロントに合わせてブラックのブレンボCNC 2P 34キャリパーを選択、組み合わせるディスクはブレーキング製ウェーブローターとした。排気系はBEETナサート・エヴォリューションTypeⅡ 3D UPチタンマフラー+ウイリーキッズ製チタンサイレンサーの組み合わせ。

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リヤショックはオーリンズで、スイングアームはGストライカー。ホイールはアルミ鍛造のゲイルスピードType-Rで3.50-17/6.00-17サイズを選択。前後アクスルシャフトとピボットシャフトはKOOD製クロモリにされ、フレームの変更部とともにしっかり感を高めてある。

取材協力:車両オーナー・金田さん

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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