オーナーが本来望んでいた形へ仕立て直された1台

Z1〜Z900シリーズが1015cc化やトリプルディスク化というアップデートを受けたKZ1000。これをベースに19/18のワイヤスポークに換えて前後18インチのキャストホイールを履かせ、角型デザインの外装とビキニカウルを装着した“メイクス・カフェ”、車両メーカー製カフェレーサーがZ1-Rだ。スマートでエッジの効いたルックスを持ったZとして、今も多くのファンがいる。

「この車両は元々、純正流用で前後17インチホイール化してあったものでした。入庫した時には若干煙も噴くようでしたので、エンジンを開けて様子を見ていったんです」

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こう言うのは北海道・札幌のメカドックでメカニックを務める畑中さん。同店に入庫してきた多くのZ系車両がチェックと作業で生き生きとした状態で納車されるという話はこれまでにも行ってきた。今回はどうだったのか。

「1度も開けていないエンジンということでしたから、全体の様子を見て、変なことはされていないと判断して腰上をオーバーホールしました。ピストンはピスタル製鍛造φ71mmを使い、カムもWEBに。バルブは純正サイズで新品、バルブガイドも打ち替えて新品にしました」

必要はもちろんとして、その時点時点での最新で有用なパーツを使うのはメカドックが得意とするところ。当然煙は止まり、きちんと回って元気のいい状態へと復活した。車体の方も一新されているが、冒頭の説明とは異なり、前後ホイールは18インチに換装されている。

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「元々オーナーさんは、こんなスタイルを希望されていたんだそうです。当初の状態はその希望と違っていたんですね。それで17インチから18インチ仕様に作り直しました。フロントフォークはKYBのφ38mmでスイングアームはOVERアルミトラス。ホイールはゲイルスピードのType-Nです」

元々前後18インチホイールを履くが、ハンドリングにクセのあったZ1-R。その部分も解消して、エンジンとともに良く走る状態を構築した。同時に希望のスタイルも獲得できたのなら、オーナーはいいショップにこの車両を入庫でき、いい作業が施せたわけだ。そんな車両オーナーが増えてくれることを、望みたい。

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メーターとビキニカウル/インナーパネルなどはZ1-Rノーマル。ステムはPMCでオフセットをノーマル60mmからショート化して18インチに適正化している。ハンドルバーはアクティブ。フロントマスターはゲイルスピード・RMでワイヤクラッチホルダーキットもゲイルスピードだ。

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13リットル容量の燃料タンクは薄青+紺のピンストライプやカラーリングも含めてZ1-Rノーマル。燃料流量を確保するためコックはピンゲルに換装する。

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ダブルタイプのシートは入庫時に既にタックロール化していた。サイドカバーやシートカウルはノーマルでリヤショックはレイダウンされる。

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入庫時に少し煙も噴いていたというエンジンは内部チェック後に腰上オーバーホール。ピスタルφ71mm鍛造ピストンで[STD:1015→]1045ccとしてカムをWebにしバルブガイドは打ち替え、バルブも純正サイズの新品に変えるなどして好調になった。点火系はウオタニSP2だ。

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キャブレターはCRスペシャルφ29mmをK&Nエアフィルター仕様で装着。発電と充電、点火も強化してこれらパーツの効果を引き出している。

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入庫時に純正流用17インチ仕様だった足まわりはゲイルスピード・Type-Nホイールで18インチ&鍛造化。リムサイズはフロント2.75/リヤ4.00インチ。フロントフォークはKYBφ38mmでフォークブレースはPMC。フロントブレーキはAP・CP2696キャリパー+サンスター・カスタムタイプディスクだ。

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リヤブレーキキャリパーもAP・CP2696。組み合わされるディスクはサンスター・プレミアムレーシング。マフラーはKERKERメガホンをチョイス。

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トラス形状のアルミスイングアームはOVER・TYPE-4(ブラック)でオーリンズ・グランドツインショックをレイダウンでセットする。

取材協力:バイクプラザ・メカドック

レポート:ヘリテイジ&レジェンズ編集部

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