フルカスタム車にも効果ありの追加パーツ

アクティブによるZRX1200DAEGカスタム。フレームマウントカウルやハイパープロ製前後サスペンションにプレスフォーミングスイナグアーム、ゲイルスピードブランドによる足まわりパーツ=鍛造ホイールにブレーキキャリパー&マスター、ステップ……。こうしたアクティブ扱い、つまり同社がオリジナルで開発、あるいは海外メーカーとの共同開発等を行ったパーツを軸にして作り込んだデモバイクだ。

このようなデモ車としては比較的長い期間前面に立ちアップデートされてきた車両だから、ショーやイベントで見たことがあるという人も多いだろうが、今回紹介するのはアクティブが展開する「パフォーマンスダンパー」にDAEG用が追加されたから。この製品はヤマハが開発し、自社製品向けにはSRやセロー、YZF-R25にMT/XSRシリーズ、YZF-R7用の純正アクセサリーパーツとして販売している。アクティブはヤマハ車以外のアフターマーケット向けとして各車専用ステーの開発から行い、車種別展開の適合機種を拡充中で、Z900RS用も既に販売中だ。

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車両の走行中に主にメインフレームで繰り返し起こっている細かい軋みやたわみ=「少量変形」を抑制するのが目的のこのパフォーマンスダンパー。体感できないレベルの変形、そこから来る微細な衝撃を吸収し、街乗りでもコーナリングでも高速走行時でも快適性を高めてくれる。ノーマル車両に加えることでも効果があるわけだが、このアクティブ・DAEGのようにブラッシュアップの進んだカスタム車の場合はどうなるのかという点にも興味が湧く。

試乗したライダーによれば、パフォーマンスダンパーの装着、取り外し、さらに装着ステーのみ取り付け状態の3仕様で乗り比べて違いが明確だという。

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パフォーマンスダンパーありでは、タンク下のエンジンをはじめとした重量物がカッチリ固まっているというか、ギュッとコンパクトに凝縮した感じがする。ハンドルへの微振動も減っている。また、フロントタイヤの接地感がしっとりとした感じで安心感になるし、高速道路の継ぎ目のクリアもしっとりするという。いわゆる車体補強のひとつの役割も受け持つのだろうが、変形の緩衝は確かにあったということだ。アクティブによる開発=ダンパー取り付けステーの形状や強度、取り付け位置の吟味が功を奏しているのだろう。

冒頭に挙げたような、デモ車としてのアップグレードの数々=高質サスやタイヤ、ホイールで得られた良好な作動性や的確な手応えという長所。それらは失われず、より明確化してくれる。パフォーマンスダンパーはカスタム車にも効果がある。このDAEGも、一歩進んだパッケージという状態を作り出し、さらに見る機会を増やしそうだ。

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ZRX1200DAEG用のパフォーマンスダンパーはこのようにエンジン左側のフレーム前後をつなぐように装着される。中央の赤いステッカーを貼った筒状のパーツがヤマハ製のダンパー本体で、その前後が専用のステー。最も効果が出るような形状や位置になるよう車種別に作られているのだ。

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エンジン内部はノーマル。燃料供給は純正FI/スロットルボディで、DNAヘキサゴナルテーパードパワーフィルターをセットする。

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排気系はR's GEAR製のフルチタンEX、ワイバンクラシックRが装着される。サイレンサーはチタンドラッグブルーをチョイスした。

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フロントブレーキはマスターシリンダーも含めてゲイルスピードブランドでの構成。今回の仕様ではゲイルスピード・エラボレートアキシャル4ピストンキャリパーと同φ310mmクロスロックディスクローターを組み合わせる。ブレーキラインはテフロンホース+ステンレスメッシュ+被覆(イエローを選択)のビルドアライン。フロントフォークはφ43mmでフルアジャスタブルのハイパープロ製AH1を使う。

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スイングアームは縦方向の剛性を大幅に高めつつ、横剛性はノーマルとほぼ同等としたACTIVEプレスフォーミングスイングアームでピギーバックタイプのハイパープロ製DP-Sツインショックを組み合わせている。ドライブチェーンはEK ThreeDの525Z・120ゴールド。エラボレート・2ピストンリヤブレーキキャリパーやリヤディスク、リヤマスターシリンダーもゲイルスピードブランドでまとめる。ホイールもゲイルスピードで、アルミ鍛造7本スポークのTYPE-E。リヤを0.5インチ拡大した3.50-17/6.00-17サイズを選択する。

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ステアリングマウントからフレームマウントに変更されたビキニカウル。スクリーンをアクティブ扱いのゼログラビティ製に変更してある。

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カウルマウント位置をステムからフレーム前端に変更するステーはA7075材によるアクティブ製。カウル位置は前後3度/上下10mmで調整可能だ。

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フロントブレーキとクラッチのマスターシリンダーはともにゲイルスピード・エラボレートφ17.5VREでハンドルバーはアクティブ・φ28.6テーパーハンドル・スーパーロー。ステムもアルミ削り出しのアクティブ・コンバーチブル・ステムキットに変更されている。ほかに燃料タンクはビーター×アクティブ・アルミ、シートはスプリーム。ウレタンはハードタイプで、メイン部の座面はSTDより20mm高くなる。

取材協力:アクティブ

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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